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月→土勤務の外資系風バリキャリ妻と元気いっぱいの2人の息子たち。2012年度、2017年度と2回育休を取得。育児ブログです。

緑内障手術(繊維柱体切除術)の様子と当日の流れ。

はじめに。

緑内障の手術を無事に終えて絶賛入院中の私。左目は眼帯をしたままであり、大きな制約は一日6回の点眼とシャワーが首から下のみというくらい。好きなものを食べていいし、テレビやスマホもOK。ただし、目を保護するプラスチック製の眼帯をしているので眼鏡がかけづらい。必然的に見えにくくなるのでラジオやポッドキャスト中心の生活を送っている。

いつかやらざるを得ない右目手術に備えて、ライフログの意味もこめて手術の様子と当日の流れを記録しておきます。想像力豊かな方は気分が悪くなりそうなのでご注意ください。

尚、私が行った緑内障手術は線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)と言われるもので緑内障手術においては一般的なものです。
また、今回の事例はあくまでも個人的な経験、所感であり、症状や病院の方針によっては全く異なると思われるのでご注意ください。

手術当日の流れ。

前日(入院初日)

手術前の最終検査。検査後に手術に関してのリスクについてあらためて説明を受け、内容を確認したら承諾書にサイン。あらためてリスクについて説明を受けると、わかってはいたものの気が滅入る。しかし、もう後にはひけない。
手術後はしばらくシャワー、シャンプーがNGとのことでシャワーを浴びさせてくれた。なんだかお清めの儀式みたいと思いながら念入りにシャワーを浴びる。
人生初の入院、手術ということもありびびりにびびっていたが、就寝前に主治医が激励に来てくれたので少し安心できた。

6:00 起床

当日の体調チェック。異常なし。手術時間が15時前後だと教えてもらう。

8:00 朝食

不安で不安でたまらず食欲は皆無。味噌汁と玉子焼きだけなんとか押し込む。
朝食後の9時からは水とお茶のみとのことなので空腹を心配していたが、まったくお腹が空かない。ひたすら緊張して時間が過ぎるのを待つばかり。
お見舞いとしてパパ友がSpotifyのギフトカードをくれたので、音楽を聴いて心を落ち着かせる。ミスチル、B'z、バンプ、サンボマスターの曲に勇気をもらう。

14:50 手術室へ運ばれる

いよいよ時間。看護師に呼ばれて車いすへ乗り込み、手術室へ案内される。初めての点滴にこれまた緊張。初めてなことばかりで、いかに自分が健康だったかを思い知る。

15:00 手術開始

歯科検診を受けるような椅子に座って手術開始。倒されていく。緊張度MAX。お産もこのような感じなのかお思うと全世界の母親を改めて尊敬。座った瞬間今すぐにでもここから逃げ出したくなる。

16:15 手術終了

あっという間ではないが予定通り1時間前後で手術終了。麻酔のおかげで当然痛みはなかったものの苦しかった。
つらいのは目だけなので体は元気。もう普通に歩ける。部屋に戻ったらとりあえずコーラでひとり乾杯。最初のヤマは乗り切った。

18:00 夕食

手術が終わった瞬間にお腹が空いてくる。夕食はしっかりと食べきる。ただし、手術した目がヒリヒリズキズキ痛むのがつらい。

19:00 診察

手術直後の診察。特に問題なし。点滴も外される。とりあえず一安心。

21:30 就寝

目のヒリヒリズキズキがつらくて眠れない。痛み止めをもらい、心配していた家族にテレビ通話をして安心してもらい就寝。しっかりと眠ることができた。

 

手術の様子。

麻酔のおかげで痛みはないものの意識はしっかりあるし、目は開いているので精神的につらかった。

  1. 手術用の椅子に着席。歯医者で治療を受けるような感じ。ただし、体中に色々とケーブルがついてくる。呼吸がしやすいような酸素マスクや脈拍や血圧を計る機械等。ドラマで見たことあるばかりだ!と冷静な私。執刀医も看護師さんたちと雑談しておりこの緊張感のなさが安心させてくれた。
  2. 右目を覆われ、手術する左目をテープで固定される。そしてプラスチックの枠のようなものをはめられる。完全開放。視野欠損が進んでいるので見えにくいもののしっかりと見える。
  3. 左目に大量の麻酔を浴びる。左目が麻酔でびちゃびちゃ状態。
    そのまま目の周囲に麻酔の注射。既に麻酔がきいているので痛くない。
  4. いよいよ手術開始。メスで目を切っていく。痛みはない。切られているというより、何かで突かれている感覚はあった。
    目の中は常に水で満たされているので見えるけれどくっきりとは見えない状態。プールで目を開けている感覚が近いだろうか。
    ただし、今でも覚えているのは急に左の視界の一部が長方形に真っ黒になった瞬間。えっ?って驚いた。その部分だけ切り取られたように長方形に真っ黒の闇。
  5. 血を洗い流したら切除部分の縫合開始。
  6. 最後に洗浄して終了。

前述のように麻酔のおかげで痛みはないものの、とりあえず苦しかった。局所麻酔なこともあり左目以外は意識あり。手術中はひらすらお守りを握り、楽しいことを考えていた。

でもその間中も手術中の会話が聞こえてくるし、ご丁寧にも私に説明してくれる。

「メス用意してね。」
「これから切除しますよ。」
「順調ですね。これからパンチで穴あけますよ(?)」
「さあ、縫っていこうか。」
「出血多いから洗い流そうか。左向いて。」 などなど。

「痛かったら痛いって言ってね。」なんて言われた時には
「歯医者かよ!」と心の中で突っ込んでいた。

実際には声が出ずにうなずくのが精いっぱい。
すると、「手術中にうなずかれると変なところ切っちゃうから声でお願いね。」
とライトに返される始末。
こっちはもう必死でした。
ただし、終始こんな感じだったので一般人が思うよりかはライトな手術なんだろうなという心の余裕も出てきていた。

手術後の注意事項としてはトイレで踏ん張ること。トイレで力を入れて踏ん張ると縫ったところから出血していくから気を付けてとスプラッターなご注意を受ける。
内容はヘビーなのに終始ライトな印象。

おわりに。

手術後の経過は今のところ良好。翌日からは痛みも出血もなし。
次のヤマとしてこれから10日前後かけてレーザーによる抜糸開始。こまめに抜糸をして眼圧を安定させていくのだそう。退院まではまだまだだけどもひとまずひと安心しています。