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月→土とバリキャリ勤務の妻と結婚した小心者の夫。2012年度に続き、2017年9月から5月まで2回目の育休を取得。育児ブログです。

【柔術】小学生クラスデビューと居場所があるという安心感。

 

はじめに。

ナツオ@年長が柔術に通い始めたのは年少さんの9月から。完全に私の意向でならわせた柔術だがもう3年目となった。そして、この8月から飛び級で小学生クラスデビューとなった。幼児クラスでもタックルや受け身、マウントポジション、バックを取るところまでは一通り教わる。ほどよく激しく安全でこちらでも十分に楽しい。そして小学生クラスになると関節技や締め技が加わるのでだいぶ本格的になってくる。私も育休タイミングで柔術を始めてちょうど1年。やればやるほど楽しくなっている。こんなにも知的で激しくて楽しいスポーツがあるなんてと毎回感動して帰宅している。週一のレッスンをどうすれば週二にできるのか、妻の説得方法を本気で考えているくらいにのめりこんでいる。

ナツオは2年間しっかりとやってきたので、最低限の基本的な動きができている。先生からはいつでも小学生クラスに参加してよいとお墨付きをもらっていた。あとはナツオをいかにそそのかせるだけであった。

そんなナツオを誕生日プレゼントで一方的にそそのかし、お試し参加を経て8月より本格的に小学生クラスデビュー。あとはこのまま続けてもらってRIZINなりパンクラスなりUFCを目指すだけである。

なんてのは冗談で、ただただ明るく楽しく元気よくやってくれればそれだけで十分。

 

www.iqo720.tokyo

 

飛び級させて良かったこと。

小学生クラスに参加して一ヶ月半。まだ一ヶ月ちょっとではあるが、確実に成長していると感じる。もちろん技術的な部分ではなくて精神的な部分で。ナツオは「小学生までは幼児クラスでやりたい!」と当初は主張していたのでどうすべきか悩んだが無理してでも一段上のレベルに挑戦させて本当に良かった。挑戦させた上での挫折ならばしかたないと思っていたが、肌に合ったようで「もう幼児クラスにはいかない。あんなのは赤ちゃんがやるところだから。」なんて生意気な口を叩くまでになった。挑戦なくして失敗なし、失敗なくして成長なしである。

緊張感に包まれて成長していく。

幼児クラスと小学生クラスの一番の違いは緊張感。幼児クラスはまだ体操の延長であり、年少の子どもも多いのでカオスになりがち。先生もとても優しく接してくれる。しかし、小学生クラスになると一気にピリッとする。先生の表情も幼児クラスとは違う。当然パワハラとは無縁の明るく楽しいジムではあるものの、優しさの中に時おり厳しさがでてくる。

安全なスポーツとは言え柔術も立派な格闘技。締め技、関節技、タックルや引き込み技があるので油断すると大怪我につながってしまう。だから練習中は適度な緊張感に包まれている。このピリッとした感じが心地よい。

ナツオ以外はみんな小学生なので、体格がまるで違う。自分達よりも大きなお兄さん達に囲まれて小さくなっているナツオ。小学生達の元気な「ハイ!」という返事に影響を受けてナツオもいつのまにか「うん」から「ハイ!」に変わっている。「お願いします。ありがとうございます。」もきちんと言えるようになっている。

いつものニコニコ笑顔のナツオとは違って、緊張ぎみで凛々しい表情。親バカながらその真剣な眼差しに毎回成長を感じている。そんな表情、家では絶対見られない。

レベルの高さに必死になっていく。


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小学生クラスには日本一が二人もいるし、そもそも先生は世界一の人。小学生のお兄ちゃんもそのお母さんも先生も「柔術は年齢別、体重別、帯別と階級が細かくわかれているので参加母数が少なく、ちょっと頑張れば簡単に優勝できる。」と謙遜しているが、そんなに甘くはないだろう。他のスポーツよりかはチャンスがあるかもしれないが、不断の努力や練習があってこその結果。実力者ばかりなので当然ながらクラスのレベルも高い。幼児クラスだと最年長&最古残ということで全てが余裕のナツオ。仲良しの友達とおしゃべりしながらやる余裕がある。スパーリングをしても引き分けはあっても負けることはあまりないので、どこか物足りなさそう。というか、親としては簡単には満足しないでほしい。このシチュエーション、そう、あれである。

「小学生クラスならあいつくれーのはゴロゴロいる…それがいいんだ」「チャレンジこそ奴の人生なんです……」

実績も実力もない私だってこんなことを言いたい。

そして見事に期待に応えてくれるナツオ。小学生相手に果敢に勝負を挑んではボコボコにされてる。とは言っても、相手は小学生のお兄さん。どの子どももとても優しい。ナツオに対して手を取って教えてくれるし、技を覚えさせるため、勝たせてあげるためにわざとギブアップしてくれている。本当にいい子ども達ばかり。そうだよな。これが強いってことだよな。

