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月→土勤務の外資系風バリキャリ妻と元気いっぱいの2人の息子たち。2012年度、2017年度と2回育休を取得。育児ブログです。

育休明けの復職は異動と現職のどちらがよいのか。

5月1日の復職までいよいよ1ヶ月を切り、長いサラリーマン人生の再開が見えてきた。久々の社会復帰なので慣らし保育同様に慣らしサラリーマンさせて欲しいくらいである。

このタイミングでようやく私の復職先も決定。気持ちはだんだんと仕事モードになってきた。そんな復職に関するお話。

 

これまでの前例。身近な同僚の復職先。

原則は現職復帰が基本路線だが、原理原則でまわるほど世の中はまっすぐではない。店舗等で働く人は現職復帰が多いが、いわゆる総合職は大半が復職のタイミングで異動をしている。むしろ総合職で現職復帰している人がすぐには思い浮かばないレベル。

思うに、復職の時期が4月の定期異動の時期に重なる。産休からの育休取得が基本であり(男性の長期育休取得者は過去に片手ほど)、その人の代わりの人員補充をしていることが多いので戻りたくても席がない。そんなところが原因だろうか。それにそもそも当社はジョブローテーションが当たり前。3年もいれば異動対象となってくる。私も入社してから既に5回異動している。

復職先=異動先となることが総合職は大半なものの、そこはきちんとした会社。復職前に人事面談があり、残業や土日勤務の可否について意見を伝えられるので労働環境については配慮してもらえる。だから無茶な復職はあまりないはず。(それでも回らずに退職してしまう人もいるが…)

 

前回の育休明けの復職先。

前回の育休取得は2012年の秋。復職は2013年の春なのでちょうど5年前。この時の復職先は現職とは異なっていたがちょっと特殊なケースだった。

育休取得前は経営企画室でなんやら難しい仕事をしていた。ピーク時は連日始発から終電まで勤務。土曜も仕事。法令遵守にはうるさいのでその分、閑散期には早く帰れてよかったのだがメリハリが効きすぎてつらかった。長くは続けられないかもと心が折れかかっていたタイミングでの育休取得であった。

そして初めての育休取得後の復職先はIR室。ホッとした。会社の優しさを感じた。なぜならIR室の前身の財務部で5年働いており、だいたいの仕事内容はわかっていたから。毎日の毎月の四半期ごとのリズムもだいたいつかめる。当時は男性の長期育休取得者がいなかったこともあり私の復職前面談はなし。何も伝えていなかったが「育休取得野郎=保育園の送迎野郎」と会社が認識してくれたのだろう。私にとって負担の少ない部署に配属してくれた。今でも感謝している。

 

そして今回の復職先。

ドキドキの今回の復職先。気がついたら金曜の夜に留守電が入っており「月曜にかけ直します」という人事部からのメッセージが。急いでかけ直すも電話はつながらず。もうモンモンとしたまま休日を過ごす。土日の間も頭の中では「どこだ?どこだ?どこなんだ?」という考えがグルグルと回って落ち着かない。「最近●●が辞めたからあの部署か?新店舗立ち上げの噂があるからあそこか?人手不足なのに2回も育休とりやがってと制裁の意味で通勤ギリギリの範囲にある某県の子会社へ出向か?」など変なことばかり考えてしまう。

緊張しつくしてようやく迎えた月曜日。保育園に子どもを送ったタイミングで会社からの電話。配属先の連絡を受ける。

結果は、まさかの現職復帰。ちょうど同じタイミングで定期異動する同僚がおり、入れ換えと思われる。

良かった。若手時代に5年、前回の復職から5年。そして今回の復職を合わせるともう10年以上となる現職。仕事も人もリズムもすべてわかっているので安心して仕事に育児にと取り組める。繁忙期と閑散期がわかっているので妻との送迎等のスケジュールが調整しやすい。それにレンタはまだ入園したての1歳児。これから発電所のごとく発熱し、嵐のようにお迎え催促の電話が鳴り響くことだろう。職場に配慮しつつも、この5年でなにかとご理解いただいているので遠慮なくお迎えに行ける。それに直属の上司は別部署で一緒に働いていた直属の後輩なのでコミュニケーションも取りやすい。もう言う事なしである。

これまでの仕事ぶりが評価されて引っ張ってくれたのか、誰も取ってくれなかったからか拾ってくれたのか。ポジティブに前者としておこう。

 

復職先に関する私の結論 。

結論としては現職復帰が一番。ただし、前回と今回で復職に対する考えは全く異なる。歳を重ねて守りに入ってしまったからだろうか。

前回はせっかくのタイミングなので異動して新しい仕事を覚えたいという思いが強く復職による異動はウェルカムであった。子どもも産まれたし育休という貴重な経験もできたし、気分一新、新たな職場で頑張ろう!イクオ伝説第二章の始まりだ!なんて燃えていた。異動=引っ張ってもらっているという認識もあったので、現職復帰などつまらない。誰か引っ張って異動させてくれよ!と願っていたものである。

しかし、復職後は保育園からの怒涛のお迎え催促コールが続き心が折れそうになっていた。今でこそ割り切っていられるが復職当時は育休男子に負い目を感じ、会社の歯車として貢献できないことを申し訳なく思っていた。錆びついた歯車は動きを止めるだけである。ただし、職場の理解と育休生活で学んだタイムマネジメント力でなんとか乗り越えられ、結果的に新しい仕事も多く任せてもらえた。育休前とは違う復職先であったが以前に経験していたからこその部分が大きい。

あれから5年。私も丸くなった。もともと尖っていなかったけれど。異動よりも現職復職で良かったと心から言える。職場が代わると人も仕事もリズムも覚えなくてはならない。ただでさえ親子ともどもストレスとなる新しい保育園生活。いっぱいいっぱいになる可能性は否定できない。それなりに年次を重ねて来たので異動していても人も仕事もだいたい知っており、そこまでナーバスになる必要はないかも知れないが、ストレスに代わりはない。余計なストレスはひとつでも少ない方がいいに決まっている。

 

拾ってもらった恩に報いる為にも復職したらバランス良く仕事に育児にと頑張っていくのみ。それにしてもつくづく現職復帰で良かった。余計な不安がないので復職までの残り3週間をストレスフリーで過ごせそうだ。最後の追い込みをかけて心身ともにビルドアップしていきたい。