もうこれは完全に親のエゴである。
プロレス好きのイクオの夢が一つ叶った瞬間でもある。
「いつかこどもが生まれたらマスクマンのコスプレをさせる」
がついに叶った。
久々にプロレス@ディファ有明へ。
リアルジャパンプロレスの大会。
あの頃夢中になった選手がいまだリング上で闘っている。
ケンドーカシン、ウルティモドラゴン、田中稔、船木誠勝、大谷晋二郎…。
あの頃の選手ばかり。
ナツオを連れて観戦したかったのだが、今まで挨拶しかしたことのない会社のお偉いさんに誘われての観戦だったのでナツオを連れて行くわけにはいかない。
お楽しみはまたの機会に。
ナツオに何かお土産を買わなきゃ、試合後に物販コーナーをのぞいてみると試合を終えたばかりの選手達がみんな物販コーナーで声を枯らしている。
メジャー団体ではないが選手はメジャーばかり。
大声で「サインしますよ~」なんて叫んでる。
そんな物販コーナーでマスクを発見!
佐山タイガーのマスク!
お値段数万円!
気軽な気持ちでは買えない。
と、その横を見るとなんとレジェンドのウルティモドラゴンが座っている。
販売は若いスタッフがしているが、買えばサインしてもらえるとのこと。
あのウルティモドラゴンが!
しかもキッズサイズのマスクはお値段1,500円!
これは買うしかない。
ナツオの干支は辰年、ドラゴンと巡り会うのは偶然ではないはず。
と、脳内で言い訳フィルターを作動させて自分を納得させる。
結果、迷わず購入。
恐る恐るサインをお願いするとマスクの奥の目がとても優しく微笑んだ。
もう天にも昇る嬉しさ。
このマスクを着ければ今なら、ラ・ケブラーダだってできそうなくらい。
(絶対にできません)
翌朝ナツオを叩き起こして強引にマスクをかぶせる。
嫌がるナツオにお菓子のニンジンをぶらさげて。
ウルティモナツオがここに誕生!
帰りが遅かったこともあり冷めた目線の妻と
熱い視線の私がぶつかり合う。
その間で戸惑いながらもはしゃぐ息子、いやウルティモナツオ。
今日も我が家は平和です。