ナツオを連れて母校に里帰り。
毎年恒例のハンドボール部のOB会。
しばらく行っていなかったものの、
ぽっかりと空いたGWの中日ということと、
ナツオを校庭で遊ばせてやりたいという思いで、
急きょ参加することに。
卒業してからもコーチもどきとして通っていたが、
いつも車で通っていたので電車で行くのは10年以上ぶり。
高校時代の懐かしさをかみしめながらナツオと2人で坂を下っていく。
母校はサッカーの名門校であり、
県大会ベスト4以上は常連、
インターハイ、選手権にも数年に一度は出場している。
そんなわけで校技はサッカー。
その横で寂しくハンドボールに明け暮れていた。
跳ぶ、投げる、走ると三拍子そろったこのスポーツをナツオにもやらせたい。
せっかく行ったので本当は先輩や後輩達と一緒にプレーして倒れ込みたかったが、
目の病気の為に視野が狭くなっており、
ハンドボールは危険すぎるので泣く泣く応援にまわる。
ベンチに座って大きな声出して真剣に応援している様子が珍しいのか、
ナツオも一緒に横になっておとなしく座って観戦している。
「ナイッシュー(ナイスシュートの略)、ナイッシュー」
と叫んでいたらそれを覚えたのか、
「ナイッチュー、ナイッチュー、チュッ!」
と言ってほっぺにキスしてきた。
これはやばい。
もう試合なんて完全にそっちのけで、親ばかモード。
これでは威厳もなにもなく、先輩風も吹かせられない。
しかし、そのうちハンドボールにも飽きだして、
落ち葉遊びをしだすナツオ。
東京にいると土遊びもろくにできないので、
これだけでも来た甲斐があった。
こちらは飽きずにひたすら落ち葉を拾っては投げ拾っては投げ、
ハイテンションでふみふみしている。
愛嬌のある笑顔のおかげで女子高生にもてもて。
ナイスなナツオ。
「超カワイイー」を連呼され、まんざらでもない馬鹿親子。
今日もいい日だ。