はじめに。
ナツオ@小3が保育園の年少さんからコツコツと通い続けているブラジリアン柔術。 www.iqo720.tokyo
先日の全日本選手権での結果を受けてついに白帯卒業。灰帯に昇格した。これで親子そろっての色帯。どちらもまだまだ強くはないものの、これで親子ともども「ブラジリアン柔術やってます。」とは言えるだろうか。
ブラジリアン柔術の帯制度。
これまで何度も説明している通り、ブラジリアン柔術の帯制度は柔道はもちろん、いわゆる武道の帯制度とは全くの別物。
大人は、白→青(私はココ)→紫→茶→黒
子どもは、白→灰(ナツオはココ)→黄→オレンジ→緑
と色が変わっていく。こんなにもカラフルなのは陽気なブラジル人気質と関係があるのだろうか。ブラジリアン柔術の黒帯は他の武道と比較するとその道のりはものすごく長いのも特徴。柔道で黒帯の人がブラジリアン柔術を始める時は青帯から始まることが多いので、ブラジリアン柔術の青帯の人≒柔道の黒帯なりたての人くらいの強さと言われることもある。(柔道で黒帯でもブラジリアン柔術では白帯の人も多数いる。)
尚、昇帯に関しては試験があるわけでも明確な定義が決まっているわけでもなく各ジムやインストラクターの方針に任されている。練習態度や技の精度に重きを置いているジムもあれば、大会での結果に重きを置くジムなど、そのジムの考え方によりけり。
憧れの表彰式での昇帯。
帯昇格のやり方に関してもジムによって様々。私たちが所属しているジムでは、練習後に名前を呼ばれて新しい帯をいただくパターンと表彰台の上でサプライズ的に帯を巻かれるパターンがある。どちらももちろん嬉しいが、やはりかっこいいのは表彰台の上でのサプライズ。みんなに注目と祝福されながら巻かれる帯。闘った後なので敵も味方も関係なくみんなに拍手してもらえる。
ナツオに関しては昇帯がそろそろかなと思っていたタイミングだったし、優勝して結果も出たので次回に練習に参加した際に昇帯かなと思っていた。そんなことを考えながらナツオに金メダルがかけられるのを眺めていた。すると公式記録用の写真撮影が終わり退場のタイミングで嬉しいサプライズ。
写真撮影の終わりかけにインストラクターがやってきて、ナツオに新しい帯を巻いてくれた。周りからは軽いどよめきと祝福の拍手をいただく。
他のジムのインストラクターには、
「灰帯に昇格だ。凄いね。おめでとう。」
という言葉をかけてもらう。
誇らしげなナツオ。嬉しい気持ちが全面に出ているものの、もう小学3年生。みんなに注目されているのが少し恥ずかしいよう。うれしはずかし朝帰りだな。
何かをひとつ成し遂げたという自信につながった。
灰帯という目に見える形で一つの成果を受け取ったナツオ。ものすごい自信になっているのがはたから見ていても伝わってくる。白帯を卒業した程度と言えばそれまでだが、灰帯とは「ブラジリアン柔術の動きの基礎はできています。」という免許のようなもの。誇らしげに帯を巻いているし、何かにつけて「おれ、灰帯だから。」と生意気なことを言うようになった。今まではつい熱くなりがちな同世代との練習でも、白帯の子どもに対しては優しく教えたり、わざと受けるようになったりと一つ上の段階に成長している。実際に強くなったかどうかよりも、心の成長の方が嬉しい。
灰帯になったことで上級者用のクラスにも参加できるようになった。これでナツオは週に4日もブラジリアン柔術をやっていることになる。もう完全に部活。ナツオが昇帯したことで私もお手伝いとして上級者用クラスに参加したが、そのレベルの高さに驚いた。大人でも難しいテクニックをやっているし、スパーリングの質も量も激しい。さすがは色帯クラス。毎週有給取ってでも一緒に参加したくなるくらいにレベルが高い。
ちなみに、「難しいテクニック」とは手順が多い又は複雑なテクニックのこと。ひとつの技をきめるまでに、「右手をここに置いて→左手はここに置いて→右足はこうして→そうしたら右手を…」と手順に沿って行うことで力やスピードに頼ることなく技を極めることができる。ボルダリングや詰将棋のイメージ。力というよりも頭のスポーツなので大人がしっかりとはまるわけです。
おわりに。
ナツオが色帯を取得したことで私としてもひと段落。私の一存で始めた習い事だったが、全日本チャンピオンという結果と灰帯という成果で満足している。このまま楽しく続けてくれるのが一番だが、これから先ナツオにとってもっとやりたいことが出てきたら、そちらに重きを置いてもらって全く構わない。これから先の中学受験やその先の部活動等でブラジリアン柔術からいったん離れたとしても、色帯保持者という事実があるので再開する時も多少のブランクがあってもすぐに思い出すはず。ブラジリアン柔術は生涯スポーツなんだからいくつになっても再開できる。
とは言え、ナツオにとっては、灰帯になったことでちょっとマンネリ気味だった気合が再加熱してきたよう。インストラクターの指導もちょっとピリッとしてきたが集中してお話を聞いている。
ひと段落ついたとは言え、上を見上げれば果てしなく高い。引き続き親子で楽しく取っ組み合っていきたい。息子に堂々と抱きついたり絡みあったりできるのも柔術のおかげです。