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月→土勤務の外資系風バリキャリ妻と元気いっぱいの2人の息子たち。2012年度、2017年度と2回育休を取得。育児ブログです。

ナツオ最後の運動会終了。一瞬の風になれずも千の風にはなれただろうか。

はじめに。

ナツオ@5歳にとっては最後の、レンタ@1歳にとっては初めての運動会が先週末に無事に終了。子どもそっちのけで気合いが入りまくっていたナツオのパパママさん達。当初の想定通り大盛り上がりであった。運動会がこんなにも楽しみで、終わってしまうのがこんなにも寂しいなんて。まだ運動会ロスに包まれている。

 

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まずはテント設営。

運動会は8時40分開場。8時50分集合。しかしその前にパパさん達にはやることがある。保育園からの要請を受けて子ども達の待機スペース、来賓席用の大きなテントの設営。その為に7時45分集合。有志による参加なので強制力はないが団結力溢れるナツオのクラス。10名ものパパさん達が積極的に参加。続々とやってくるパパさん達。もちろんTシャツはお揃い。他の学年のパパさん達は不思議そうに見ている。良くも悪くもお揃いってのは素晴らしい。それだけで団結力がみなぎる。自然と笑みがこぼれ、テキパキテキパキと設営が進んでいく。悪い方向にいかなければ制服の力もあなどれない。大きなテントを三つ設営したのだがテキパキ進んで30分ほどで終了。開園時間までちょっとあるので近くの磯丸水産でテント設営打ち上げをしたいところではあるがナツオとレンタを連れてこなければいけないのでやむなく帰宅。子ども達を迎えにいく。

余談だが保育園の運動会は過去6回をふり返っても場所取りとは無縁。8時40分の開園に合わせて並ぶ人もごくごく少数。いったん会場を出た8時25分の段階で待機していたのはわずか二人だけ。近所のグラウンドや小学校の校庭を利用している事もあり会場は大きめ。よって最前列のど真ん中を確保しない限りはどこにでも座れる。それに、自分の子ども達以外の時は最前列のスペースであっても気軽に譲っていただける。会場中が譲り合いの精神に溢れている。この国でギスギスしているのはきっと通勤電車の中だけなんだろうと信じたい。

 

運動会開始!

9時に運動会開始。会場の一角にはお揃いのTシャツを着たパパさん、ママさんが。なんだこの集団は?ってな雰囲気であきらかに他の保護者を圧倒している。私はレンタ@1歳用の席(0歳児と1歳児はイスに座れないので用意されたスペースで保護者と過ごす)にいたのだが、たくさんの質問攻めにあった。「あれは何ですか?」「年長さんの保護者は気合い入っていますね。」「あれだけ揃うとかっこいいですね。」等々。おおむね好評だったのでレンタの学年でも頑張ろうかな。

運動会ってのは年長さんの為にあるのだと実感した今回の運動会。オープニングから始まり、やたらと出番がある。他の学年の出番の時でもお手伝い要員として常に誰かが出ている。それぞれの子どもの成長ぶりを感じて見ていて飽きない。また、ナツオのクラスとはほぼ全員家族ぐるみの中なのでその弟や妹もよく知っている。かわいい子ども達に対して年長さんの保護者からもいたるところから応援の声が響く。ただただ楽しい。

まだ1歳のレンタにも競技がある。保護者と一緒になって障害物を乗り越えたり、踊ったり。当然ながらまだまだ1歳児。何もできやしない。どちらかというとパパママの為の競技といったところ。園のはからいで1歳児競技のお手伝いはナツオ。ナツオがお手本となって踊ったり走ったり。これにはレンタも大喜び。ニコニコしながらナツオを追いかけている。ナツオも誇らしげ。シャッターチャンスの雨嵐。いい運動会だ。

レンタの出番はこれにて終了。9時開始で9時45分終了。10時解散。まだ疲れてしまうし、親にとっても知らない子ばかりだとつまらない。妥当だろう。わけもわからないままにレンタの運動会は終了。あとはナツオに集中するだけである。

 

運動会を全力で楽しむナツオ。

運動大好きなナツオは全力で運動会を楽しんでいた。出場する競技もとても多く見所満載。パパママは様々な角度から写真を撮ってくれていたので色々なアングルを共有できて嬉しい。

