「日本のメディアにダイバーシティはあるのか?」
(ファザーリングジャパン&ダイバーシティコミュ主催フォーラム)
という挑戦的なタイトルに惹かれてフォーラムに参加。
実はジェンダー論について興味があるイクオ。
それに、ファザーリングジャパン主催でもあるし、
育児について考えるきっかけになるだろうと考える。
フォーラムは基調講演あり、グループワークあり、
パネルディスカッションありと内容もりもりだくさん。
15時→19時45分までとみっちり。
これだけの長時間にも関わらず途中休憩は10分であったが、
疲れなどみじんも感じさせないような濃い時間。
運営側のお気遣いもあり、非常に楽しい時間を過ごした。
テーマがテーマなだけにどうしても堅苦しくなってしまうが、
コーディネーターを中心とした軽快なやりとりで
とてもユーモア溢れる内容であった。
概要は日本のCMやテレビでの表現において、
男性=働く人、女性=ご飯をつくる人、家事をする人
といった図式がまだまだ続いておりメディアは問題意識を持つべし!
という内容。
「そんな時代でもないだろう。」
と思いつつもそう指摘されると、
調味料等の食品のCM、洗剤や掃除機のCMは圧倒的に女性。
料理男子、家電男子などどこ吹く風。
このような情報が子どもたちに固定観念をつくっているのだ!
と指摘されれば、そうかもしれないとしか言えない。
もちろん、購買者を絞った結果と言われれば、それもそうかもしれない。
中学校の先生がこんなことよく言っていたなと思い出したが、
あれからもう約20年も経っている。
「昔はよかったな」論理と同じように
「10年後には改善されているさ」論理も永遠に終わりがないのか。
イクオの考えとしては「けしからん。」とまでは思えないのが正直なところ。
違和感は感じても、高いお金だして製作しているからには、
マーケティングに基づいているものだろうし、企業に悪意はないだろうし。
社会が大きく変わらない限りは難しいのかなと思う。
ただし、育児生活に入ってからはテレビ見なくなったし、CMなんてなおさら。
ナツオの育児の邪魔にならないようにラジオにシフト。
テレビ見ながらでは気持ち的にもオムツ替えたり、ミルクをあげたりできない。
どうしても見たいテレビはHDDに録画しての観賞なのでCMは確実にとばしてしまう。
同様にテレビを見なくなった人も多いだろうと考えると、
ただでさえ減少傾向の視聴者を一人でも逆なでするような表現は、
結果的に首を絞めていくのだろう。
フォーラムに参加して「楽しかった、勉強になった!」だけではつまらない。
幸い隙間時間はあるし、この視点で当社の販促物を見直してみよう。