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月→土勤務の外資系風バリキャリ妻と元気いっぱいの2人の息子たち。2012年度、2017年度と2回育休を取得。育児ブログです。

オススメ本紹介サービスで未知の本と出合えた話。

はじめに。

ココナラで本の紹介サービスを購入したのでその感想報告。ジャケ買いからのセレンディピティな出合いも素敵だが羅針盤片手に巡る冒険には安心感がある。
「お金を払って本を紹介してもらう」ってちょっと贅沢に感じるものの、セレンディピティだけではたどり着けない所に連れて行ってもらえる、投資に見合った十分なサービスだった。

 

購入したサービスの紹介。

きっかけは桜餅 (id:clayhand)さんのこちらのブログ記事。

ココナラで趣味を生かした出品をしてみたら、意外と売れている話 - 世界はこんな色をしてたのか。

世界観が好きなので以前から読んでいる桜餅さんのブログ。この記事の中でご自身がココナラで出品しているサービスについて紹介されていた。

「興味関心をヒアリングしてオススメ小説3冊提案します」とは、読書好きの私としては見逃せないサービス。しかも、「あなただけの『面白いと感じる本』3冊探してきます」とまで言われたら黙っていられない。小説、エッセイ、ノンフィクション、ビジネス書とジャンルにこだわらず乱読している私だが、気が付けば実社会と同じようについつい安定を求めすぎて同じような作品、著者の本ばかり読んでいる。いつの間にか保守派になってしまっていた。それでも本が偏らないように雑誌や新聞の書評欄、図書館の新刊本コーナーを参考にして意識的に新しい本と出合うようにしていた。その結果として合う合わないが出てくるが、せっかく出合うならば「面白いと感じる本」に出合いたい。ワンコインで新しい世界を知られるならば安いもの。迷わず購入したのだった。

 

本をテーマにした楽しいキャッチボール。

出品者はブログの世界での知人。購入時は特に名乗らなかったものの、サービスを受ける立場としては「イクオです」と伝えるかどうか迷う。やり取りの中でなんとなくばれそうだし、「もしかして?」とモヤモヤ思われるのがストレスになってしまっては申し訳ない。それに、私のブログの世界観や文章や思考の癖を理解してもらった方がきっと好都合。情報が多ければそれだけ私のストライクゾーンが狭まっていくはず。そんなわけで購入後にあっさりとイクオですと白状。白状したおかげで気軽にやり取りをすることができた。

本を紹介してもらうにあたり事前に読書歴や好きな作品等のアンケートがあるのだが、ここぞとばかりにアンケートを記入。「読書好き芸人」にいつ呼ばれてもいいくらいにがっつりとアンケート回答。身バレしていなかったら面倒くさい客だと思われていただろう。
このアンケート回答は自分にとっての読書遍歴を振り返るのにちょうどよかった。私は「読書メーター」というWEBアプリで読書記録をつけているのだが、その読書記録を振り返るのがとても楽しかった。これまでどんな著者のどんな作品を読んできたか。それを追いかけていくだけで色々な思い出がよみがえる。読書遍歴は自分の内面に深く関わってくるので人に伝えるのはちょっと恥ずかしい。読書遍歴=その人の価値観。自己分析をしているかのよう。全ては新しい世界へ飛び込むため。細かく白状していく。

 

サービスを受けた感想。

明治文学から令和文学まで幅広く乱読しており、そこそこの読書量を自負していたので正直なところ「私を満足させるような提案が本当にできるのかい?」なんて高飛車な態度でいた。しかし、そんな私の鼻っ柱が1冊目の提案であっさりと折られてしまう。さすがはプロ。感服するしかない。
1冊目として提案された本は紹介文だけでもう読みたくなってくるほどの好みの本。桜餅さんによる紹介文から熱量が伝わってくる。ただのあらすじ紹介ではない。もう読まずにはいられなくなってくる。
2冊目も一冊KO。私の要望は抽象的で多分に主観的な無理難題なのにあっさりと破られてしまう。ちょっと悔しいくらい。2冊目は紹介されれば「なるほどその通り」な知っていたが知らない作品(何言ってんだ?という表現だが私の語彙力ではそうとしか言えない)。紹介してもらうことでどんどんと世界が広がっていく。3冊目も知っていたが知らない作品で紹介文だけでこれまたすぐにでも読みたくなってくる。

基本的なやり取りは希望を伝え、それに見合った本の提案の繰り返しなのだが、そのやり取りがとても丁寧でこちらの要望を気持ちいくらいに上手にすくってくれる。それに本好きにとっては本をテーマにして意見交換をするだけでも十分に楽しい。

本の紹介は有償のやり取りではなく、日常会話の延長でも十分にできるとは思うが、そこはお金を介しているのでお互い真剣になれる。カウンターを挟んで向き合うバーテンダーとゲストのよう。ワンコインとは言えお金を払っている以上は「私好み」の満足いく作品を紹介してもらいたい。結果としてどの本も一冊KOだったが、心が動かされなかったら遠慮なく「次のご提案をお願いします。」と言うつもりであった。提案する立場で考えるとものすごいプレッシャーなはず。感謝しています。

 

おわりに。

現在は紹介していただいた最初の2冊を併読中。オススメされた通りに読めば読むほど1冊目の世界観に引き込まれていく。その箸休めとして2冊目を読み、クールダウンしつつ頭の違う部分を使って程よく疲れていく。至福のひと時を味わっている。今回紹介してもらった本は完全にノーマークだったこともあり、ここから世界が広がっていくのは確実。そう思うと直接的に紹介してもらったのは3冊だけだったが、ここから読みたい本がさらに増えていくので間接効果を含めると数倍の波及効果がある。ワンコインで教養を深めていくことができると思うととてもコスパがよい。世界は広くまだまだ知らない本だらけです。