3日前のこと。
妻が乳を飲ませていると、
ごぼっとミルクを吐くナツオ。
たら~とミルクをこぼすことは珍しくないので、
「またやっているな」とナツオを見た瞬間、
滝のようにミルクを吐き出す。
滝というよりかは、マーライオンのそれ。
あまりの美しい円柱に驚きよりも見入ってしまう。
それくらい、きれいな吐き様。
ナツオ自身はケロッとしており、苦しんでいる様子はなし。
なので、妻と笑いながら「ちょっと今のはすごかったね~」と言いながら、
とてつもなくびしゃびしゃな布団の取替え作業。
なんてことがあった翌日。
またもや母乳を飲ませていると、
滝とまではいかずともマーライオンのように吐き出すナツオ。
見ているこちらがドンびく様子ではあるが、
またもや本人はケロッとしている。
むしろご機嫌くん。
毎回ではないとは言え、さすがに不安になる夫婦。
ちょっと尋常じゃない量。
医学知識のある妻の脳裏にはある病名が浮かんだらしい。
「肥厚性幽門狭窄症」
その特徴
①噴水上の嘔吐
②生後3週から3カ月前後の乳児にみられる
③男児に多い
④本人はケロッとして嘔吐後も何もなかったかのようにミルクを求める
さてさてナツオは…
そう、特徴に全て合致。
気持ちよいくらいにビンゴ。
ただ、適切に処置すれば治療できる病気であるみたいなので、
ちょっとホッとする。
そこで、念には念を入れて病院を予約。
診てもらうことにする。
そして、翌日に病院へ。
1ヶ月健診の時は仕事していたので、
今回がイクオとして初めての病院。
妻と一緒とは言え、ちょっとドキドキ。
超音波検査等でがっつりと時間がかかるのだろうか。
ナツオが苦しんでいる姿はみたくないな。
と不安なまなざしで触診されているナツオを見つめる。
がんばれナツオ、父ちゃんは側にいるぞ!とエールを送る。
そんな不安げな父をよそに先生はナツオを触診してパソコンを見つめる。
そして一言。
「大丈夫ですね~。まったく問題なく順調ですよ。」
最悪の事態を想定して入院や手術まで考えていただけに、
ちょっと拍子抜け。
でもまあ、よかったよかった。
ナツオは相変わらずご機嫌くんだし。
先生曰く、
「肥厚性幽門狭窄症」であると、
脱水症状があるために体重が増加しないとのこと。
ナツオは1ヶ月で42グラムと順調に、ハムのように丸々としてきており、
健康そのものとのこと。
そして、毎回マーライオンとならない限りは、気にせずに大丈夫とのこと。
先生に診てもらったので一安心。
しかし、これから先このような不安がたくさん、たくさん出てくるんだろう。
過敏になる必要はないけれど、育児を任されている以上は
少しずつでも勉強していかないと、
とちょっとだけ決意しながら病院を後にするのでした。