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月→土勤務の外資系風バリキャリ妻と元気いっぱいの2人の息子たち。2012年度、2017年度と2回育休を取得。育児ブログです。

ナツオ初めての小学校運動会。

はじめに。

6月上旬に長男ナツオ@小一の運動会が開催された。さすがは東京と言わざるをえないくらいに会場はぎゅうぎゅうの狭さ。それでも息子を始め子ども達はとても楽しそう。子ども達の真剣な姿、勝敗に一喜一憂している純粋な姿に心が洗われる。青春って素晴らしい。

 

運動会を心底楽しみにしていた息子。

そもそも運動会を楽しみにできる息子がうらやましい。ナツオは運動会の二週間前からとても楽しみにしていた。学年対抗のリレー選手、の補欠に選ばれたナツオ。補欠も含めてリレー選手は運動会の二週間前から朝練が始まっていた。一年生は毎日ではないものの、週に二日ほどのペースで朝早く登校。「運動会の練習で朝練ってなんだよ?しかも補欠なのに。」と思っていたが本人は補欠であってもとても誇らしげ。朝練で何をやっていたのかを聞くと、コーナーを曲がって走る練習(徒競走は50mなのでストレートのみ)とバトンパス。リレー選手に縁がなかった私や妻の感覚だと「たかが運動会」となってしまうがそれは負け犬の遠吠えにすぎない。補欠であってもナツオは早起きして朝練を楽しんでいた。

あまりにもナツオがキラキラしていたので「ナツオが本番で走られるように、リレー選手を呪ってあげようか?」なんて意地悪な質問をしたら「そんなことしてまで走りたくない。●●くんがお腹痛くなったりして当日どうしても出られなくなったら代わりにがんばるけれど、クラスで一番早いのは●●くんだから。白組が勝つには●●くんが必要なんだよ。」と真剣に諭された。お恥ずかしいかぎりです。そもそも私だったら補欠に満足してしまう。各クラス代表選手は2人なので、補欠であっても「クラスで3番目に速い」という称号がいただけるし、朝練習に参加することで他の学年や先生にもアピールになる(なんの?)。それであって本番では走らないので恥をかくリスクは少ない。しかしこういった向上心の違いが人生経験にも活きてくるんだよと息子に諭されているかのようで自分の器の小ささを恥じるばかり。いつからローリスクローリターンの安定志向になってしまったんだろう…。大人のばか。

リレーに限らず運動会全般が楽しみなナツオ。ナツオは白組ということもあり、白組の勝利を楽しみにしている。「去年も一昨年も白組が勝ったんだよ。だから今年も白組勝つよね。」なんて話をずっとしていた。小中高と運動会を流してやっつけ気味でいた自分と比較するのもおこがましいほどに全身全力で運動会を楽しんでいる。

 

東京の当たり前?あまりにも狭すぎる会場。

運動会当日はほどよい天気。暑すぎない程度の曇天模様。レンタ@2歳連れでも安心。ただし、会場に到着してその狭さに驚いた。事前に聞いてはいたが本当に狭い。トラックを囲むように一年生から六年生までがテントの下に椅子を置いて着席。そしてそのおかげで校庭の8割は占拠されてしまう。よって保護者が観覧できるスペースはごくわずか。時計でいうと9時方向のから入場して8時~10時の間のコーナー付近に構えるしかない。児童の席裏にもわずかながらに移動できるスペースはあるので体を斜めにして歩けば2時~4時方面まで行けないことはない。ただし、いけないことはないが、感覚としては満員電車の間を「降りま~す」と言いながら突き進むような感じ。実務上困難。

会場全体がそんなだからいわゆる運動会っぽい席取りなどできない。ビニールシートを置くスペースなどなく、保護者は全員立ち見。ここは首都東京。席取りなどせずにわずかな見学スペースをお互いに譲りあう。しかし首都であり、日本の縮図である東京。「競技に関係のない保護者は互いに譲り合いましょう。」といった事前案内が記載されていたにも関わらずなかなか代わってくれない。同じ小学校の保護者とは言え、知らない人は全員他人なのだろう。猫の額ほどしかない見学場所でおしゃべりしている人ばかり。なんとも世知辛い。私は2歳児連れだったこともあり、ナツオの競技以外は近くの児童館や図書館を行ったり来たりしていた。

