育児休業取得を決意し、宣言したことに対する反応は人それぞれでおもしろい。
良い、悪いは別としてその人なりの人生観、仕事観、家族観が垣間見えてくる。
宣言することについて一番どきどきしていたのは上司の反応。
当然ながら一番影響があるステークホルダー。
迷惑とは言いたくないが、仕事の割り振りやら人員補充等を考慮してもらわなくてはいけないから。
規定上では1ヶ月前に報告することとなっているが、
当然ながらそんな直前に報告しても印象が悪くなるだけ。
なので、妊娠が発覚した段階で上司への報告を念入りにシミュレーション。
そして、早々と報告することを決意する。
結果、妊娠3ヶ月の安定期を待ち、
妊娠報告と同時にジャブを入れることにした。
「○○課長、ご報告がありました。
実は妻が妊娠しました。出産予定は7月後半です。
そして、まだ詳細は妻と相談中なのですが、私自身の育児休業の取得も考えています。」と。
この段階では実際にいつから取得するか決まっていなかったのだが、
上司に育児休業取得の旨を印象づけたかったので、とにかく宣言することにした。
妊娠報告と育児休業取得を同時に報告されれば、
報告された方は妊娠報告にひっぱられるので、
とりあえずは笑顔で「おめでとう。」と言うしかない。
実際におめでたいことであるし。
なので、ジャブ報告においては育児休業については「わかった。」
としか言われず。
正直、嫌な顔をされるだろうか?暗に否定されるだろうか?
と思っていただけにほっとする。
いくら育児休業は労働者の権利とは言え、自分もサラリーマン。
つまらない争いなどしたくないし、
変な遺恨も残したくない。
具体的な日程について改めて報告した時はどうなるかな?
なんて漠然と不安を抱きながら第1ラウンド終了。
決戦の第2ラウンドに備えてまた作戦を考え始めようとしていたが、
第1ラウンド終盤に抱いた懸念はいい意味で裏切られることになった。
(後編に続く…)