Call me Iqo.Pls!

月→土勤務の外資系風バリキャリ妻と元気いっぱいの2人の息子たち。2012年度、2017年度と2回育休を取得。育児ブログです。

結婚記念日なので妻との出会いを振り返る。

はじめに。

3月28日は結婚記念日。2010年の3月28日に入籍したので今日でちょうど10周年。こんな状況だし、妻は相変わらず仕事だし物欲は皆無な人なので特別なディナーもプレゼントもなく淡々とした結婚記念日となりそう。結婚当初は結婚記念日らしいこともしていた気がするもののナツオ@小1が生まれてからは何もしなくなっていた。明るい話題がない昨今だから今年は花くらい用意しておくべきだったなと反省。でも不要不急の外出はするわけにはいかないからしかたないか。全部アイツのせいだ。

我が家の結婚記念日が今日なのは二人が出会った日がこの日だった為。初心忘るべからず。その日のことを忘れないようにとの意味で入籍日にしたのだった。めでたき結婚10周年ということで出会いを振り返ってみる。ブログ更新しようにもお出かけも習い事もできないのでネタがないからというのは内緒…。

 

出会いは突然に。

「You've got mail !」と仕事中にメールを受け取ったのが2008年3月28日。友人からの突然のお誘い。

「桜が綺麗に咲いてそうだから仕事帰りに千鳥ヶ淵で夜桜花見しない?」

実家を出て独り暮らしをしたばかりのタイミングで帰宅しても予定はなし。チドリガフチでヨザクラ」なんてテレビの世界だと思っていた。幻想的で華やかな世界。いつか行きたいと思っていた場所。仁和寺にある法師が石清水に行きたくなるようなもの。幸いにも私には先達がいる。迷わず「行きたい!」と即答したのだった。

 

闘わずして敵前逃亡失敗。

仕事を終えて千鳥ヶ淵に向かうとニュースで見てきた世界が待っていた。幻想的な桜とものすごい人、人、人。テレビでよく見てきた映像が目の前にあることに感動。そして待ち合わせ場所に向かうと10人弱の集団が。友人はとても社交的な人で人と人をつなぐのが自然とできる人。せっかくの桜を見ないのはもったいないと思い、適当にバラバラと声をかけてくれたよう。つまり、彼女をハブにしているものの男も女も全員が初対面。みんなで初めましてのご挨拶。

友人がバリキャリウーマンということもあり参加者もとにかく男女問わずバリキャリな人ばかり。会計士、弁護士、ボスコン、マッキンゼー、大手広告代理店、テレビ局の報道記者、外資系企業等々。その中に妻もいた。なぜに一介のサラリーマンの私がこの場に呼ばれたのかわからない。聞こえてくる会話もどことなく知的に感じてくる。だんだんつらくなってくる。劣等感が邪魔をする。

「寒くなってきたので近くのお店でご飯を食べよう。」

という合図で移動開始。しかし私は人混みで迷ったふりをして駅へと向かった。「とにかくすごい人混みだったので気がついたらはぐれていた」といっても十分に通じる。それに幹事の友人以外とはもう会うこともないだろう。

「本当にこういう世界があるんだな。頭いい人たちと会話できて楽しかったな。住む世界が違うことがわかってよかった。帰ったら王将で温かいもの食べて帰ろう。」なんて思いながら帰ろうとしていると友人から電話が。「大丈夫?迷っているでしょ?みんな心配して待っているよ。」と。優しくて気配りができるからこそ人が集まるんだと納得。そんな電話をいただいておきながら逃亡するとは情けない。友人の為にもここは戻らないと。

「トイレが激混みでした。」とヘラヘラしながら再び合流したのだった。

 

お天道様は見ている。

そのまま場所を変えての食事会。千鳥ヶ淵周辺のおしゃれなお店。ここでつまらなそうにしていたら誘ってくれた友人に申し訳ない。ここはサービスマンの本領発揮。飲食業に携わっているわけだし、この場のみんなが私きっかけでお店を使ってくれるかもしれない。ここはもう使う側と使われる側だと割りきり、場を回すことに本気を出した。幸いにも私がメンバー間では一番年下だったのでへりくだっても嫌みなく動ける。大皿の取り分けやグラスチェックはもちろん、会話を聞き出していく。面白い話や知的な話はできなくても話を聞くことと断片的なAさんとBさんの話をつないでCさんに振るくらいならできる。まるで仕事のよう。私とはスペックが違いすぎるので出会いの場としてははなから見ていない。せっかく誘ってくれた友人に申し訳ない気持ちと、いつかどこかで売り上げに貢献してくれればいいという思いだけ。

すると、そんな働きぶりが好印象だったのか妻が好印象を持ってくれたようで友人を介してアドレス交換をし、そこから交際に発展、今にいたるというわけ。いわば無欲の勝利。お天道様はちゃんと見ていることが立証された。正直者のお爺さんが報われるのは今は昔の世界から脈絡とつながる日本の文化である。

 

おわりに。

この経験があるからどこでどう縁がつながっていくかはつくづくわからないし、どこで誰が見ているかわからないから、とにかく謙虚でいようと心がけている。 

あの場に私が呼ばれたのも「初対面の人に対して気遣いができて場を和ませられるから。」と後日教えてくれた。合コンというスタンスではなくて忙しい仕事の人同士で仕事関係なく男女関係なく話せたらおもしろいんじゃないかという趣旨だったよう。本当にできる人はスペックだなんだなんて小さいことは考えずに人間性で考えているんだよな。とにもかくにも謙虚に生きてきて良かった。

 

ちなみに妻もやはり当日に突然連絡を受けたそう。たまたま早く退社できそうなタイミングであったし、せっかく誘われたからと桜目的の気軽な気持ちで参加したよう。どこでどうつながっていくかわからないから人生はおもしろい。

 

Oh!Yeah!/ ラブ・ストーリーは突然に

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  • 発売日: 2019/05/14
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