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月→土勤務の外資系風バリキャリ妻と元気いっぱいの2人の息子たち。2012年度、2017年度と2回育休を取得。育児ブログです。

東京私立男子中学校フェスタに参加して受験の入り口を知る。

はじめに。

中学受験の先輩に「東京私立男子中学校フェスタ」なるイベントを教えてもらい、参加してきた。長男ナツオはまだ3年生。塾にも行っていないし、県立高校出身の私としては中学受験なぞ未知の世界。しかし、「知らないからこそ学年が進んで受験が本格化する前に雰囲気だけでも知っておいた方がいい」とアドバイスを受ける。妻は受験組だが女子高出身。よって男子校に関する知識は30年前のまま。まずは情報収集からということ。井の中の蛙大海を知らず。世界の入り口を見ておぼろげながらもとても大変な世界だということを知ることができた。


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申し込みから世界の厳しさを知る。

受験に関するイベント自体が初参加の私。どんなものかも全くわからず気楽に考えていた。今回のイベントはコロナの影響で入場制限があるものの500組1000名を午前午後に分けての開催。合計2,000名もこの人流抑制の中、人が集まるのかと。しかし念には念を入れるにこしたことはない。
受付開始の3分前からスマホとパソコンでスタンバイ。時間開始の瞬間をひたすら待つ。そしてオンタイムでサイトにアクセス。想定の範囲ではあったが、全くつながらない。「混雑しています。」というメッセージが出て予約に進めない。ここでスマホ、パソコンともに更新、更新を繰り返す。スマホは全くダメだが何度目かの更新でパソコンはつながった。予約開始から3分経過。この時点で午前の部は満席で選択不可。まじか。たった3分で500組が終了。幸いにも午後の部は予約ができたので参加する権利は得られたが世界の厳しさを知る。予約完了後につながったスマホで再度サイトを訪れるともう全席満席となっていた。これが中学受験の世界なのか。コロナの為に例年よりも人数制限がかかっていた為なのかもしれないが、学校説明会に参加するだけでもこんなにも一苦労する世界だとは。

 

駅から会場までの道すがらで挑む世界を知る。

男子中学校フェスタの会場は日大豊山。最寄駅から会場までに居並ぶはたくさんの塾のスタッフ。夏期講習等のパンフレットをこれでもかと渡してくる。久しく見なくなったティッシュ配りのよう。ここには失われた日常があった。二月の勝者になるにはこの世界に挑んでいかなくてはならないのか。
今回は私とナツオの二人での参加。がっつりと中学受験を経験している妻にとっては当たり前の世界かもしれないが、私にとってはもう全てが未知の世界。見ること聞くこと全てが新鮮。妻が私に行くように命じたのもこの世界を肌で感じさせるためだったのだろう。
会場はフェスタというだけあって賑やかな印象。合同就職説明会、転職説明会のようなイメージ。各学校が教室を利用してブースを開き、そこで直接学校関係者のお話を聞ける。学校によって人気に偏りがあり、全く人がいない学校もあれば行列ができている学校もありとバラバラ。このあたりも就活、転職イベントと同じ。
参加者はざっくりとした印象だと、4年生・5年生が中心で6年生やナツオと同じ3年生も多数。もっと低学年の子どももチラホラおり、賑やかな様子だった。

 

パネルディスカッションで校風を知る。

パネルディスカッションも開催されており、聴講したのだがこれがとても良かった。個別の説明だとその学校の考えに感化されていちいち納得してしまうのだが、同じテーマでパネルディスカッションされるとそれぞれの違いが明確になるのでとても楽しい。メインの聴衆が子どもたちということで、それぞれの先生がとてもわかりやすく説明してくれる。
各学校の特色といったベタなところから、男子校の良いところといった気になることまで幅広く回答してくれた。各回答から硬派だったり、無骨だったり、柔和だったりといった学校の雰囲気が伝わってくる。紙のパンフレットだけでは伝わってこない熱い部分に触れることができて私は大満足。どの学校もそれぞれの信念、理念があり、経営者の話とか個人の価値観の話、社風といった話が普段から大好きな私なのでどの学校の話も興味深くてしかたがない。市立中学校から県立高校に進んだ私は選択肢が偏差値でしかなかった。これくらいの内申点とアテスト(昔あった神奈川県独自のシステム)の点数だとこの高校だなといった具合に。選択肢が少ないのは楽だったが、選択肢が多いのも様々な軸で選べるのが楽しい。本人がこれは!と思う学校に触れてそこを目指して行くのが理想だし、あるべき論ではあるが一緒に学校見学して一緒にナツオの未来を探していければと強く思ったのだった。

 

おわりに。

百聞は一見にしかず。実際に中学受験の熱気に触れる前と後では世界が変わった。これだけ多種多様な学校があるということは選択肢が多いということ。能動的に動いていかないとどんどん流されて行ってしまいそう。水は低きに流れ、人は易きに流れる。息子はまだまだピンと来ていない様子だが雰囲気を感じただけでも一緒に行った甲斐はあった。気楽でフラットな目線で参加できる今のうちに、たくさんの学校見学に行って多種多様な価値観に触れていきたい。