9ヶ月にしてようやくつかまり立ちをしたナツオ。
ここ数週間、自力では立てないまでも
立たせてつかまらせると、
ご機嫌で立っているナツオ。
最近では座卓につかまって一人で挑戦していた。
立てそうで立てない状況がこちらはもどかしい。
思わず、
ナツオのバカっ!何よ意気地なしっ!
一人で立てないのを月齢のせいにして、ナツオの甘えん坊!恐がり!意気地なし!
どうしてできないのよ、そんな事じゃ一生立てないわ!それでもいいの?
ナツオの意気地なし!あたしもう知らない!
ナツオなんかもう知らない!
なんて言葉が喉元まで込み上げてくる。
そしてそんなナツオがついに一人立ち。
いまかいまかと待っていた瞬間が遂に訪れた。
そしてそんな瞬間を見逃しているダメダメ両親。
時間は保育園出発前の朝7時。
ナツオを起こして放置し、
夫婦ともに身支度でバタバタ。
必死になっているナツオを横目で見ながら、
妻は着替え、
イクオは歯磨き。
お互いにちょっと外し、
再びナツオを見ると、
得意満面の笑みで仁王立ち。
夫婦揃って驚き、喜び、せつなくなる。
その瞬間に立ち会いたかった!
なんともいえない複雑な気持ち。
しかし、その時が保育園でなく我が家であっただけよしとしよう。
次の初めてこそは見逃さないように
聴き逃さないようにしないと。