はじめに。
ナツオ@小3が保育園の年少さんからコツコツと通い続けているブラジリアン柔術。 www.iqo720.tokyo
コツコツとした練習が実力となり、ストライプが4本目となった。火木土と小学生になってからは週に3回も練習しているのだからそれなりに実力もついてきているはず。ただし、最近のスパーリングを見ているとまだ4本目には遠く、3本くらいでちょうど良いかなと思っていたがインストラクターはしっかりと見て評価してくれている。誰かがちゃんと評価してくれるというのは嬉しいもの。素直に喜びたい。
ブラジリアン柔術のストライプ制度。
ブログ内で何度も言及している通り、ブラジリアン柔術の帯制度は柔道はもちろん、いわゆる武道の帯制度とは全くの別物。
大人は、白→青(私はココ)→紫→茶→黒
子どもは、白→灰→黄→橙→緑
と色が変わっていく。こんなにもカラフルなのは陽気なブラジル人気質と関係があるのだろうか。他の武道と比較すると黒帯までの道のりはものすごく長いのも特徴。柔道の黒帯の人は柔術では青帯から始まることが多いので、柔術の青帯の人≒柔道の黒帯なりたての人くらいの強さと言われることもある。
更に独特なのがストライプ制度。武道における段や級のイメージだろうか。柔術と柔道の帯の大きな違いはこのストライプを巻くスペースがあるかどうか。ジムの代表やインストラクターに認められるとストライプが巻かれていき、5本目をいただくと昇帯となる(5本目を巻くことはないので実際に巻かれるのは最大4本まで)。このストライプ制度により同じ帯色同士でもある程度強さがわかるという仕組み。
やっている方としては昇帯しなくとも小刻みにストライプを巻かれることで、「うまくなっている、強くなっている、認められている」と実感できるのでモチベーションがあがっていく。尚、昇帯やストライプに関しては試験があるわけでも明確な定義が決まっているわけでもなく各ジムやインストラクターの方針に任されている。
色帯にリーチの4本目。
ナツオの4本目のタイミングはちょうど私が早上がりで二男レンタ@年中を保育園にお迎えに行った帰りに寄ったタイミングだった。いつものように終わりの挨拶をしていると何人かが呼ばれてストライプが巻かれた。土曜日は私もお手伝いとして参加しているのでどの子も顔見知り。評価されるのは嬉しいし、喜んでいる姿を見るのも楽しい。
するとふいにナツオも呼ばれる。予想だにしていなかったのでびっくり。ストライプが巻かれる瞬間に立ち会えたのはとても嬉しい。しかもレンタも一緒に。
ナツオもまさかのタイミングだったようで驚いていたが、全身から喜びが溢れている。練習後の記念撮影では堂々と真ん中に立ち勝気な表情。素直に喜んでいる姿はこちらの胸をうつ。お祝いと称してスーパーでアイスと乾杯用のお酒を購入して帰宅。帰宅するなり義母に「今日はみんなでご飯を食べよう」と言い出す。よっぽど嬉しかったのだろう。そしてみんなにお祝いしてもらいたいのだろう。ナツオが自ら「みんなでご飯を食べたい」と提案することはめったにない。ナツオのおかげで突然の楽しい食事会となった。
ライバルがいるから強くなれる。
翌朝も起床するなり帯を取り出すナツオ。ストライプが4本あることを再確認し、Tシャツの上から巻きだす。まだまだ余韻にひたっているよう。良い表情だ。
ナツオがストライプをいただいたタイミングでナツオの大親友のリュウタは一足お先に灰帯に昇格。力も気持ちも強いリュウタの昇帯にはみんな異論はなし。ナツオと同じくらいに付き合いの長い私も素直に嬉しい。ナツオはちょっと複雑な気分かと思ったが、本人は自分がストライプ4本目になった事の嬉しさの方が強いようで全く気にしていない。むしろ、いつも一緒に練習しているリュウタが灰帯になったことで、目標の基準が明確になってきたよう。学年も柔術歴も体格もほぼ同じのリュウタが昇帯。灰帯の先輩達は大会で結果を出したタイミングでの昇帯が多かった。しかし、コロナの影響でここ一年は大会に出られていない。それでもリュウタが日ごろの練習が評価されて灰帯になったことで、ナツオにとっては基準が具体的にイメージできてきたみたい。自分のどこが足りないのか、何ができるようになればリュウタに近づけるのか。いっつもペアで練習しているので本人が一番よくわかっている。今まで漠然としていた灰帯が具体的な目標となってナツオのやる気を引き出してくれている。
あまりにもかっこよく言えば流川と桜木。リョウタが灰帯になり、ナツオがストライプ4本になったことで今までナツオには見えてこなかった部分が見えてくるはず。ジャンプシュートの凄さがわかるまでに時間がかかったように。身近にライバルがいるっていいもんだ。うらやましい。
おわりに。
ストライプの本数や帯色に関係なく、誰かがちゃんと見ていてくれて、ちゃんと評価してくれるというのを実感できるのはものすごいモチベーションになる。このままコツコツと続けていけば年内に灰帯も夢ではない。親子そろって色帯を巻ける日が来たら感無量になって私は泣いてしまうだろう。かといって誰かと比べるものでもないので焦る必要もない。圧をかけすぎない程度に熱くなってこのまま一緒に楽しんでいきたい。