恥ずかしながら、ようやくナツオと交信ができるようになった。
義母や友人がナツオと会話(らしくしているの)するのを見ていると羨ましく、
まねしてみるのだがどうもうまくいかない。
ナツオの発する言葉はまだまだ「あああ」とか「あぶう」とかで
当然ながら意味も何もないただの音。
それでも、会話できる人はそれっぽくなっている。
しかし、どうしても自分とは「会話」にならない。
「声が出るようになった」と報告すると、
「これからはちゃんとお話しないと!」とたくさんの人からアドバイスをもらってきた。
本当に多くの人から言われ続けてきた。
だが、具体的な方法までは教えてくれないので、
こちらから話しかけ続けるか、ナツオが音を発するだけのままで
ずっと一方通行のまま。
今日まではそんな会話というよりもお互いの語りかけのみであったのだが、
ふと、ナツオが発している音をそのまま返してみようと思い立ち、
本当にその音を聞いたまま返してみる。
と、そこから交信がつながりだす!
音が楽しいのか、発した音が返ってくるのが嬉しいのか、
終始ニコニコ笑顔のナツオ。
とても楽しい。
今回の教訓。
「恥じらいは捨てないと」
振り返ると、誰もいなくても心のどこかに恥じらいがあり、
話しかけも、大人にするような話しかけ方だったイクオ。
そんなちっぽけな恥じらいを捨てて合わせた途端に
コミュニケーションが成り立つ。
当たり前と言えば当たり前だけど。
育児ひろばでも見渡せば、
子どもに対してまっすぐに接している人に対しては、
他の人の子どもも楽しそうに集まってきている。
子どもは正直だ。
育児で学ぶことは多い!