はじめに。
緑内障手術(線維柱帯切除術、トラベクレクトミー)を終えて退院したが、手術前からハイリスク・ハイリターンと言われていた通り日常生活には何かと制限がある。
手術した左目は物理的に弱くなっているので常に注意が必要。そのために必須なのがゴーグル。ホコリ等が目に入らないように、目をぶつけることがないようにとゴーグル装着して気を遣い続ける毎日。ただし、もともとモノ好きな性格ともあいまって、ゴーグルについて調べ出したらとまらない。そして先日のAmazonブラックフライデーを利用して爆買いした。
手術後の制限の多さに少しネガティブになっていたものの、技術の力を駆使すればある程度は快適にできることがわかり、だんだんとポジティブな気持ちになっている。日本の技術力にあらためて感謝。
尚、毎度ながらあくまでも個人的な経験に基づく所感であり、術後の状態や主治医の方針によってはNGなモノもあると思うのでご留意ください。
就寝時用ゴーグル。
入院中は就寝時に眼帯をしていたが、退院後は眼帯は不要とのこと。
その代わりゴーグルを着用するように指示を受けた。寝返りの際に目が枕などと接触したり、無意識のうちに目をこするのを防ぐため。
退院当日から使用することもあり、退院日前日に病院内の売店で就寝時用のゴーグルを購入。購入前に価格を調べた限りだとアマゾンや楽天での販売価格と売店での販売価格の差額が微々たるものだった。
ゴーグル着用しての就寝は慣れるまではつらいかと思っていたが、とても軽いゴーグルなので初日から違和感なく使用中。よく寝られています。
満員電車や自転車用ゴーグル。
日常生活では眼鏡がバリア代わりになるのでオーバーグラスは必須ではないと言われていたが、満員電車や自転車を利用する時はオーバーグラスを着用している。
コロナが落ち着いてきたのでピーク時の通勤電車はおしくらまんじゅう状態。予想外の接触もたまにあるので安心安全の為。
自転車に乗って息子と公園に行くときも着用。風にのってホコリや異物が目に入るのを防いでくれる。
購入したオーバーグラスはおでことこめかみ部分でかけるタイプなので耳が痛くならないのが嬉しい。眼鏡の上からも安心してかけられる。
とても使いやすいので風や雨が強い日の外出時にも使用中。水が目に入ることはまだご法度なのでこのゴーグルがないと雨天時の外出が不安でしかたない。春一番が吹くころもきっと活躍してくれるはず。花粉症シーズンもこれで乗り切れるだろう。
運動用(接触なし)ゴーグル。
接触がなければ運動は問題なし。ただしやっぱり眼鏡は必要。どこでどうなるかわからないから眼球を守るために常に眼鏡を着用するようにとのこと。強度近視なので常に眼鏡はしているものの、スポーツジムでのランニング用やスタジオレッスン用として眼鏡代わりに軽くてフィットする保護メガネを購入。軽いので運動していても違和感なし。金属パーツ不使用なので汗に強いのも嬉しい。ただ、ウレタン部分が汗によってふにゃふにゃしていくのかちょっと心配。その時は就寝用としよう。
運動用(子どもとの遊び)ゴーグル。
手術したからには生涯にわたって目への接触はご法度。眼鏡を常時着用しているので基本的には大丈夫ではあるが、子どもとの遊び用にもゴーグルを購入した。キャッチボールや公園での鬼ごっこ遊び、息子の柔術の練習用。
レスキュー用なだけあって、ゴーグルの強度と安定感は半端ない。眼鏡の上からもしっかりとフィットするので安心して動ける。しっかりと密着するので公園で走り回っても砂ぼこりが気にならない。それに一番感動したのがベルトの装着方法。左右のベルトを引っ張ってフィットさせるのがとても簡単だし、外す時もレバーなのであっという間に緩む。これは今年一番の買い物かもしれない。
手術前日の夜は「手術したらもう子どもと公園で走り回ることも難しいのか」と絶望的であったが、調べに調べてこのゴーグルの存在を当日に知り、手術開始までずっと山本光学に問い合わせて、安全優先で最適なゴーグルについて相談させてもらった。
公園で遊ぶにはごついので目立ってしまうが、周りの目は気にしていられない。このゴーグルがあるだけで可能性が一気に広がった。
柔術用(マット運動、テクニック)用ゴーグル。
前述のとおり目への接触は厳禁なのでブラジリアン柔術をがっつりやるのは残念ながらもう無理。寝技の攻防なので基本的には顔への接触がないものの、ゼロではない。
かといって、週3、4ペースでやっているくらいにはまっているので素直に諦めるわけにもいかない。スパーリングは安全の為に控えるが、接触のないマット運動とテクニックの打ち込みだけは続けていくつもり。週1程度かつマット運動中心なので強くはなれないが、限られた動きの中ではうまくなれるはず。接触はないようにするものの、万が一の安全の為にと探し出したのがこのラグビーゴーグル。ラグビーの大会で公式に使用が認められているので強度や安全性はばっちり。
おわりに。
目を守ることが第一なので色々と制約がでてきてしまうのはしかたない。しかし、まだ子ども達が小さいので一緒にできないことが多くなっていくことを考えるとだいぶ暗くなってしまう。事前に説明を受けていたので覚悟はしていたが手術が近づくにつれて哀しい気持ちでいっぱいになっていた。
しかし、工夫すればできることがあるとわかってくると一気に希望が見えてくる。技術の力をお借りして明るい未来を見続けていきたい。