新米父親に尋ねられることの多い質問の一つに、
「どんな人に育ってほしい?」
というのがある。
そんなときはいつも即答。
「挨拶ができる人!」
たまに質問者の意図とのずれを感じる時もあるが、
決まってこう答えるようにしている。
簡単なことではあるが、自分の中では、
「挨拶ができる人」=「他人のために自分から行動できる人」
という解釈が勝手にできている。
だから何がなんでもまずは挨拶だろう。
ちょっとだけ茶道(裏千家)を習っていたイクオ。
禅語にある「一挨一拶」という言葉に感銘を受けた。
思い起こせば母親から「挨拶」についてはとにかく厳しく教育された。
一緒にいる時に近所の人等の大人から先に挨拶されたら叱られた。
「挨拶を返すのは返事と一緒。あなたが先に挨拶しなさい。」と。
そんな母親のおかげで挨拶だけは一人前になった、と思う。
ここまでのイクオの人生を振り返っても、
「挨拶」だけはきちんとしてきたつもりなので、
いろいろな人によくしてもらってきた。
なんだかんだで「挨拶」がしっかりとできれば、
生きていけるだろうというのが持論。
社会で生きていく上では勉強よりも運動よりも挨拶が大切だと思う。
ナツオに対しても挨拶に関してだけは厳しくしていきたい。
そんなわけでこれから先ナツオが挨拶をしないようであったら、
容赦なく叱っていただきたい。
そして、「何を教育してきたんだ!」とイクオを叱責していただきたい。