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月→土勤務の外資系風バリキャリ妻と元気いっぱいの2人の息子たち。2012年度、2017年度と2回育休を取得。育児ブログです。

eスポーツ教室に体験に行ったら想像以上に体育会系でした。

はじめに。

ナツオ@小2が学校で持ち帰ったプリントの中に「eスポーツ体験会」なるものがあった。要約するとマインクラフトを通じてeスポーツを体験するというもの。我が家にマインクラフトはないものの、休日はマインクラフトのYouTubeをひたすら見ているナツオ。憧れのマインクラフトが遊べる!と興奮してプリントを見せてきた。
eスポーツというと格闘ゲームのような対戦型ゲームしか思いつかず、eスポーツとマインクラフトが全く結びつかない。
しかし、せっかくの機会だし、無料だし、それに学校(学童かもしれないが)から持ち帰ってくるくらいだから運営元がしっかりとしたイベントなのだろう。ナツオに急かされて応募したのだった。

 

つまりはeスポーツ教室の体験会でした。

会場の都合及び3密回避の観点により体験会の参加人数には制限あり。応募者が多数だった為にあっけなく抽選に漏れる。案内メールによると倍率は10倍以上だったよう。
しかしながら、そのメールによると追加開催を行うことが案内されていた。この段階で主催がeSPアカデミーという民間の会社であることを知る。学校で配られたプリントだったので、てっきり区が関与している団体が主催かと思っていたら全く違っていた。

esp-academy.jp


追加開催の場所はeSPアカデミーが関与している各教室。なかなかタイミングが合う日時がなく、やむなく練馬区の教室を選択。まさかマインクラフトをやるためだけに電車を乗り継いでいくなんて。しかしナツオはすっかりやる気満々なのでやらせてやりたい。それにこうでもしないとeスポーツの体験教室には行くこともないだろう。どんなところかを知るには好都合でもある。電車賃くらいの価値はあるだろう。

会場に到着すると壁に沿ってずらっとパソコンが並んでいた。ざっと20台弱だろうか。中央にはホワイトボードが一つ。インストラクターは一人しかおらず、なんとなく個人塾のような雰囲気。
受付をすると「本日の体験会参加者はナツオくんだけです。」と言われる。メールでは「体験会」としての案内だったがどうやら「クラスの体験」となったよう。ナツオ以外にも子ども達はいるものの、みんなは通常クラスの生徒さんとのこと。クラスの様子が知れるので好都合。ただの体験会よりもこちらの方が楽しそう。

そんなことを思っていると続々と子ども達が元気良く入ってくる。みんな大きな声で挨拶。これぞ子どもの挨拶。気持ちが良い。この日の参加者は小学校1年生から小学校6年生まで、ナツオを含めて総勢8名だった。

 

体育会系な様子が心地よい。

「eスポーツ=ゲームの延長」という思いしかない昭和生まれの私。習い事として成立するのか。黙々とただゲームをするだけで終わってしまうのでは?なんて思っていたが意外と体育会系だった。
当日の流れ(1時間クラス)をまとめると、

  1. 入室時に大きな声で挨拶
  2. 中央に集まって出席確認
  3. 各自が前に立って今日の目標を説明(家を作る等)
  4. 一回目のゲーム開始(20分厳守)
  5. ゲーム終了後に中央へ。前に出て途中報告及び目標の微修正
  6. 二回目のゲーム開始(20分厳守)
  7. ゲーム終了後にまた中央へ。前に出て今日の総括を各自発表

といった感じ。

黙々とゲームをしているだけなんてことはなく、発表する機会が多いことが意外。
そして全体に漂うのは体育会系な雰囲気。出席確認の挨拶の時に先生の目を見ていないと注意される。体験参加のナツオは緊張気味だったので声は出ていたがキョロキョロしてしまっていた。さっそく注意される。厳しくはないがしっかりと。私は人間関係における全ては挨拶だと思っているので、ありそうでない「目を見て挨拶」という指導方針はとても気に入った。
先生曰く、マインクラフトは自由度が高いだけに、何も目標がないとただダラダラしてしまうので、各自でその日の課題を考えさせ、時間で区切ってやらせているとのこと。目標説明及び途中報告は前に出ての発表形式なのだが、小1の子でもピッと姿勢よく立って堂々と発表しているのが印象的だった。ナツオはふらふらしてしまっていたのでやっぱり注意されていた。
目標に対しての途中報告をすると、それぞれ子ども達同士でアドバイスを送っているのも印象的だった。極力先生は前に出ず、各自で考えさせた上で自主的に協力するように促しているよう。ナツオはお友だちのタブレットでのマインクラフトを数回やったことがある程度でパソコン版は初めて。操作方法はもちろん、進め方にとまどっていると子ども達がナツオをとりかこんでアドバイスを送っていた。この年代の子ども達にとっては誰かを教えることも楽しくてしかたがない。できないナツオをバカにすることなく、みんなが優しく教えてくれている様子を後ろで見ながらじーんとしてしまった。初対面なのにみんな優しい。練馬区もなかなかいいな。
中間発表を終えた後はアドバイスを受けながら一生懸命やっていた。

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習い事と捉えるかゲームと捉えるか。

eSPアカデミーについて説明を受けると、もともとはスポーツ教室を運営している会社とのこと。しかも、野球にサッカーにと手広い。今回指導してくれた先生は春まではサッカー教室の担当だったよう。どうりで先生の声が一番大きかったわけだ。全体に漂う体育会系な雰囲気にも納得。eスポーツと聞くとどうしてもインドアなイメージだったが、この教室を体験してだいぶ考えが変わった。中途半端なスポーツ教室よりもはるかにしっかりしている。

マインクラフトを題材にしつつも発表させたり考えさせたりといった場面が多く、完全な習い事だと感じた。題材がマインクラフトなだけであって、しっかりと続けていけば論理的思考力やプレゼン能力は身につくのではないだろうか。家でだらだらとゲームをやらせるくらいならばこちらでお世話になった方がいい。

 

おわりに。

今回の体験は正に百聞は一見にしかずな出来事。パンフレットや口コミだけだったら即座にNOとしていただろう。「ゲーム=遊び」というイメージはなかなかぬぐえない。まさかこんなにもカリキュラムがしっかりしていたなんて。それに想像できなかったほどの体育会系だし。

家からは電車を乗り継いで行かなければならないので通わせることはないが、近所にあったら一考はしていた。習い事の一つ、居場所の一つとして検討するだけの価値はある。「ゲームも立派なスポーツ」だと言われてもまだピンとはこないものの、ちょっとだけその片鱗を覗くことはできたと思う。eスポーツなめていました。立派な習い事ですね。