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月→土勤務の外資系風バリキャリ妻と元気いっぱいの2人の息子たち。2012年度、2017年度と2回育休を取得。育児ブログです。

PTA集会に参加して多様性を学ぶ。

はじめに。

小学校生活を送る中で避けては通れないPTA役員に就任した。

 www.iqo720.tokyo

 

コロナによりずっと伸ばし伸ばしになっていた全体集会がようやく行われた。コロナ状況下なので今年度はPTAの仕事は活動休止になって名前貸しで終わるかなと思っていたがそうはいかないらしい。実質活動休止中の保育園の役員会とはレベルが違う。

 

PTA全体集会はオンラインで。

全体集会をやるとは言えコロナな状況下。密を防がなくてはならない。そこで基本はオンラインによる全体集会。「PC設備がない」「オンラインで話せる場所がない」等の個別事情に配慮して学校に行ってその場でのオンライン参加もありというハイブリッド仕様。オンラインならば在宅勤務の休憩時間を利用して参加できるので非常にありがたい。
勝手なイメージで「慣れていないと設定でとまどうし、なんだかんだでオンライン参加は少ないのでは?」と思っていたがほぼ全員がオンライン参加。そういう時代なのね。会議で使用するオンラインミーティングツールが生徒全員に配付されたものを利用してだったのでみなさん違和感がなかったよう。時代ですね。
開始時刻に合わせてミーティングルームに入室するみなさん。驚いたのはほぼ全員がカメラを終始オンにしていたこと。「家で緩んだ姿を見せるのもなんだから」とオフにするのが当然と思っていたがみなさん意識が高い。そして自分の意識の低さが恥ずかしい。ちなみに男性は私含めて2人だけでした。今年度は在宅勤務が普及して男性も参加しやすくなっているから男性役員は多いのでは?と思っていたが時代はまだそこまで追い付いていないらしい。

 

自己紹介をする中で多様性を学ぶ。

本日は顔合わせということで参加者の自己紹介が中心。想像以上にスムーズに自己紹介が続いていく。それぞれが発言を終えるとカメラ越しに拍手を送る。民度が高い。
自己紹介では事前テーマとして「コロナ社会になって変わったことは?」について各自が発表。みなさんの意見や価値観がとても新鮮であり、自身の価値観が絶対ではないという当たり前のことに気が付く。意見の一部をとり上げると…。

  • 3月以降電車にまったく乗らなくなった。
  • お出かけをしなくなった。
  • 子ども達を公園で遊ばせることがなくなった。
  • 外食をしなくなった。
  • ベンチや座席に座らなくなった。

といったもの。
気がつけば通勤電車はいつの間にかぎゅうぎゅうになり、おしくらまんじゅうの一歩手前状態。そんな電車で当たり前のように通勤していたし、保育園つながりのパパママ友と会話しているとソーシャルディスタンスは守りつつもお出かけしだしている話を聞く。だんだんと日常が戻ってきていると感じていたので、他の意見や価値観がとても新鮮であった。
「ニュースで聞く世界ってこんなにも身近だったんだ!」
と当たり前のことに気づく。危ない危ない。危うく分断の渦に巻き込まれるところだった。
今回は自己紹介の場で議論の場ではないし、飛躍していけば「命か経済か」という解のないテーマであり個人の人生観にもつながっていく話なので対立も分断もなくただ聞いていくだけ。しかし、人生観にもつながっていくテーマの話を30人もただ聞いているだけでとても勉強になる。しかも発表時にはカメラをオンにしているので、文字や音声だけの匿名情報ではなく顔の見える生きた情報。顔が見えるとその人の意見に対して素直に「そうですよね。そういう考え方もありますよね。貴重なご意見ありがとうございます。」と賛同してしまう。私の大好きな「顔の見えるゆるいつながり」というやつ。自己紹介を聞きながら「これが多様性ってやつか。」なんて考えていた。
ちなみに私の回答は、
「緊急事態宣言社会を生きて一寸先は闇というのを実感。その中でも出社せざるを得なかったことから、健康に対する価値観の比重があがった。毎日の食事や運動に対してより真摯に向き合うようになった。」
でした。

 

おわりに。

今回は自己紹介だけだったがそれだけでも固くなっていた私の頭には刺激的だった。不特定多数との飲み会や勉強会に参加する機会がなくなっていることもあり、「知らない誰かとつながっていくのは楽しい。」と再認識しながらあっという間の2時間だった。家での参加なので緊張しつつも体はリラックスできているというのも大きい。

オンライン集会が終わった後も多様性や価値観について考えていた。妻は中学から私立で私は高校まで公立。東京か否かの違いかも知れないがお互いそれが当然と思っていた。なので、妻の中では息子も中学受験はほぼ既定路線。それはそれで良いんだけど、公立中学校ならではの多様性もあるんだよな。ちょうど一週間前に同じような家庭環境のパパ達と飲んでいた時にも出ていた話題。ヤンキーや理不尽すぎる先輩達から出木杉君のような秀才まで多様性に溢れていた公立中学校。そんな中でもまれていかないと理不尽な社会に対応できないのではと熱く飲んでいた。同じような境遇の人の中で高みを目指して切磋琢磨していくのか現実社会に即した幅広い価値観の中で学んでいくのか。これまた解のない世界。オンライン集会はこれからも続いていくのでその中でカチカチになりつつある頭をほぐしていきたい。