絶賛繁忙期中の私。3ヶ月に1度忙しさの波がやってくる。普段は17時台には退社、18時台には帰宅して家族揃って晩御飯な毎日だが、この時ばかりは22時前後の退社&土曜日出勤。子ども達と触れ合えるのは朝の時間だけである。
土曜日は常に妻が仕事なので私が土曜出勤の時は保育園にお願いせざるを得ない。普段と違って土曜は園児が数人しかいないので土曜保育で預ける時は胸が痛む。それでも今はナツオ@年長さんとレンタ@1歳が一緒なので楽しそうなのが救い。普段はフロアが違うので交流することはほぼない2人だが、土曜保育の時は保育士も園児も少ないのでみんなで同じ部屋。レンタは大好きなお兄ちゃんと一緒で楽しそうだし、ナツオも弟と一緒に遊べて嬉しそう。
ナツオ曰く「僕、先生にレンタの担当をお願いされたよ。お昼寝の寝かしつけやお着替え、ご飯の準備とお片付けを任されたから頑張ったよ。」とのこと。まるで家にいるかのよう。先生にいいように使われている気がしないでもないが、伝え方が9割な時代。きっと先生もナツオの自尊心をくすぐるようにうまく頼んだのだろう。先生もナツオもレンタも三方みな良しならば何も言うことはない。
さて、この繁忙期に私が何をやっているのかというと、カジノじゃない方のIRが主な仕事なので、四半期ごとの決算発表に合わせてひたすらIRレポートの作成。日本経済や業界動向に関するレポートの読み込み、同業他社の分析、そして当社の決算資料の分析などである。そしてご想像の通り、この仕事、終わりという終わりがない。財務や経理の仕事ならばルールにのっとってひたすらやるだけだが、レポートの作成なんてきりがない。主観的なものなので投資家にどう伝えるか、どこを理解してもらうかによってしまう。日本経済や業界動向の分析レポートなんて毎日のようにどこかしらから発表されるので、結局は伝えたいメッセージに沿ったレポートを見つけるのが仕事だったりもする。全てはメッセージ次第なので社長や役員の意向によって内容や方向性もがらっと変わってしまう。急な変更もざら。なかなか落ち着かない仕事である。
そんな中でのインフルエンザ騒動。木曜の深夜にナツオが発熱。体温の熱さに横にいた私が目覚めるほど。「これはきっと夢に違いない。」そう自分に言い聞かせて二度寝し、翌朝再びナツオに触れるとやっぱり熱い。測ると39.0℃!そりゃ熱いわ。本人はいたって元気で食欲もしっかりある。頭痛、腹痛はなくただ熱いだけ。しかし当然ながらこんな熱さで保育園に連れていけるわけがない。妻と協議し、私が午前休み、妻が午後休みということになった。繁忙期なのでさすがに休むことは難しく、午後からひたすら、翌日の土曜も午後からひたすらの心づもりで午前中は看病に専念する。残業続きでここ2週間は朝しか会えていなかったので私にとっても貴重な休息時間だと割りきる。ナツオと一緒にひたすらamazon videoざんまい。切った張ったの仮面ライダー映画を見ていい感じで頭をリラックスさせられた。
高熱御礼のナツオの疑うべきはインフルエンザか否かということ。小児科にて診てもらうと「う~ん」と言ったところ。元気いっぱいの今日の様子を見ているとただの発熱だったのかもしれないという気すらしている。インフルエンザ検査の結果はうっすらと、本当にうっすらと陽性。ただ先生曰く、「誤差の範囲なのでなんとも言えないのが正直なところ。ただし、保育園でも流行しているのでインフルエンザの可能性が高いかな。」というもの。念の為として薬を処方してもらい帰宅してきた。
そして妻の帰宅を待って午後から出社。申し訳なさ全開で職場に入室すると、「休んでもらって良かったのに。子どもは大丈夫?明日の土曜出勤は休んで。今日もさっさと帰ってもらってかまわないから」と上司から温かい言葉をかけてもらう。
「いやいや。今日も明日も午後からですががっつりやりますよ。」と思っていたが上司がほとんど業務をフォローしてくれていて、実際にやることは調整や修正程度。19時台には退社でき、状況次第で月曜日も休んでと帰りがけに言われてしまった。上司の温かい言葉のおかげで安心して仕事に取り組むことができる。目指すべきはこのような上司だなと思いながら帰宅したのだった。他部署には「子どもの為、インフルエンザの為とは言え、繁忙期に休むのは自己管理が家庭内管理ができていないからだ。自己管理は評価対象のひとつだ。」と公言している管理職もいるのでその違いは雲泥の差。こんな気合と根性で昇っていく人もいるのでこればかりは社風ではなくその人の価値観なんだろう。上司には恵まれていると実感。私も北風より太陽でありたい。
ナツオが処方されたのはタミフルではなく話題のゾフルーザ。凄いね。これ。帰宅したらもう熱が下がり始めていてびっくり。今朝測ったらもう36.4℃で一気に平熱。もともと熱だけだったこともあり、完全に元気いっぱい。朝からずっとレゴやらテレビやらでひたすら遊んでいる。
ただししばらくはレンタとは隔離。金、土、日は私とナツオ、稼ぎ頭の妻とまだ幼いレンタの組み合わせで食事も就寝もフロアを分けての生活となる。レンタと遊べないのは残念だが、せっかくなのでナツオとの時間を大切にしよう。倒れない程度に。
さぁインフルエンザウィルスよ、来るならば来い。私が人柱になって家庭内パンデミックは防いでやる。柔術で鍛えている心と体はなんの為にあると思っているんだ。