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月→土勤務の外資系風バリキャリ妻と元気いっぱいの2人の息子たち。2012年度、2017年度と2回育休を取得。育児ブログです。

【柔術】ナツオ☆小1の挑戦。銀メダルを獲得しました!

はじめに。

満を持してナツオが参加したブラジリアン柔術の大会。

 

www.iqo720.tokyo

緊張しまくりの私をしり目にナツオは初めての大会でも堂々と闘った。結果は色帯を破っての銀メダル。ナツオが参加した大会は体重ごとのカテゴリー分けのみで帯ごとの分けはなし。つまり白帯のナツオも灰色帯といった白帯以上の上位帯ともぶつかるようになっている。そんな中での銀メダル。ナツオの頑張りに感動してしまった。

 

大会の雰囲気に圧倒される私。

トーナメント表を見るとナツオの階級はナツオ以外は全員色帯。ナツオの真っ白な帯がまぶしく見える。その時点で弱気になる私。「今日は経験を積みに来たんだ。まずは試合に慣れることが一番だ。」と情けないが闘う前から負けを認めて別の目標を設定してしまうしまつ。柔術をやっていればわかるが帯色が違うともう全然レベルが違う。私だったら色帯と闘うことがわかった時点で「一本は取られないようにしよう。」とか「返されてもいいから三角締めの形には入れてみよう。」とか勝利とは違ったところに目標をつくってしまう。ダメな私。トーナメント表みたらAランクとCランクくらいの差があるのが一目瞭然なんだもの。

しかしナツオは違った。子どもだから色帯に対する事前情報がないだけかもしれない。それに、日本一に何度も輝いている色帯の上級生とたくさんスパーリングしているからはなから恐怖心などないのかもしれない。

たとえるならば、サンノー戦を前にして夜風に当たるバスケ経験者達が私だとしたら、「おめーらバスケかぶれの常識はオレには通用しねえ!!シロートだからよ!!」ときめるのがナツオと言ったところ。

 

大会の雰囲気を楽しむナツオ。

ナツオは会場入りすると早速着替え、空いているマットの上で先生と一緒にアップをしていく。特別緊張している様子はなく先生といつも通りのアップをしている。ハンドボール部時代の試合前の光景を思い出してちょっとだけ懐かしくなる私。空いているコートを見つけては黙々とパスやシュート練習をしていた。そこから速攻やってセットの確認をして…。同じような感じで柔軟から受け身、基本的な動作から技の打ち込みといったことをやっていく。
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さすがは先生。いつも通りの練習や動きをさせているからかナツオも楽しそうに動いている。私なんて他の子ども達を横目で見ては「白帯が全然いない…。みんな強そうだ…」と不甲斐なくびびっていた。

 

色帯を破っての決勝進出。

開会式を経ていよいよナツオの試合が始まる。記念すべき公式戦デビュー。先生はセコンドについて色々とアドバイスを送ってくれる。私は彦一ばりにビデオ片手に見守る。試合に参加できないのならばせめて応援だけはしっかりやろう。

コンバッチ!の合図で試合開始。まったくと言っていいほど緊張感を感じさせない。いつも通りの動きができている。相手は色帯だけに細かいところでうまい。ナツオの手や足を取ってディフェンスしつつもじりじりと攻めていく。しかしナツオはやりにくそうではあるが焦っている様子はない。それに攻められてはいるもののポイントにはなっていない。ナツオは途中から慣れてきたのか要所要所では攻めに転じるようになった。いつも通りというよりも見たことない動きまで見せて攻めだす。「アンビリーバボー!いつの間にそんな動き覚えたんだ!」とビデオに音声が入ることもお構いなしで興奮。

正直なところこの時点でちょっと泣いていました。大舞台でみんなに応援され、臆することなく闘っている息子の姿に感動。色帯相手にこれだけ立派に闘っているんだから勝敗はもうどうでもいい。この勇姿を見ることができただけで大満足。もうナツオが柔術やめてしまってもいいくらい。

そんな感傷にひたっている試合終了30秒前。ナツオが相手をひっくり返して2ポイント獲得!。そしてそのまま時間切れ。結果2対0でナツオの勝利!レフリーに腕を挙げられている様子を見てまたちょっと涙。我が息子ながらかっこいい。試合後は相手、レフリー、相手のコーチに挨拶をして退場。対戦相手は白帯のナツオに負けてちょっと呆然としていたがとても丁寧にナツオや先生に挨拶をしていた。そのきちんとしたお辞儀がまた美しくいい余韻を残してくれた。

 

決勝では完敗も堂々の銀メダル。

続く決勝戦の相手もやっぱり色帯。今度は技巧派というよりかはガンガン攻めてくるタイプ。色帯相手に勝利した勢いでこのまま…なんて期待をしていたのだが世の中そんな甘くはない。サンノー戦の次はあっけなく負けてしまったようにナツオもあっという間に負けてしまった。一瞬の隙をつかれて開始40秒で腕ひしぎ十字固めでレフリーストップ。攻めにいった腕を取られての完敗。気持ちいいくらいに相手が強かった。あっという間すぎてナツオは呆然としていた。それでもしっかりと握手して挨拶して退場。最後まで堂々としていた。

決勝は完敗だったものの堂々の銀メダル。それでも金メダルではなかったことがちょっと悔しいのか表彰式での笑顔はなし。口を真一文字にしての笑顔なき記念撮影。
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おわりに。

同じジムから参加した子ども達も全員入賞。白帯ばかりなのに。ナツオと同じように上位帯を破っての勝利もあれば、白帯同士でも圧倒的な強さでの一本勝利など内容も伴っての入賞劇。改めてナツオが通っているジムのレベルの高さを感じるとともに子ども達の可能性の大きさに感動した。お手伝いとして私も子ども達と一緒にスパーリング等をしているのでみんなの結果がとても嬉しい。

それでもやっぱり今日はナツオの日。デビュー戦での色帯を破っての勝利に応援してくれていた人たちがとても喜んでくれた。みんなナツオが勝利するとは思っていなかったようで驚きとともに興奮を伝えてくれる。

「やりましたね!」

「色帯相手にあそこまで闘えるなんて。感動した!」

「初めての試合とはとても思えない動きで将来が楽しみですね。」

今日ばかりは謙遜しません。ありがとうございます。そしてせっかくなので、もっとホメてくれ。

ナツオのおかげでますますブラジリアン柔術が楽しくなってきた。そしてこんな素晴らしい人たちばかりのジムに所属できていることを誇りに思う。

試合を終えて落ち着くと金メダルをとれなかったことがじわじわと悔しくなってきたようなナツオ。「今度こそ金メダル!」と気合が入ってきている。「負けたことがある」というのがいつか大きな財産になるはず。

いいじゃないか。いい夢なら何度でも見ようじゃないか。いつか現実になるのが楽しみだ。


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