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月→土勤務の外資系風バリキャリ妻と元気いっぱいの2人の息子たち。2012年度、2017年度と2回育休を取得。育児ブログです。

小学校の縦割り活動は見ていて清々しい。

はじめに。

ナツオ@小1が通う小学校では校内活動として月に数回「縦割り活動」がある。縦割りと言ってもセクショナリズムの話ではなく、子ども達を横(同学年)で区切るのではなく縦(1年生から6年生)で割り、各学年1人から2人程度×6学年の10人前後のグループで交流したり遊んだりするといったもの。1年生や2年生が学校でうまくやっていけるようなメンター制度みたいな考えなのだろう。ナツオから話には聞いていたが公開授業でその様子を初めて見ることができた。そしてとても素晴らしい雰囲気に清々しい気持ちになることができた。

 

今月の公開授業は縦割り活動。

ナツオの通う小学校では毎月公開授業として土曜日の午前中が保護者や地域社会に公開されている。現代版授業参観といったところ。先月は学芸会だった。

www.iqo720.tokyo

今月は縦割りグループ活動遊びがテーマになっていた。各グループごとに校庭でイベントコーナーを運営し遊びあう。内容はボウリングだったり的当てだったりとグループごとに自由だが、場所が校庭なので体を動かすイベントが多い。6年生を中心にざっくりと10の縦割りグループぐらいがそれぞれを運営しており、30分ごとに店番グループが交代していくシステム。店番以外のグループは自由に遊べるもののグループごとに行動しなければだめらしい。よく見ると先生も適当にイベントコーナーで遊びまわっており、イベントの運営は全て小学生。先生が補助として各イベントコーナーに貼りついているものと思っていたが、完全に生徒任せ。任せるってすごいな。先生も一緒になって遊びまわっている姿が印象的だった。

 

高学年の声掛けや気づかいが素晴らしい。

イベントコーナーで遊べるのは子どもたちだけであり、保護者はその様子を眺めているだけ。ナツオのグループの後をつけながら観察していたが高学年の子ども達の声掛けや気づかいが素晴らしかった。しかもナツオのグループに限らずどこのグループも似たような感じ。高学年同士で固まることはなく、適宜1年生や2年生をサポートしていた。移動の時は手をつないではぐれないようにしていたし、イベントコーナーでは優しくフォロー。イベントによっては2チーム対抗戦となるものも多かったのだが、その時も低学年を必死に応援していた。負けそうな展開になっていても責めるようなことはなく、終始優しそうな雰囲気。

そんな雰囲気づくりのおかげなのか低学年の子ども達も高学年の子どもに気軽に接していた。私の小学生時代の思い出だと、高学年はお兄さん、お姉さんすぎて会話することさえできなかった。そもそも何話していいかがわからなかったし。だからナツオ達の楽しそうな様子を見ていると羨ましくもなる。そんな光景がそこかしこで繰り広げられているので見ていてとても温かい気持ちになってくる。

 

縦割り活動は社会性を学ぶ良い機会。

高学年の子どもは低学年の子に優しく接し、低学年の子どもは高学年の子と話をしていく中で学校生活のことを学んでいく。縦割り学級は良くできている。各学年2クラスしかないからできるのかもしれないが、2クラスしかないからこそクラスや学年を超えて仲良くしている。ナツオは柔術のおかげもあり上の学年の子ども達と接する機会が多いので、小学校でも上の学年の子ども達を仲良くやっている。タメ語はもちろん、下の名前を呼び捨てで声をかけあっているほど。他の1年生が多少は気後れしている中どんどん2年生、3年生と遊んでいた。そんな関係性のおかげかナツオと一緒に近所の図書館やコンビニでたびたび2年生や3年生と思われる子どもたちとすれ違うと「ヨッ!」なんて挨拶しあっている。「誰?」と聞くと「2年生の〇〇だよ。」とか「3年生の●●だよ。」なんて教えてくれる。そんな光景を見ていると自分以外の誰かがちゃんと見守ってくれているんだという安心感がある。

私が通っていた小学校は各学年5クラス以上はあったので縦割りなんて概念はなかった。しかし登校は地域でまとまって班で登校していたし、私は子供会のソフトボールクラブに2年生から所属していたのである程度は学年を超えた社会性をつくる機会があた(友達というよりかは完全に先輩後輩だったけれど)。だから「登校班も子供会も存在していないナツオの小学校生活では学年を超えたつながりはないのだろうな。東京は孤独だな。」なんて思っていたがそんなことは全くなかった。縦割り活動で見たナツオの楽しそうな顔は同学年のお友だちの時とはまた違った表情で「お兄ちゃんやお姉ちゃんに相手にしてもらっている」という嬉しさがまぶしいほどに伝わってくる。柔術で小学生クラスにデビューしたときのあのキラキラとした表情。

 

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おわりに。

このブログでもたびたび触れているがナツオが通う小学校の雰囲気や高学年の立ち振る舞いには本当に感心してしまう。個々人がどうかまではわからないが少なくとも各種行事で見かけている限りはどの子もふざける事無く一生懸命にやりきっている印象。こういう行事って誰かひとりでもダルそうにやっていたりめんどくさそうにやっていると目立ってしまって全体の印象を悪くしてしまいがちだが、そんな子どもはまだ見たことがない。スマホ世代、YouTuber世代の子ども達が単純な行事に全力で一生懸命な姿に毎回驚きながらも感心してしまう。学校に自信があるからこその公開授業なのだろう。寒い校庭でただ見ているだけの公開授業だったがとても温かい気持ちになっていた。