Call me Iqo.Pls!

月→土勤務の外資系風バリキャリ妻と元気いっぱいの2人の息子たち。2012年度、2017年度と2回育休を取得。育児ブログです。

書か音か美か芸か。息子に身につけさせたい教養。

ナツオが誕生してから世界が広がり、パパ友やママ友と言った新たな友人が増えてきた。

職業柄とりあえずは誰とでもある程度仲良くやっていけるが、それでもより深く仲良くなれる人と挨拶の延長上の関係にとどまってしまう人がいる。

前提条件として、みなさん本当にいい人ばかりなのでただの相性の問題であるし、全員と深い仲になろうとは当然ながら思っていない。

しかしこの差は何なのだろうか。

就活以来の自己分析。

寝付けない真夏の夜の自由研究として、相性について深堀りしてみた。

 

するとそこには共通点が。

いつまでも話がかみ合う友人(一方的及び勘違い含む)や妻及び過去の恋人は、趣味またはバックボーンの一つに、「読書」「音楽」「美術鑑賞」「芸事(映画・演劇)」のどれかしらがあるのである。

初対面の人でも会話をしていて知性を感じたり、いとをかしな感情を抱くことがある。

後々親しくなって話をすると、この四つの趣味にたどりつくことが多い。

つまりたくさんある教養の中でも、私にとっての教養とはこの四つのことなのであった。

 

じゃあお前はどうなんだよ!教養が備わっているのかよ!

と自問自答すると、

 

・読書…それなりには読んでいる&読んできた。古文の授業で出会った「蜻蛉日記」の世界に惚れ込み、本気で文学を勉強しようと國學院大學の文学部を受験しようとするも「就職はどうするんだ?」という父の反対にあって断念した過去がある。好きな作家は、夏目漱石荻原浩山本文緒万城目学など。特に夏目漱石の言葉遊びの世界観が大好き。

 

・音楽…普通。聞く専門で趣味とまでは言えず。しかも邦楽ばかり。怒髪天ピロウズバンプオブチキンソウルフラワーユニオンのライブには昔はよく行っていた。クラシックに関しては…。ただし、最近はEテレのムジカ・ピッコリーノに無我夢中。ナツオと一緒に音楽について楽しく勉強中。

 

・美術…弱い。直島に行ったり、スペインでゲルニカの原画を見たりと、ホンモノには触れているものの、うーむ、うーむ…。

 

・芸事(映画や演劇)…弱い。未だにタイタニックスターウォーズも観たことがない。演劇もブロードウェイでRENTを観たときは感動したけれどそれ以降は…。

 

そんなわけで読書以外は教養などないようなもの。

ただし食わず嫌いであーだこーだ言うのは失礼なので、最低限ホンモノを体験してみようとオーケストラを聞きに行ったり(招待券ですが)、旅行の際にはMOMAプラド美術館などそれなりの美術館に行ったり、芸事に関してもミュージカルやら能やら歌舞伎やらに行ってはみたものの、「へ~~~。凄いな~。」という小学生程度の感想で終わってしまうただの凡人。

だからこそこれらを趣味としている人達に憧れを抱くのだろう。

ないものねだりでこれらについて熱く語られるとただただ聞き入ってしまう。

そして私の経験上これらが趣味の人、好きな人たちの話は総じておもしろい。

話題に関係なく話していて楽しいのである。

今更ではあるがこれが教養なのかなと感じている。

無論、これは私個人の話なので人によっては、いやいやそういうなら旅だって、とかスポーツこそ、とか歴史は必須でしょ、ならば論語と算盤も、となるであろう。

色々な意見や経験があるからこそ人付き合いはおもしろい。

 

読者か音楽か美術か芸事か、ナツオ@5歳やレンタ@5ヶ月もどれか一つで構わないから好きになってほしい。

勉強ができるできないとは別次元のバックボーンとして確かな教養をもって欲しい。

なんでもいいからさ。

知識はいらないから好きになってくれればそれでOK。

残念ながら今の私には読書以外の教養は弱い。

しかし、親になるということは子どもと一緒に追体験できるチャンス到来ということである。

パワーアップした状態で振り出しに戻れるということ。

子どもと一緒にコンサート行ったり、美術館行ったりしていくうちに新しい感性が生まれるかもしれない。

10年に一回行くかどうかだった映画館にも仮面ライダー効果でここ数年で2回出かけている。

そして映画館での予告に見事に感化されて仕事帰りにシン・ゴジラ君の名は。をおっさんひとりで見に行ってしまっている。

妻には残業だと嘘までついて。

マーケティング戦略に見事にやられているものの悪い気はしない。

 

何はともあれまずは経験、体験させることなんだろう。

拾ってきた情報だけで外野からあーだこーだ言うような批評家にだけはさせたくないものである。

 

 

余談だが私が愛読しているブログの中にも、教養溢れるいとをかしなブログが2つある。

読者登録させていただいているブログは、どれも記事内容は無論のこと、写真が素晴らしかったり、イラストが秀逸だったり、お役立ち情報に溢れていたりでおもしろくすべて楽しく読んでいるのだが、勝手に紹介させていただくこの2つは、雑誌のエッセイを読んでいるかのように特別に面白い。

お二方とも私と同年代のお子さんをお持ちなので特別に親近感を抱いているということもあるのだろう。

もはや私にとっては新聞のような存在で日常にかかせなくなっている。

(勝手に言及させていただいております。不快に思われた刹那、すぐに修正でも削除でも何でもいたしますのでみかじめ料等だけはご容赦ください。)

 

まずはこちらのブログ。

ゆあさよ。さん(id:yuasayo1013)の「まだロックが好き」

www.yuasayo1013.com

超絶大好きなブログです。

私の中ではこれはもうブログの完成型のひとつなのでは?と勝手に思っています。

テーマへの着眼点、文体、表現方法、毎回うならされています。

音楽活動をされていた時にはどんな詞を書かれていたのかとても気になっています。

ブログ全編を通して絶対的な正義を貫いているところも読んでいて痛快です。

もやもやした時はいつもこの記事を読んで自分を奮い立たせています。

www.yuasayo1013.com

 

 

もうひとつはこちらのブログ。

とろろ (id:tonarino_tororo_desu)さんの「品川で子育てしているSEのゆるゆる芋づる式日記」

tonarinotororodesu.hatenablog.com

ブログ全体から知性があふれ出ています。ダ・ヴィンチでしれっと星野源やオードリー若林と並んで連載していてもおかしくないくらいに軽快で楽しい文章。

鋭い指摘やツッコミにニヤリとすることも多く、朝の満員電車のイライラ時や仕事帰りの疲れきった体に優しく効きます。

ブログのフォームがどんどん進化していくところも隠れた見どころでしょうか。ITに疎い私は「ドッグイヤーってこういうことなのか」と勝手に解釈しています。

 

 

教養の話からは脱線したが、見知らぬ誰かの感情をプラスの方向に揺さぶったり、ポジティブな行動を促せる文章を書ける人は本当に素晴らしいと思う。

世界は才能であふれている。

 

ブログひとつでも社会は優しくなっていくのだと実感している。