・オープニングでのダンス

・準備体操がてらのダンス

・かけっこ

・玉入れ

・鉄棒披露

・バルーンダンス

・親子リレー

と種目の半分以上には年長さんが参加。かけっこ大好きなナツオは強豪揃いの大トリ最終組。かなりの接戦を制して一着でゴール。有終の美を飾れた。かけっこは2歳児から順に走っていくので、2歳の子と比較しての年長さん足の速さに驚く。みんな大きくなったよ。

学年種目はダンスの中で鉄棒、マット、縄跳びから子ども達ができるものを披露。逆上がりはもう少しだったが前回りは完璧。颯爽と飛び上がり美しく静止。からの前回り。緩急のリズムがついてとても綺麗。父はいちいち感動してしまう。

 

待望の親子リレー。

そして運動会の最後を飾るのが年長さんの親子リレー。今日はこの為だけに来たと言っても過言ではない。それは他のパパさんも同様か。まだ集合がかかっていないのに続々と入場ゲートに集まるパパさん達。それぞれ談笑しながらもアップを始める。ももあげしたり、三歩ダッシュしたり。動きやすいスニーカーやハーフパンツ姿が多く気合いが入っている。私も格好だけならば負けない。前日にパパラインで「明日は思いっきり駆け抜けましょう。動ける格好ではなく走る格好で行きます!」との宣言通りに気合いを入れる。インナーは上下ともにコンプレッションウェア。スニーカーではなく数年前に購入した足型に合わせたランニング靴(ただし長距離用)。この格好で運動会に参加していたのでレンタ@1歳のクラスの父母からは驚かれていた。「保育園の運動会ってそんなに気合い入れるものなんですか?」と。そんなことはありません。ただの自己満足です。

まだアナウンス前なのに続々と集まってくるパパさん。それもお揃いのTシャツを着て。そんな大人が20人弱集まってアップしている。もう完全に部活。会場外でダッシュしているパパさんすらいる。みんなどれだけ本気なんだ。そんな様子を見て喜ぶ子ども達と目を丸くする先生達。そしてそんな状況を楽しそうに撮影するママさん達。グダグダ感ゼロ。本気でふざけているから何やったって楽しい。

いよいよ出番。親子で手を繋いで入場。あとはただ駆け抜けるだけ。アンカーのナツオも気合いが入っている。運動会ってこんなにもワクワクするものだったっけ。緊張よりもワクワクしかない。

それぞれトラック一周を走る親子リレー。感覚的には一周50メートルもなさそう。想定以上にカーブのRがきつい。直線と曲線がそれぞれ4分の1ずつ。つまり、加速した途端にカーブに入ってしまう。きっと大人のスピードが出過ぎないように安全を考慮しているのだろう。でも大きなグラウンドなんだからもっと広々と使ってくれよ。トラックを駆け抜けてそのまま一瞬の風になるつもりだったのに。心の中では不満が。しかし、さすがは保育士さん達。いざリレーが始まると子ども達にとっては絶妙な長さ。ちょうど良いスピードでトラックを駆け抜けていく。絶妙な距離。そうだった。これは保育園の運動会だった。主役は言わずもがなである。そしてこれ以上ないほどに絶妙なチーム分け。差がまったくつかない。どの子ども達も抜きつ抜かれつでほとんど同着ばかり。この絶妙なチーム分けだけで先生達がどれだけ子ども達のことを見ていてくれているのかが伝わってくる。子ども達は同じスピードで駆け抜けていく。そして大人にとってはスピードが出せないコース設定。差がつかないままにリレーは進んでいく。年長さんのパパママはもちろん、あまりの接戦に他の学年も盛り上がってくれている。どうしよう。実はチキンな私。ドキドキしかない。運動会ってこんなにもドキドキするものだったっけ。気合いが入りまくっている大人達。誰も転ぶことはない。そしてみんなヘラヘラすることなく真剣に走っている。レクリエーションではなくスポーツ。大人な私が見てもかっこいいと思ったのだから子ども達から見たら完全に英雄だろう。

