予防接種のスターマイン再び。
前回に引き続き、今回も両手両足に注射の乱れ射ち。
これから起きる惨事を知らずにご機嫌なナツオを抱えて病院へ。
インフルエンザシーズンだからか混み混みの院内。
まだ記憶力もないのだろう、
前回のことは忘れてニコニコしながら順番を待つ。
待つこと約1時間。
いよいよナツオの出番。
何もわからずにキョトンとしているナツオ。
簡単な検診を終えて、着々と針が準備される。
四本の注射器に薬剤が注入されてあとは発射のみ。
がしっと押さえつけられてただならぬ雰囲気を感じているナツオ。
と、その瞬間、右肩目がけて一射目発射!
病院中に響き渡る大絶叫。
泣き声が止まないうちに左肩目がけて二射目発射!
目から鼻から口から液体がとめどめなく溢れ出している。
そんな姿に目をそむけてしまうイクオ。
見ていてこちらまで泣きたくなる。
泣き声も枯れ始めて呼吸困難な状況のナツオの右ももに向けて三射目発射!
どこにそんな声が?と思わせるくらいの絶叫。
押さえているイクオの目にも涙。
もう完全にグロッキー状態のナツオ。
遠くを見つめている目。
「もう好きにしてくれよ。」という声が聞こえてくる。
そんなナツオの左ももに向けて最後の四射目発射!
もう、もう、言葉さえ出てこない。
聞こえてくるのは嗚咽のみ。
必死で呼吸をしているのが伝わってくる。
そして数秒後に最後の大絶叫。
涙と鼻水と涎をあらん限り絞っている。
お会計を待つ間もずっとずっと泣いているナツオ。
泣きやんだと思ったらそのまま泥のように眠っていく。
あまりにも泣き疲れたのだろう。
帰宅するまでの間ずっと爆睡。
エルゴを装着する時もはずす時もまったく起きない。
あまりにも反応がないから呼吸を確かめてしまうくらい。
よく頑張ったなナツオ。
父は君を誇りに思うぞ。