育児とは関係ないがあまりにも衝撃的な出来事があったので。
ナツオの影響ですっかりエグゼイドに夢中な私。
近くまで寄ったので博品館へ。
新橋に来ると思いだす不思議な出来事が・・・。
とある飲み会の時間つぶしの為に新橋へ。
集合時間までぶらぶらと新橋界隈をぶらつく。
すると、路地裏で不思議な逆ナン?
長崎から一人旅行の為に出てきたと言う、 御歳71歳のマダムにいきなり声をかけられる。
「兄ちゃん、この辺で歌えるスナックはあるか?」
新橋で飲むことなどあまりないし。
ましてやスナックなんて行かないし。
と説明するも聞く耳もたず。
一方的に話しだすマダム曰わく、
お酒を飲みながら歌いたいものの、目が不自由だし、 九州から来たが初めての東京だし、と不安なので案内してくれとのこと。
マダムが求める条件は、
・1時間5千円以内
・若いお姉ちゃんがいること
・店員は全員ジャパニーズ
これがおっさんならば適当なキャバクラや案内所にでも連れて行くが、 71歳のマダムですから。
まぁ時間もあるし、初めての東京で嫌な思いもさせたくもないし。
とのことで二人で新橋のスナック巡りが始まる。
マダムの「ここはどうだい?」との声(命令)をもとに、
手当たり次第に突撃。
「ここは歌えますか?」
「若いお姉ちゃんいますか?」
店員が韓国や中国の人だと急に怒り出すマダム。
さすが九州の女。
意見ははっきりと伝えます。
目が不自由なので、肘を支えながら8,9件ものお店巡り。
はたから見たら上京してきた母を気遣う親孝行のサラリーマン。
我ながらお人よしだと思うが、東京人のOMOTENASHIをアピールしないと。
お店巡り中も翌日からのはとバスの話を嬉しそうにしてくる。
明日はお台場で、明後日はディズニーランドで、
その次の日は江ノ島・鎌倉で、その次の日は富士山、らしい。
目をキラキラしながら耳もとでささやいてくる。
不思議なデートだが、かなりのお店に突撃したので新橋のスナック事情が見えてくる。
そしてたどり着いたお店はお姉ちゃんはいないものの、
家族経営のほのぼのとしたカラオケスナック。
無事に送り届けて帰ろうとするが、まぁ飲めよ、と。
とりあえずビールで乾杯。
すぐさまボトルを入れて焼酎でまたまた乾杯。
ほんの1時間前に会ったのにと思いながらの不思議な縁。
やはり九州の人。
お酒は強そう。
目が不自由とは言うものの弱視なので一応見えるらしい。
手相やら人相を見て勝手に占い出す。
「あんたはお父さんいないでしょ!」
「ははーん、最近調子良くないね。」
ばばぁ、酔っているのか!
と内心思いながらも反論できない自分。
そうこうしているうちに飲み会の時間となる。
わずか1時間強のデートだったが、不思議な感じ。
それじゃあと帰ろうとすると、おもむろに財布から千円を取り出すマダム。
(自称りっちゃん。というか、りっちゃんと呼べと。)
「いいから、いいから。持っていけ。東京で良い人に巡り合えたよ。」
「いやいや、僕も時間あったし、楽しかったですよ。
お気持ちだけいただきますね。」
と、断ると急に叫び出すりっちゃん。
「しか!しか!(長崎の方言?)」
本気で怒り出して強引にポケットへ入れられるお札。
そして直後に満面の笑み。
その笑顔を見ていたらこちらも根負けして笑顔。
ご馳走様とお礼を言って待ち合わせ場所のSL広場へ。
摩訶不思議な体験ではあったものの、
りっちゃんの初東京が初日から、
楽しく酔っぱらって始まっくれたならばこんな嬉しいことはない。
このマダムが実は九州の大企業の会長夫人だとか、
知る人ぞ知る資産家だったりしたら更に面白いのだが。
あの千円札はリアル金太郎、リアル島耕作への乗車券だったりするのかな。