ひたすら盛り上がるリレー。もう少しで私の出番。しかし私の二人前でバトン渡しに失敗。落ちたバトンを拾っている間に半周近く差がついてしまう。ついに差がついてしまった。ピンチ到来。しかし私にはチャンス到来。追われる立場よりも追う立場の方が強くなれる。それに目立つ。抜かれる心配もない。利点しかない。だって私の相手はまだ30代前半。しかも聞けば陸上部出身。まともにやったら勝ち目は薄い。前走の子どもが頑張ってくれたので差は縮まった状態でバトンがやってきた。無事にバトンを受け取り、ひたすら追いかける。大丈夫。もう緊張はしていない。足はしっかり動いている。しかし気合い入れすぎてロケットスタートしてしまい、そのままカーブに突っ込んでいく。曲がりきれない。どうする?曲がれないならば曲がらなければいい。一か八かのギャンブル。曲がりきれないので斜めに突っ込んで切り返していく。距離はちょっと長くなるが直線が長くなるのでスピードが出るはず。円ではなく三角形のようにトラックを駆け抜ける。全速力で走るって楽しい。スピードを出せずに縮こまって走るよりもダイナミックに走る方が気持ちが良い。もっともっと走っていたい。10秒強であったはずだが長く感じる。これが永遠の1秒か。結局差は縮まらなかったが奇想天外な走りで大盛り上がりのままアンカーのナツオへ。これだけ盛り上がったんだからギャンブル成功かな。ナツオは大声援をバックにとても格好よく走っていた。差がついているのに全然諦めていない。親バカ発言に過ぎないが観ている人の胸を打つ走り。必死さと真剣さが全身から溢れている。尊い走り。涙が出てきてしまうほど。

差は縮まらずにナツオはゴール。ナツオは悔しくてしかたないかなとのぞき込むととても充実した顔。やりきった感が伝わってくる。良かった。他のパパさん、ママさんからは「ナツオくんの走りに感動しちゃったよ。」とわざわざ声をかけてもらった。ナツオは誰よりも格好よかった。

 

無限打ち上げ天国。

親子リレーを終えたら競技終了。12時には全体解散。そしてここからクラスのみんなで打ち上げ。もうここからが長かった。終わりなき打ち上げ天国。最後の運動会ということでお友だちによっては祖父母と昼食という人も多い。全員が全員そろうというわけではない。しかし時間がひたすら長かったので続々と合流してくる。私は昼食後に出掛けてしまったのだが打ち上げの様子はこんな感じ。

12時半~ カフェを貸し切って宴会

15時~  大きな公園でひたすら遊ぶ(パパが面倒を見てママさんは喫茶店で休憩)

18時~  中華屋さんで大宴会

20時~  行きつけの居酒屋で二次会?

23時~  パパさんだけで三次会?

気遣い無用、出入り自由の気楽な会なのでただただ楽しい時間なのだが朝から晩までひたすら盛り上がっていた。私は昼食後に家族で親戚の家に出掛けていたのだが、帰宅中の21時半頃に「まだやっていますよ。そろそろ東京ですか?待ってます!」というLINEを受け取り、顔出しがてらに参加。さすがにもう数組だったが盛り上がっていた。本当に何をそんなに話すことがあるんだろうってくらいに大人も子どもも仲が良い。子どもが仲が良いから大人も仲が良いのか、大人が仲が良いから子どもも仲が良いのか。どちらにせよ楽しいことに変わりはない。パパさんによっては、7時45分のテント設営から24時くらいまでひたすら一緒だったりもする。どれだけ話しているんだろう。子ども達が卒園しても大人は仲良いままでいたい。

 

おわりに。

親子で楽しみにしていた運動会は無事に楽しく終了。楽しかったの一言につきる。コースが短くスピードが出し切れなかったので不完全燃焼感は残るが楽しかったので良しとしよう。場違いな激走をしていた私。一瞬の風にはなれなかったが、千の風になって観戦者の記憶には刻まれたよう。挨拶のみで全く話したことのないパパさんやママさんから「年長さんのパパさんですよね。運動会お疲れさまでした。」「ナイスランな激走でしたね。凄かったです。」「年長さんは気合いが入ってますね。息子が年長になった時にあれくらい頑張れるかどうか…」などとやたらと声をかけられる。妻がお迎えにいくと園長先生をはじめ先生方が「パパさん凄かったですね。テントに突っ込んでくるかとビクビクしちゃいました。」とわざわざ出てきては声をかけてくれたとのこと。それらを横で聞いているナツオも嬉しそうな様子だったみたい。やっぱり努力は報われる。楽しいは伝染していく。お揃いのTシャツを着てみんなで激走。真剣にふざけたかいはあった。この楽しかった運動会を思い出せば仕事が繁忙期を迎えても乗り越えられそうだ。

来年の保育園運動会はレンタ@1歳のみなのですみっこでおとなしくしているつもり。勝負はレンタが年長さんとなる4年後。その時は私も40代になっているので今年みたいに走られるかどうかはわからない。4年後を見据えて今からトレーニングを積み重ねていかないと…。気分だけはオリンピック選手である。