はじめに。
7月からブラジリアン柔術を始めたレンタ@小3。長男ナツオの時とは違い、友達が誰もいない状況でのスタート。しかも、安全性に配慮して早生まれで小柄なレンタは下級生クラスでのスタート。周りは小2や小1ばかりだが楽しそうに続けている。
ブラジリアン柔術におけるストライプ制度とは。
ブラジリアン柔術の特色としてカラフルな帯制度とストライプがある。柔道は黒帯と白帯だがブラジリアン柔術のキッズには黒帯はない。
白帯→灰帯→黄帯→オレンジ帯→緑帯(大人は白→青→紫→茶→黒)と帯が変わっていき、帯があがるまでの間にはストライブが巻かれていく。巻かれるストライプは4本まで。つまり、5本目のストライプ=昇帯ということ。ストライプや昇帯に関しては大人も子どもも明確な基準があるわけではない。各ジムの方針に任されている。ジムによっては大会での結果や練習回数などの明確な基準があるところもあるが、そのような基準がないところも多い。
ストライプが巻かれていくことで力がついてきていることを実感できるし、次の帯までの目安がわかってくるのでモチベーションがあがっていく。うまくできた仕組みだと思う。
ストライプをもらって誇らしげなレンタ。
レンタが通うジムでは、ストライプの該当者がいればクラス後に名前を呼ばれてみんなの前でストライブが巻かれる。いつもその様子をうらやましそうに見ていたレンタ。二人で帰宅しながら、いいなぁ、といつも言っていた。ただし、本人は7月に始めたばかりということだし、週に1回コースなので、実際に巻かれるのはまだまだ先だと自覚している。
それでもやっぱり、ストライプを巻かれたいという思いは強い。毎日毎日寝る前に布団の上で親子で復習している。3年生なので頭で考えた通りに手足を動かせるようになってきている。私が教えたことを愚直に繰り返す毎日。素直でかわいらしい。
そんな中で迎えた運命の日。その日はふいにやってきた。クラス後に響く先生の声。
「ストライプを巻きます!」
「だれだれ?」とみんなの声がざわざわする中、レンタが呼ばれる。
「レンタ。おめでとう。」
満面の笑みで前に出ていくレンタ。とても誇らしげな顔。嬉しさがにじみ出ている。
みんなの前でストライブを巻かれ、最後に中央に陣取っての記念撮影。
ウキウキで帰宅。仕事中の妻にもすぐに知らせたいとのことで、すぐさまラインで写真を送る。
小3で既に灰帯となっていた兄ナツオにも喜んで報告するが「まだまだだな。ようやくスタートだな。」と厳しく返されてしまった。それでも帰宅してきた妻には褒められて大喜び。達成感にあふれているいい笑顔。
柔術をやらせてきて良かった。
おわりに。
ストライプをいただいて急にやる気が出てきたレンタ。
「僕、もっと練習したいんだけど。平日も通いたいんだけど。そして試合に出てみたい!」
まさか自分から言い出すとは。しかし、はやる気持ちをぐっと抑える。気持ちとしては明日から週3で練習してこい!と言いたいが、ここで私が熱くなりすぎるとナツオの二の舞になってしまう。私の圧が強すぎてナツオは柔術嫌いになってしまった。歴史を繰り返してはいけない。
「その気持ちはとても大切だけど、やるからにはしっかりやらないといけないよ。あと1週間考えて、気持ちが変わらなかったら11月からそうしよう。」
気持ちが変わらないうちに…と本音では思うものの、柔術を嫌いになってほしくないのでここはじっくりと。私も少しは経験から学んでいる。
あれから2週間。気持ちは変わらなかったようなので満を持して11月からは週3コースに切り替え。どこまでやってくれるか。楽しみでしかない。くれぐれも熱くなりすぎないように気をつけないと。
