大阪うまいもんの歌と星野源のドラえもんの歌をこよなく愛するナツオ。風呂などでご機嫌の時は「大阪にはうーまいもんがぎょうさんあるんやでぇ」なんて歌をよく歌っている。私の幼少時代には聞いたことがないこの歌。いつの間にこんなにもメジャーな歌になったのだろう。何者かが大阪を首都とすべく暗躍しているのだろうか。きっとプリンセストヨトミの仕業だろう。
まんまとナツオが洗脳されたこともあり、今回の大阪旅行の主目的は食道楽。食べるの大好きなナツオ@5歳に心ゆくまで食べたいものを食べさせたいと思ったのがきっかけ。歌の通りにいかやき、たこ焼き、お好み焼き、豚まん。わずか3日間ではあるがたくさんの美味しいものに巡り合えた。今回はそんな記録の為の記事です。以下食べたものリスト。
たこ焼き(わなか)
まずはたこ焼き。 大阪に来たらまずはたこ焼きでしょうとたこ焼き大好きなナツオはテンションがあがる。しかしそんなナツオと反比例するかのようなテンションの私。なぜなら、近所にある私とナツオが行き着けのたこ焼き屋がバリバリの大阪風だから。威勢のいい関西のにいちゃんがやっている小さなたこ焼き屋。そこで毎月一回はナツオと二人でおやつがてらにたこ焼きとハイボール。なので大阪に来たものの、改めて感がない。どこまでもあまのじゃくな私。
そんな中で食べたファーストバイト@大阪は天神橋商店街のわなか。そこそこの混雑と店内でも食べられるとのことで入店。ガラガラだとなんだか寂しいし、大行列だとうんざり。何事もほどほどが一番。そんな中で食べたわなかのたこ焼き。もちろん美味しい。たこ焼きって幸せがぎゅっと詰まっている気がする。真ん丸の見た目通りに可愛く優しい。さしずめ大人向けのたまごボーロと言ったところか。家族で、はふはふしながら食べるから自然と笑いに包まれる。笑顔で食べるものが美味しくないわけがない。なんだこのたこ焼き礼賛は。食べた感想はいわゆるたこ焼きでそれ以上でもそれ以下でもない。よく食べるあの味とあの食感。しかし、「よっしゃ!大阪のたこ焼きだぜ!」と一家揃って期待値MAXでの上での「おいしい!」なんだから、やっぱりおいしい。たこ焼きは人類の宝です。
いかやき(桃谷いかやき屋)
私は生涯一度だけ。妻とナツオにとっては初めての食べ物。それがいかやき。東京ではなかなかお目にかかれない。それだけに今回の旅行の中でもメインのひとつであった。我が家にとっては衝撃的ないかやき。見た目も味も。見たことない形、食べ方にとまどう妻子。そしてそのハードな姿形からは想像しにくいソフトな味。これぞ未知との遭遇。なんでこんなにも美味しいものが東京では食べられないんだろう。見た目はおしゃれだし、十分に原宿のクレープを駆逐できると思うんだが。
在阪の義従姉妹いわく、「いかやきはそこまでメジャーではないからどこでも食べられるものではない。お好み焼き屋やたこ焼き屋で食べられるかどうかだから、見つけたらとりあえず食べた方がよい。」とのアドバイスを受ける。そこまで言われたらますます食べたくなる。海遊館に隣接しているうまいもの横丁でいかやき屋さんを発見。迷わず購入。
もう期待以上の味。たこ焼きとはまた違った優しさ。ソースの味が、たまごの味が、イカの食感が。もうすべてが優しい。一家揃ってあっという間に完食。ひたすら美味しい美味しいを連呼していた。たこ焼きやお好み焼きと違ってかぶりつけられるところが最高。幸せを独り占めしているかのよう。大阪に行ってよかった。食後しばらく、そして帰京した今も家族でいかやきの美味しさを思い出しては幸福に浸っている。
