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月→土勤務の外資系風バリキャリ妻と元気いっぱいの2人の息子たち。2012年度、2017年度と2回育休を取得。育児ブログです。

保育園は謝恩会がないのが当たり前だと思っていました。

卒園式!×謝恩会! ベストマッチ!

な世の中だがナツオ@年長さんの通う保育園では代々謝恩会というものがない。オフィシャル、アンオフィシャルともになく、卒園式をしたらそのままおしまい。はい、サヨナラとなる。有志でその夜、または改めて同級生とその家族で食事会はするものの、いわゆる謝恩会とは違う。謝恩会の定義ってのがあいまいだが、私のイメージする謝恩会は「園児及び保護者が先生達に感謝の意を表す場」だと思っている。ポイントは保育園の利用者が保育園に対して感謝を表すということ。保育園の利用にあたってきちんと対価は払っているものの、そこは儒教精神を受け継ぐ者たち。義と礼は重んじなければならない。文字通り子ども達が小さい頃からお世話になっている保育園だもの、ありがとうの気持ちは伝えたい。

しかし、ナツオの通う保育園には謝恩会なるものがない。小学校高学年の息子さんがいるママ友情報では、その子が通っていた頃からないとのことで少なくともここ5年は何もないらしい。それでも、10年くらい前までは卒園式を終えて小学校に入ったタイミングで先生達を交えての食事会をやっていたらしいが、それももう昔の話。ちなみに4月のタイミングってのは「3月31日を経て完全に園との関係はなくなりました。もう先生と園児ではなく完全に個人の関係です。これは利害関係の一切ない個人同士の食事会です」と明確にする為とのこと。この時点ですでに謝恩会とは違う気もする。もちろん食事会は完全割り勘で先生分を奢ることもなし。公立の保育園だからいたしかたなしとは言え、ちょっとやり過ぎな気もしてしまう。そして、そんな卒園後の謝恩会あらため、食事会も10年くらい前に完全になくなったとのこと。

10年くらい前?何かあっただろうか。リーマンショックは関係ないし…。と思っていたらあの話題が世間を騒がしていたちょうどあの頃か。懐かしの「居酒屋タクシー」問題。国家公務員や地方公共団体の職員がタクシー内で過剰な接待を受けてニュースになっていた。

この事件と保育園での謝恩会に直接的な因果関係があるかはわからないが、全く関係なくもないだろう。そういえばナツオの入園後に当時の園長先生と雑談しながら謝恩会について聞いたら、「園での謝恩会及び卒園式後の食事会等については一切お断りしているんです。」と教えてくれたっけ。

確かに李下で冠を正す必要などない。指される後ろ指は少ない方が良いに決まっている。ちょっと寂しい気はするが保育園なんてそんなものかなと思っていた。ここ数日までは。

保育園生活も残り半年を切った10月。やたらと謝恩会について同僚や友人から聞かれる。

「イクオくんのところはパパママが相当仲がいいから謝恩会に向けて悪ノリしてくれるんでしょ?何をやるつもりなの?」

「イクオ係長は謝恩会で何やるんですか?私のところはパパ達でDA PUMPのU.S.A.をやるんですよ。毎晩家で練習しなきゃいけないから大変ですよ。」

なんてことを当たり前のように聞かれる。

「え?ナツオは保育園だから謝恩会はないんですよ。というか、○○さん(●●くん)のところも保育園でしたよね?しかも公立。」

思わずこちらが逆質問。一度気になりだすと止まらないのが私の性分。子どもが同世代の人達に廊下等ですれ違った時に挨拶がてら聞いていくと保育園組もみんな当たり前のように謝恩会やっている!どこもだいたい同じで卒園式の後にそのまま保育園で簡単なパーティー形式。飲食物のあるなしは園によるものの、親が何かしらの出し物をして子ども達及び先生方に喜んでもらうというもの。保護者同士の仲の良さによっては本気でダンスしたり劇したりするが、そうでなければ簡単に形だけで済ませている、らしい。なんだよ、楽しそうだなちくしょう。本気でふざけるのが大好きな性分としてはちょっと残念に思う。ただ、幼稚園組の話を聞くと一年前から謝恩会実行委員会を決めて毎週のように集まっては会議を重ねてつくりあげていった、と壮大な展開になっていた。さすがにここまではできない…。やっぱり幼稚園の世界は違う。

人間とはつくづく勝手なもので、ないものばかりを追い求めてしまう。「保育園だから謝恩会なくてラッキー。準備も何もしなくて気楽だ。」なんて先日まで思っていたのに、謝恩会がないのが少数派だとわかった瞬間に「なんでナツオの保育園では謝恩会がないんだ!そんな園風はいらん。最後の最後までみんなでバカやらせてくれたっていいじゃないか!」とちょっとだけ思ってしまう自分がいる。我ながら勝手だ。とりまとめがどれだけ大変かと思いながらも、これだけ仲がいいならばどうにでもなりそうな気もしている。保育園には非常にお世話になっているし、6年間一緒だった子ども達が喜んでくれるならばいくらだってピエロになれる。園での謝恩会はともかく、卒園式後のみんなで食事会の時は何かできないものか。これはパパ会を開催する大義名分ができたということ。この議題についての意見交換をせねば。

とは言っても、園によっては先生方や他の保護者からのプレッシャーも半端ないはず。所詮は当事者ではないから言える戯れ言に過ぎないです。謝恩会の幹事の皆様お疲れさまです。