そんな状況なので運動会の楽しみでもある昼食場所は、混乱が起きないように事前に希望を募った上で学校側から指定される。教室・体育館・校庭のどこを希望するかのアンケートを基にして応募者多数ならば抽選にて調整。我が家は体育館希望であったものの、我が家含めてナツオのお友だち家族6組は全員校庭となった。何か見えない力が動いているのだろうか。校庭で食べているのは一年生ばかりだったから、悪しき日本の習慣、年功序列で調整でもされているのだろうか。

校庭での昼食となったが、運動場は立ち入り禁止かつ校庭に日陰スペースはわずかなので、砂漠で水を求めるかのごとくわずかな日陰を求めて民族大移動。おかげで昼食スペースもぎゅうぎゅう。花見シーズンの上野公園といったら想像しやすいだろうか。

 

応援合戦他子ども達の真剣な様子に感動。

狭い狭いと文句ばかり言っているが、ハード面に不満はあってもソフト面への不満はなし。子ども達の真剣な姿に感動していた。各競技に真剣に取り組んでいる姿はもちろん、それを応援している姿も立派。学年縦割りで赤組、白組に分かれての採点形式なので、関係のない学年の競技にも子ども達が熱狂していた。徒競走でさえも配点が積みあげられていくので、子ども達が走るたびに全員が立ち上がって応援している。なんて純粋なんだろう。高学年の子ども達までもが「赤組頑張れー」「白組いけいけー」なんて叫んでいる。入学式や公開授業で感じた良い雰囲気が全体を包んでいる。

赤白に分かれての応援合戦も壮観だった。応援団長らしき人物と団員が中央に集まり、大太鼓を叩いたりしてみんなを鼓舞する。赤組の場合は「太陽の色は何色だ~?」「(赤組全員で)あか~!」と叫びながら似たようなことを何度か繰り返し、その流れで最後に「優勝するのは何色だ~?」「あか~!」と叫んで終わる。赤白で叫びあった後はエール交換。赤組は「白組の健闘を祈ってぇエールをおくる~!」と白組を応援する。古き良き日本の風習。そして最後はコンバットマーチで自分の組を応援。私は運動会というとめんどくささ全開でやっていた思い出しかないが、やる側から観る側に変わるとこんなにも楽しいものなのね。一生懸命な姿は胸を打つ。

 

最後はやっぱりみんなでうちあげ。

運動会後はもちろんいつもの保育園パパ友、ママ友みんなでうちあげ。別の小学校に進学した保育園のお友だちも応援に来てくれていたこともあり、飲む口実ができた。昼食時に隣り合わせた新しいお友だち家族とも親しくなり、この日も5家族集まって居酒屋の個室で盛大にうちあげた。 一週間前にレンタ@2歳の保育園運動会後にうちあげたばかりだというのに。本当にみんな楽しいことが好きだから居心地がよい。今回は新しく小学校のお友だち家族とも飲むことができたので余計に楽しかった。新しいパパ友は筋トレ愛好家。子どもが起きる前の朝4時から、もしくは子どもが寝た後の23時頃から24時間ジムに行くような育児と趣味を両立している人。価値観というか家庭内の立場が同じこともあってすぐに意気投合した。楽しいお酒はいつだってウェルカム。

 

おわりに。

小学校の運動会ともなると私自身の記憶が残っているのでどうしても比較してしまう。時代なのか土地柄なのか会場の狭さや保護者の雰囲気がだいぶ違う。そして主役である競技者と観戦者となる保護者としての立場が違うと見えてくるものもだいぶ違う。中途半端な反抗心や運動が苦手だった劣等感から私は運動会に対してはネガティブなイメージばかりで嫌々参加していたが、一生懸命な姿がこんなにも心を打つなんて。タイムマシンがあったら過去の自分に「なんで真剣にやらないんだ!かっこ悪いだけだぞ!」と小1時間問い詰めたい。いつの間にか運動会の定番になっているダンシング玉入れ(玉入れの合間に踊るやつ)なんておかしいだけなのに誰もふざけていないから、尊いものに見えてくる。40代が視野に入ってきて涙もろくなってきたせいもあるのだろうか。パパ飲みの時に誰かが言っていた「子どものおかげで人生をもう一度楽しんでいる。小学校に入ってからは自分の記憶もだいぶ残っているのでまさに2週目突入。」なんて言葉が響いてくる。運動会ってこんなにも楽しいものだったのか。ナツオもこのまま「まじめにふざける」素晴らしさをいつまでも忘れないでいてほしい。