はじめに。
「できるだけ不要不急の外出をお控えいただきたい」と都知事から要請を受ける前のタイミングで家族でよみうりランドへ行ってきた。目的はアトラクションではなくイルミネーション。なんでもジェルミネーションと名付けるほどのもの凄いイルミネーションらしい。
私も妻もよみうりランドは今回が初めてなのでとても楽しみにしていた。私に言わせれば遊園地といったら向ヶ丘遊園地。妻に言わせればとしまえんなのでお互いによみうりランドとは無縁の人生を送っていた。
アトラクションはどこもかしこも60分以上待ち。
遊園地ならば屋外で換気がいいし、こんな状況なのできっと空いているはず。これはいい休日の過ごし方なのは？そんな考えがいかに甘いものだったかを入園早々痛感する。
イルミネーション目的なので夕方前の15時頃に到着。当初予定では少しだけアトラクションで遊び、イルミネーションを見て遅くなる前に帰ろうと思っていた。しかし到着早々の入園待ち行列に驚く。16時からお得に入園できる「ナイトパス」購入者の入園待ちのよう。まじか。我が家は通常入園できる招待券持参だったので16時を待つことなくすっと入園できたが、このご時世に久々に大行列を見て意気消沈気味。
遊園地内は混んではいるものの広いので密ではなく余裕を持って歩き回れる。が、各種アトラクションはどこもかしこも大混雑。余裕で60分待ち。ファストパスなんておしゃれなものはないようでひたすら待つしかない。お化け屋敷やスカイサイクルのような通常アトラクションでさえ75分待ち。人気のグッジョバエリアのアトラクションやゴーカート、観覧車となるともう90分待ちだった。
としまえん閉園のニュースが最近だったこともあり、てっきり遊園地市場は不況だと思っていた。TDL/TDSとUSJ以外はボロボロかと。しかしよみうりランドを歩いていると全くそんなことを感じさせない。一部のアトラクションの一極集中ではなく全部のアトラクションが大混雑。ゲストが入れ替わる度にスタッフが丁寧に消毒していたので通常よりも運用に時間がかかっているとは言えこの混雑ぶりはびっくり。現実経済はニュースだけではわからないものですね。まだまだ遊園地は不滅です。
アトラクションの為に1時間も待つなんて考えられないので私はうんざりしていたが遊園地に来ることが数年ぶりの妻はこの状況にむしろ感動している。これぞ遊園地。結局ナツオの強い希望によりゴーカートに乗車することに。日も落ちて寒くなってきた中、90分待ちの行列におとなしく並ぶ。意外なことにナツオもレンタ@３歳も長い行列の間も文句も言わずちゃんと立って待っていられた。すぐに飽きるかと思っていただけに息子たちの成長にちょっと感動。
待つこと78分。ようやく我が家の番。私はナツオと、妻はレンタと乗車。身長が６cm足りなかったのでナツオは運転できずに助手席となったがそれでもとっても楽しそう。わずか２分のゴーカートドライブだったがイルミネーションでキラキラしたコースを走れたのは良い思い出になった。あんなにも光り輝くコースはなかなか走れないだろう。気分はマリオカートのレインボーロード。レインボーロードを実体験でかたと思えば90分待ちの価値はあった。
園内は圧巻のイルミネーション。
ゴーカートを終えた後は園内を散歩。広い敷地内のいたるところにLEDが散りばめられているので散歩しがいがある。どこもかしこもひたすらキレイ。ただ光っているだけでなくグラデーションや点滅の演出もあるので飽きることがない。光のトンネルや光の階段など見応えたっぷりの演出も多い。ただ歩いているだけでも楽しくてしかたがない。
アトラクションなしでも十分に楽しめる。
園内は乗り物以外にも無料で楽しめるイベントや展示物が多々あるのでお金を使わずとも十分に子どもと楽しめた。
グッジョバエリアの日産ブースに展示されている「全自動変形ロボCIRA（サイラ）」は30分に一度自動車からロボットに変身。完全にトランスフォーマーや仮面ライダーの世界。もう未来は目の前に来ている。変身していく様子を息子達はじっと見ていた。
今回のメインであったイルミネーションもただ光っているだけではなくイベントが企画されていた。光と水とダンスによる「噴水ショー」を見てきたがこれがとても楽しい。音楽に合わせてLEDをまとったダンサーが輝きながら踊り、水も踊り出す。見応え抜群。ダンス曲目がマイケルジャクソンだったりするので完全に大人向けのショーだが圧巻のLEDダンスに子ども達もじっと見入っていた。これだけ楽しめるのだから待ち時間を考慮するとアトラクションは一つでも十分。イベントや無料スペース情報をもっとちゃんと調べてから行けば更に楽しめたはず。それくらいに楽しめた。
おわりに。
アトラクションがこれだけ混雑していたことを考慮すると予想通り、帰りの京王よみうりランド駅行きのゴンドラも混んでいた。待ち時間30分の行列。しかしゴーカート乗るために90分待ったばかりなので30分待ちなぞ行列のうちに入らない。よみうりランドで撮った写真を見ながら会話していたらあっという間だった。
予想外の大行列にうんざりしたものの、わざわざ出かける価値はあるほどの立派なイルミネーションだった。振り返ればちゃんとしたイルミネーションを楽しんだのは初めてかもしれない。子ども達はイルミネーションよりも遊園地に来れたことで大喜び。サザエさん、ちびまる子ちゃんの時代から変わらずに子どもにとって遊園地は魅力的な世界のままであった。
