はじめに。
彦根旅行の2日目は信長三昧の予定だった。安土まで電車で行って、レンタサイクルで信長ゆかりの場所を回ろうと。しかし、安土城天主 信長の館が休館日であることを当日の朝に知る。朝食を食べながらの緊急家族会議。代替案を考えに考え、レンタカーを借りてのドライブに変更。と、ここまでは良かったが、レンタカーが全然借りられない。ネット検索で近隣を調べるも中型車以上しか空きがなく、どこも車がない。平日なので余裕かと思っていたのに近隣のお店3件ともすべて車なし。
困ったときはアナログ回帰。ネットが使えない人用に店舗抑えがあるのでは?と思って、ダメ元で直接電話。すると、ホテル最寄りのお店で車があった。予約作業に追われた1時間弱が電話で5分で解決。まだまだアナログの力はあなどれない。
そんなわけで2日目は予定外のレンタカードライブとなった。
トレッキングな安土城跡。
まず向かったのは安土城跡。
織田信長の安土城址と摠見寺 – 信長の安土城址と摠見寺の公式ホームページ
日本でも屈指の知名度を誇る安土城なのに、現場はとてもシンプル。観光地らしくない。入口の手前に小さなお土産屋があるくらい。おしゃれなカフェがあってもいいくらいなのにもったいないと思ってしまう私は消費社会に染まってしまっている。この何もないのがいいんだろうな、きっと。
安土城跡には入山料がかかるのだが、ここで気が付くべきであった。入場料ではなく入山料という表現に。安土城が現存していないのは日本史に疎い私でも知っている。しかし、仮にも安土城。跡とはいってもある程度は整備されているものだと思っていた。
入山してすぐの急こう配な石畳にまず驚く。しかし石畳は本当にここだけ。登りきったらあとはひたすら土の山道。完全にトレッキング。サンダルやジーンズだったら絶対に厳しい。茂みがあるようなところはほぼないので、長ズボンの必要はないが動きやすい恰好は必須。そして水筒も必須。もうとにかく歩く。休憩場らしきものはないものの、ところどころに腰かけられるところがあるので、一休みする場所は多い。上っては休憩しての繰り返し。ところどころで山ガエル?蛙を見かけて息子達は驚いていた。
天守閣があった場所である頂上まで行くと達成感、爽快感が半端ない。頂上から眺める琵琶湖は絶景。安土城跡には信長公本廟他、見ごたえがある歴史的建造物があり登山中も様々な発見がある。予備知識がゼロで行ったので宝探しな気分。往復で2時間近くはかかったがわざわざ行って良かった。暑い中レンタ@小1も頑張って歩いてくれた。
観光地としての楽しみにプラスして家族みんなでプチ登山した達成感、一体感を味わうことができた。一生に一回は行く価値があるところだと思う。
ただし入山してからは本当になにもない。自動販売機すらないので入山前の自動販売機で購入しておくか水筒は必須です。
ラ コリーナ近江八幡のスケールの大きさと世界観に驚く。
安土城跡をたっぷり歩き回りお腹がペコペコ。ドライブをしながら琵琶湖大橋へ向かう道中でカーナビを見ていると、ラ コリーナ近江八幡のすぐそばを通過することが判明。私は全く知らなかったのだが、妻が珍しく強い反応。
「こんなにも近いならば、絶対に行きたい!!」
クラブハリエのフラッグシップ店がこんなところにあるなんて!と私も急に興味を示し向かうことに。
月曜のお昼前に向かったものの、その時点で広い広い駐車場が8割以上埋まっている。前知識ゼロだったので幹線道路沿いにある大きなお土産ショップみたいなイメージだと勝手に思っていたが、駐車場の混雑具合にテンションが上がってくる。
混雑していたので入口からだいぶ離れたところに車を停める。入口に向かい敷地に入ってまた驚いた。もう完全にテーマパーク。確実にここで半日は過ごせる。扉を開けて中に入るとそこは完全に非日常の世界。
動線が計画的に設定されているので人が多い割には混雑具合をそこまで感じない。きれいに分散されている印象。お昼のタイミングということもあってか施設内のカフェは行列だったが、フードコートはちょっと並ぶ程度で食べられる。緑たっぷりの敷地内のベンチでフードコートの軽食やスイーツを食べている人が多く、ゆったりとした時間が流れていた。
自然たっぷりでゆったりとした世界観に感動してクラブハリエのファンになってしまい、妻の付き添いのつもりで入っただけなのに、グッズも含めて妻よりもたくさんお土産を買ってしまっていた。近江商人は本当に商売がうまい。実に気持ちよく買い物してしまう。ラ コリーナ近江八幡の世界観は是非とも味わってほしい。絶対にファンになる。
琵琶湖大橋をドライブしての昼食。
ちょっと立ち寄るつもりが2時間近く長居してしまい、いよいよお腹もペコペコ。琵琶湖大橋を渡ってすぐの道の駅へ向かう。道は広いし空いているしで絶好のドライブ日和。
道の駅のレストランなのでおしゃれさゼロだが、湖を眺めながら食事ができるのは嬉しい。米プラザというだけあってお米がとても美味しい。麺類大好きのナツオ@小5は天ぷらそばを食べていたがおつゆの美味しさにびっくりしていた。関東の醤油ベースのおつゆしか知らない我々にとって出汁ベースのおつゆは新鮮。ナツオは「こんなに美味しいおそばは食べたことがない!」と言っておつゆを飲み干していた。
食後はテラスに出て琵琶湖で水遊び。とってもゆったりとした時間が流れていた。
彦根ブルワリーと極楽湯でゆったり。
道の駅でのんびりと休憩したらホテルへ戻るだけ。
当初は電車移動の旅だったのであきらめていた彦根ブルワリーも車ならば帰り道。妻にお願いして彦根ブルワリーに寄らせてもらう。
彦根麦酒-ヒコネビール- | 滋賀県彦根市の循環型ブルワリー
緑に囲まれた場所にポツンとありとても雰囲気がある。本当はタップルームで田んぼを眺めながらテラスで一杯といきたかったが車なのでそこは我慢。
ホテルでの飲酒用のビールとスポーツ観戦時用として重宝しそうなオリジナルのグラウラーを購入。良い買い物ができた。
あとは夕食をとって帰るだけと思いレストランを探していたら極楽湯を発見。
宿泊しているホテルには大浴場がないのがちょっと不満だったので家族に提案して賛同してもらう。旅行といったらやっぱり大浴場。
神奈川での実家生活時代はドライブがてら極楽湯にたまに行っていたのが懐かしい。あの極楽湯に彦根で再会するとは。
東京にはあまりないスーパー銭湯に大喜びの息子達。平日だったのでそこまで混雑していない。たくさんお風呂に入り、風呂上りにのんびりとマンガを読んでのんびりと過ごす。これぞ旅行。
おわりに。
のんびりゆったりと過ごしたので返却時間ぎりぎりの19時50分にレンタカー屋さんに到着。もう疲れ切っていたのでホテル近くのスシローで夕食をとってホテルへ戻った。
予定外のレンタカー周りの一日だったので、当初計画だった安土城跡以外はほぼ行き当たりばったりの一日。どうなることやらと思ったが、天気が非常に良かったことと道が空いていたことで、詰め込みすぎないのんびりとした旅となった。旅は徒然なるままに。