余談だが、私が参加している大人クラスでもどの人もとても優しく丁寧に教えてくれる。37歳で始めたおじさん初心者の私なんて扱いにくいだろうに、年下から年上までとにかくみんなが優しい。別のジムから出稽古で来ていた人に「どこのジムもこんな雰囲気なんですか?」と訪ねると、「基本的には柔術やっている人はいい人ばかりです。ただ、ここは特別いい人ばかりです。だって、世界一になっている人があんなにも優しく謙虚に指導してくれるんだから、我々はただ見習って従うだけです。生意気な態度なんてとったらボコボコにされるのわかっているから怖くてできませんよ。」なんて笑いながら答えてくれた。先生はもちろんだが、日本一になっている小学生もとても面倒見が良く、力ではなく姿勢でみんなを引っ張っている。これがホンモノってやつなんだろう。

 

縦の交流が太くなっていく。

小学生と一緒に練習していく中で自然と小学生とも仲良くなっているナツオ。これぞ格闘技の醍醐味。年長さんと小学校中学年なので体育会系のような硬派な関係ではく親戚のお兄さん、お姉さんといった緩やかな縦の関係。面倒見の良い子ども達ばかりなので何かと気にかけてくれているし、ナツオも強いお兄さん達に憧れの目を向けている。休憩時間に大爆笑しているから何かと耳をすませると、小学生と一緒にう○こだ、ち○こだで盛り上がっている。ああそうだ、いくつになってもダンシって基本バカだった。それでもお兄さん達を心底尊敬しているようで、夕食時には、毎週仕事で見学に来られない妻に向かって「カズトくんはこんなに凄いんだよ、タツヤくんはあんなことができるんだよ」と嬉しそうに報告している。

小学校に入る前からたくさん年上と触れておいてほしい。年長さんになってしまうと保育園では上がいないから勘違いしてしまいがち。入学したらまたペーペーから始まるということを忘れずに、たくさんたくさんお兄さん、お姉さんにもまれておいてほしい。年上だからってビビる必要なんてないんだから。対話していけばちゃんと関係は築けるんだから。


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居場所があるという安心感。

本当にいいジムに恵まれたのでナツオは心身ともに楽しく鍛えられている。電車で通っている小学生もいるし、ほとんどがナツオとは別の学区の小学生。つまり、ここはナツオにとって家庭、小学校とは別のサードプレイスになる。小学校で何かあってもここには小学校が異なる仲間がいるし、頼れる先輩がたくさんいる。しかも日本一強いんだぜ。学校が別の人ばかりだから、学校で嫌なことがあってもここにくればすぱっと切り替えられるはず。ナツオにはこの「居場所があるという安心感」がまだピンと来ないだろうが、大きくなればそのありがたみが絶対にわかるはず。親の私はそんな居場所をひとつ見つけることができただけでも大満足。強くなんてならなくてもいい。そりゃなって欲しいけれど。

強く生きていく為の自信を持てることの方がどれだけ大切なことか。そのうち親に話せないことも出てくるかもしれないが、それはそれで柔術の先生に相談すればいい。私のクラスの時にこっそり教えてもらうから。

おわりに。

先生からはお墨付きをもらったものの、半分希望半分絶望しながらの小学生クラス参加だった。小学生クラスのレベルの高さに絶望して柔術をやめてしまうリスクもあったので。それでも参加させて良かった。幼児クラスでも楽しそうであったが、ひとつ背伸びをさせたことで明らかに成長しているのを感じる。物怖じせずに堂々と小学生と話しているのを見ていると羨ましくなってしまう。この場所がどれだけ心の拠り所になるかナツオはまだ知るまい。

私は社会人になってから5年くらいテコンドーをやっていたが、その道場が本当に心の拠り所となっていた。テコンドーがあったから入社してからの下積み生活を耐えられたと思っている。嫌なこともキックミットを蹴れば忘れられたし、気を抜いた瞬間に失神しているという試合の緊張感に比べたらプレゼンの緊張感なんて安全この上ない。パワハラもどきの強権発令も最悪の最悪は先輩を蹴り飛ばして退職すればいいだけと割りきって乗り越えてきた。道場にいけば年齢も立場も関係ない仲間ばかりだから居心地もとても良かった。

そんな経験があったから始めさせた柔術だが今のところ想像以上に大成功。ならいごととしてはテコンドーや空手、キックボクシングも悩んだが、打撃系は痛いのがつらい。怪我するのも怪我させるのも血を見るのも楽しくない。その点、肌と肌をぶつけ合う柔術は単純に楽しい。本気のすもうごっこ、プロレスごっこである。

ナツオは小学生クラスで本格的に関節技を習い始めてすっかりその気になっている。

「僕はまだ保育園だから弱いけれど、もう春には小学生だからすぐ強くなっちゃうよ。まず、カズトとタツヤを倒して日本一になって、それからも練習を続けて、次は先生を倒して世界一になるんだ。」と毎回練習後に帰宅して入浴すると宣言している。身近に日本一、世界一があるっていいな。しかもその強さの片鱗に触れられる。なんて恵まれた環境なんだろう。頑張れば日本一になれるという目標が目の前にある。

このまま続けていくうちに、本当に強いってのは体力や技術じゃなくて気持ちや生き方だってことをナツオも自然とわかってくれるだろう。頑張れナツオ。日本一は見えない星じゃない。