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月→土勤務の外資系風バリキャリ妻と結婚。2012年度、2017年度と2回育休を取得。育児ブログです。

帰国子女の年長さんに大切なことを教わった夏祭り。

「それはきいてみないとわからない。」

子どもから学ぶことは本当に多い。今回はナツオのお友だちから目からウロコなことを教えてもらった。思わず帰宅して手帳に書きとめたほど。

 

金曜日に近所の小学校で夏祭りが開催された。自治会主催の緩やかなお祭り。小学生以下対象のこのお祭り、受付に行くとかき氷券、かき氷お代わり券、花火券を無料で渡してくれる。その券を持ってワイワイ楽しむというとても気楽なもの。

 

繁忙期を乗り越えて絶賛閑散中の私。4時に退社してナツオ、レンタのお迎えを経てお祭り会場へ。ナツオのお友だちがたくさんいるので、ナツオは会場入りした瞬間にテンションマックスになる。そしてそこにはナツオと仲良しだった空ちゃんがいた。

パパさんのお仕事の都合で約2年間シンガポールに行っていた空ちゃん。帰任して8月からまた同じ保育園に復帰。そしてこの空ちゃんが見違えるように成長していてびっくり。これが帰国子女ってやつなのか。とにかくよくしゃべる。とにかく積極的。昔から明るくてかわいい子だったけれど、その明るさにだいぶ磨きがかかっている。知らない小学生が楽しそうに遊んでいると「楽しそうに何しているの?私にも教えて!」と訪ね、遊具を見つけては「なっちゃん、あっち行ってみよう!」とさっとナツオの手をとって連れ回す。


ナツオはペースを乱されて困惑しているもののとても楽しそう。というか羨ましい。いいな、このアオハル野郎め!

 

空ちゃんのママさんは下の子の面倒を見るのでいっぱいいっぱいの様子。そこで私が空ちゃんとナツオの面倒を見ることに。他のお友だちには目もくれずに二人でかき氷食べて、二人で花火をして。しかし、花火ってのはいつの時代も切ないもの。その刹那を楽しむのが花火の醍醐味でもある。配布された数本の花火を終えると空ちゃんが尋ねてくる。

「花火もう終わっちゃったね。花火のお代わりもらってこようよ。」

かき氷はお代わり券が配布されていたが、花火は最初に渡されてそれでおしまいのはず。お代わりできるなんて記載はない。だから空ちゃんには正論で答えるしかない。

「花火楽しかったね。でもお代わりはできないんだよ。かき氷はお代わり券があるけれど花火はもらったらおしまいだよ。」

 

するとこれに対する返答が冒頭の一言。

「それはきいてみないとわからないよ。入り口(受付)のおばちゃんに花火のお代わりもらえますか?って聞いてくるね。」

そう言ってスタスタとナツオを連れて入り口に向かっていく。

正直、カルチャーショックだった。空ちゃんの意見はその通りであり、正論である。社会人生活も15年目となりソンタクのかたまり、ミスターソンタクとなってしまった私。かき氷のお代わり券があるが、花火のお代わり券がないということは花火はお代わり不可。そしてスーパー平等主義な日本においていただいたモノには素直に感謝するのみでそれ以上の要求は慎まなければならないものという考えがどこかにあった。お国から配給されただけでありがたいと思わないと。

 

だから空ちゃんの無邪気だが核心をついた一言が衝撃的だった。そして受付のおばちゃんから見事に花火をもらってきた。もちろんナツオの分も。

「空ちゃん、花火もらってきてくれてありがとう。お代わりもらえるなんて思っていなかったら嬉しいよ。」

と感謝を述べると、

「お代わりもらえるかどうかはわからないけれど、それは聞いてみないとわからないよ。もらえたらラッキーだし、もらえなかったらしかたないだけだよ。」

 

いやー、本当に正論ですよ。ぐうの音もでません。そうだよな。追加で花火をくれるかどうかは先方の都合、判断事項であり、こちらが要求を伝えない限りは議論の対象にすらならない。特に今回の件は無茶な要求やクレームではなく、お代わりありますか?って要望を伝えただけ。ただ意見を主張しただけである。ミスターソンタクは言い過ぎとしても、空気を読みすぎる私。仕事においても子育てにおいても。和を尊びすぎている気がしてきた。意見を伝えること、主張することの大切さを5歳の女の子に教わるなんて。

 

そのことをパパさんにLINEで伝えると、シンガポールでの生活でだいぶ変わったと教えてくれた。とにかく意見を主張しないと何もできないと。公園のすべり台でも日本のようにおとなしく並んでいるだけだと永遠に滑れないようで、最初の方は公園で遊べずに泣きじゃくっていたみたい。黙って並んでいると横入りされるし、上までいっても他の子どもが逆走で上ってきてしまって永遠に滑れないと。親達は暴力でも振るわない限りは誰も介入しないので本当に無法地帯。そんな環境に慣れなかった空ちゃんも1ヶ月経つ頃には「ならんでいるんだから入らないで!今から滑るんだから邪魔しないで!」と意見をいうようになっていったとのこと。もちろん日本語なので現地の子ども達は理解できないんだけど、その迫力に気圧されるようになり楽しく遊べるようになったみたい。公園に限らず一時が万事そんな感じだったので、この2年間でパパさんにとってはうるさいなと思うくらいによく主張するようになったとのこと。

 

ただただ納得。こっちはちょっとでもなにかあっただけですぐに親が介入。砂場で砂がちょっとかかっただけでもお互いに謝るような環境。そりゃソンタクくんにもなりますよ。何か言うだけで「モンスターペアレンツ」「クレーマー」と言われてしまう時代。仕事も含めて何かと縮こまりすぎていたなと反省。伝え方が9割だがそれを判断するのはあくまでも先方。言い方さえ間違わなければお互いに気持ちよく交流ができる。

何を今さら。当たり前なことだと一蹴されそうなことだが本当に私にとっては衝撃的な一言だった。

さっさと退社してお祭りに行ってよかった。おかげで大切なことを教えてもらえた。相変わらず子育ては奥が深くて楽しいです。