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月→土勤務の外資系風バリキャリ妻と元気いっぱいの2人の息子たち。2012年度、2017年度と2回育休を取得。育児ブログです。

ちまたで噂の小学校の役員決めに潜入してきました。

はじめに。

GWとはまったく関係のない内容です。連休を利用してやっと更新できる…。
小学校と言えば避けては通れないのがPTA役員。もはや誰の為の何の為のPTAかわからずに壮大なババ抜きゲーム、チクタクバンバンゲームとなっている気がしている。しかし、あくまでもネットの世界の話、テレビの世界の話と思っていた。自分が参加する立場になるまでは。果たして長男ナツオの場合はどうだったのだろうか。その時の戦慄レポートです。
 

さぁ、役員決めの時間です。

仕事の合間をぬっての小学校の保護者会に参加。こんな時に管理職は時間の融通が利くからありがたい。どうせ終電まで仕事なんだから昼休憩がてら外出。
保護者会ではまずは担任の先生のターン。担任の先生から子ども達の様子の話を聞いた。みんな緊張しつつも新しい環境に慣れ始めているとのこと。先生のお話の後に本日のメインイベント、時間無制限PTAの役員決め大会。「保育園組と幼稚園組でカラー違うんでしょうね。」なんて同じ保育園のママさんとひそひそ話していたら甘かった。幼稚園組、保護者組とはまた違う別のグループが存在していた。
もう一つの義勇軍。それは、「小学生のお兄ちゃん、お姉ちゃんがいる組」。担任の先生から保護者達にバトンが渡った瞬間、彼女たちが高らかに宣言。「これからPTAの役員を決めます。覚悟できていると思いますが、役員が決まるまでは帰れませんから」。!?。これ、ドラマでよく見るやつだ!舞台が学校なだけに「これからPTAの役員を決めます」発言がとても画になっていた。場の空気が凍る中、私の頭に浮かんでいたのは、「今日は、皆さんにちょっと殺し合いをしてもらいます。」や「このクラスの生徒に殺されたんです。」と似たようななんとも言えない恐ろしさ。そして、その宣言が始まるやいなや、上の子がいるグループが続々と立候補してどんどん役員が決まっていく。係の仕事内容もろくに説明がないままに。我々、保育園組はもちろん、幼稚園組と思われるグループもあっけにとられていた。はてなブログでPTA関連の記事を楽しく読ませていただいたが、低学年のうちが楽というのは本当なのだろう。高らかな宣言からの立候補の嵐。なんとも言えない異様な空気だった。
 

その発言はレッドカードなのでは?

役員決めがあっさりと?決まったので残りの時間は担任の先生との懇談会。が、この懇談会もまた重かった。ざっくばらんな雰囲気の中で第三グループが質問を浴びせかける。「先生はご結婚はされているんですか?」「おいくつなんですか?」「お子さんはいらっしゃるんですか?」。これって同性同士だと許されるんだろうか。はたから聞いているとただのハラスメントとしか思えないんだけど…。私たちはまだ会って十日も立っていない関係性だし事実上今日が初対面なわけだし、子ども達を預かってもらっている立場なんだけど。
圧迫面接のような質問に対して先生は優しく回答してくれた。「今年で40歳になります。結婚してもうすぐで10年が経ちますが、まだ子どもには恵まれていません。」
聞いているこちらがつらくなってくる。この質問の意図は果たしていったいなんだったのだろうか。「結婚していない人、子どもがいない人は担任として認めません」というメッセージなのか、それともただのワイドショー的な興味本位なのか。どちらにしてもモヤモヤが残るだけ。保育園の保護者会では感じたことがなかった違和感。これが世の中の感覚なのだろうか。ハラスメント研修を会社で定期的に受けているから私が敏感になっているだけ?
なんとも言えない嫌な空気。この場に湊かなえ氏が同席していたら、これを題材にしてこの上なくいやなミステリーを書きあげてくれただろう。
 

ママ友とひたすら反省会。

不完全燃焼になっていたのは私だけではなかったよう。なんとも言えない気持ちのまま閉会になってしまったので、保育園組みんなでスタバに寄ってお茶をした。「あの異様な空気は何?」「あの質問はなんだったのだろう?」とみんなで確認しあう。みんな理解不能。「セクハラやマタハラなのでは?」とか「先生と生徒ではなくて、給与の払い手(納税者)と受け手(先生)という関係が根本にあるのでは?」と1時間弱の保護者会のことで2時間近く議論して盛り上がった。ただ、これほどまでに違和感があったのはナツオのクラスのだけのようで、別のクラスの保護者会ではそんな異様な空気はなかったとのこと。たまたまそういった価値観を持った人が集まっただけなんだろう。
 

おわりに。

これがいわゆる「小学校の洗礼」なのだろうか。これでナツオのクラスは「保育園組」、「幼稚園組」、「年上在学組」の三国志時代に突入していることがわかった。久々に遭遇した価値観の異なる世界の人々。小学校生活に慣れだして新しい人間関係を楽しんでいるナツオとは裏腹に私はいきなり不安いっぱい。とは言っても、異文化の人と親しくなると新しい世界が広がって楽しくなってくる。ナツオの卒業式ではパパママみんなで肩組んで子どもと一緒に校歌を歌っている日を夢見てがんばろう。と無理してポジティブにでもならなきゃやってられない。