お好み焼き(くれおーる)
関西の人とお好み焼きに行くと流儀にうるさい。鍋奉行ならずお好み焼き奉行 。たまたま私の周りにそういう人が多かっただけなのだろうか。ピザ風に切るととりあえず怒られる。「お好み焼きは正方形だろうが!」と。知るか。と心の中で思いつつも不要不急な争いは嫌いなので素直に従う。友人、同僚、上司、先輩、後輩。とにかく私の周囲の関西人は総じて正方形だと主張してくる。正方形の方がうまいはずだと自信満々の表情で。そんなことが続いて以来、正方形の方が美味しいかはともかく、関西の人はお好み焼きにうるさいのだということがインプットされた。
そんな中で訪れたのが道頓堀にある「くれおーる」。大阪のブロガーさんが教えてくれたお店。ならば美味しくないわけがない。ここだけはなんとしても行きたいと妻に主張した。たこ焼きが美味しいとのことだったのだが、たこ焼きは無論、お好み焼きもとっても美味しかった。どちらも食べた瞬間にすぐわかる味の違い。山岡士郎だったらきっと食べずとも香りでそのうまさがわかるだろう。士郎ではない素人の私でも口に入れた瞬間に違いがわかった。なんだろう。どちらもとにかくふわふわしてる。お好み焼きもたこ焼きもふっくらふわふわしているからいくらでも食べられてしまう。せっかくなのでと食べたどて焼きも美味しかった。もう飲む為にあるようなお店。右手に箸、左手にジョッキで無限ループ。とにかく飲んで食べてとひたすら美味しい。ブログ続けてきて良かったよ。こんな美味しいお店を教えてもらえるんだから。
豚まん(蓬莱)
551蓬莱オフィシャルサイト [ 大阪名物 豚まん・肉まん ]
言わずもがなの551。文句なく安くて美味しい。2日目の夕食と3日目の新幹線内の夕食はこちら。豚まんはもちろんなのだが、今回は餃子と焼売にもチャレンジ。冷めても美味しいのはなんでだろう。浜っ子ではなくとも相模っ子な県民。焼売と言ったら誰が何て言おうが崎陽軒である。そんな私でもここは旅行先。ついつい浮気してしまった。蓬莱の海老焼売。こんなにも美味だったとは。小さな焼売のどこに?と思わずにはいられないほど海老がプリップリ。口の中を海老が泳ぐ泳ぐ。2日目は道頓堀のくれおーるで早めの夕食をし、夜食用に豚まん、焼売、餃子を購入してホテルで食べたのだが、あまりの美味しさに3日目もまったく同じメニューを購入して新幹線へ乗り込んだ。2日続けて全く同じメニューなのに全く飽きない味。あらためてその恐ろしさを知った。しかも安すぎる。
コロッケ(中村屋)
天神橋商店街に行くなら絶対に行くべきと教えてもらったお店。常に行列だから行けばわかるとまで言われた。大阪天満宮から近かったので寄ることに。近づかなくても行列でわかった。平日の午前中だってのになかなかの行列。ただし、テンポがよいのですぐに流れていく。ここではコロッケとミンチ(メンチ)を購入。行列が全てを証明している。安くて美味しい。いもいもしいコロッケと肉肉しいミンチ。どちらもあっという間に食べてしまった。もっと買っておけば良かったと後悔するくらいにあっという間に。
とにかく美味しく楽しい大阪旅行。上記以外にはつるまるでうどんを食べたり、食堂で定食を食べたり、露店で鯛やき食べたりと手当たり次第に食べていた。今回ばかりはダイエットなど関係なし。たくさん食べてたくさん歩く健康的な旅行であった。ああ、本当に美味しかった。値段が手頃だから気楽に買えるのもいい。懐を気にせずに楽しめる。往復はこだま自由席だし。
大阪にはうまいもんがぎょうさんありました。