大阪2日目は何も悪いことはしていないはずなのに朝から雨。天気予報でもひたすら雨の予報。ナツオ@5歳が楽しみにしていたUSJは残念ながら諦めることに。ナツオだけならば決行できなくもなかったがレンタ@1歳もいる。ナツオと妻がアトラクションを楽しんでいる間は私とレンタは寒さにうちひしがれながら待つだけ。レンタの体調管理を考えると中止せざるをえなかった。
雨の日に備えてセカンドプランを考えておいてよかった。きちんとクーポンも用意してある。迷わず海遊館へ向かう。何事も準備が8割。今回で私の家庭内議決権の割合もあがることだろう。
海遊館に到着すると早速大阪の洗礼を浴びる。平日だというのにチケット売り場は行列。雨だからみんなこっちに流れているのか?美ら海水族館や旭山動物園でも味わったことのない混雑具合。20分近く待ってようやく窓口へ。できるオトコよろしくスマートにクーポンを提示。妻子の羨望の眼差しが快い。
が、窓口の担当者は困惑気味。申し訳なさそうに「すみません…。このクーポンは印刷していただかないと使用できません。」と伝えてくる。
マジか。ペーパーレスな時代だぜ。水族館なのに地球に優しくないんじゃないですか。「あっちゃんカッコイイ!」状態から「とうちゃんカッコワルイ!」状態へ急落。オリラジからクレヨンしんちゃんへ。妻子の軽蔑の眼差しが心苦しい。どうする?どうする?オレ?
恥ずかしながら帰って参りました。
一時退散することに。とりあえず隣接している商業施設に退避。よくよく読むとクーポンは印刷するように注意書きされている。クーポンの効果はでかい。大人2300円が1650円に、幼児600円が330円に割り引かれる。家族で利用すれば1500円の割引。ひとり分の食事が浮く。これはなんとしてでも利用しなくてはならない。私はなんてたってITボーイ。駅からの道中にコンビニがあったことを思いだす。妻子には建物内で休んでいてもらい、コンビニへ向かって雨の中を走っていく。妻の「いつも肝心なところで抜けているよね。」という言葉を耳にしながら…。
コンビニのマルチコピー機を利用してクーポンを印刷。無事に解決し、そのまま窓口へ再びダッシュ。行列に並び直す。何がタイムイズマネーだよ、やっぱりマネーイズマネーじゃないか、カッコ悪いぜ。雨水なのにしょっぱい味がするのはきっと海が近いからだろう。
チケットを購入して妻子を迎えに行く。妻子のイライラが周りの空気を通して伝わってくる。平身低頭で謝りようやく入館。天保山で無駄に1時間弱も使ってしまった。
館内に入るともうナツオは大興奮。数年前に美ら海水族館に行ったときは巨大水槽の大きな魚達と館内の薄暗い雰囲気に怖くなってしまい、入館早々泣き出していた。それが今日は水槽の魚を楽しそうに眺めている。ジンベイザメやエイがやってくるのを楽しそうに待っている。こんなところでも成長を実感。魚を見るだけでなく、魚の説明を読んでは納得している。楽しみ方が一段あがった気がする。そして予想外なことにレンタも実に楽しそう。水槽に近づけると魚を見ては大喜び。手足をバタバタさせて大興奮。いちいち反応するからこちらも楽しい。
美ら海水族館のように巨大な水槽を前にしてゆったり過ごすのもいいが、海遊館のように巨大な水族館を囲んでぐるぐるまわるのもまた楽しい。色々な角度で眺められるのでたくさんの表情を見ることができる。ひとつの水槽を上下のフロアで見られるのはおもしろい。上のフロアでは陸で休んでいるペンギンやカワウソを楽しみ、下のフロアでははそれらの泳ぐ姿を見てその速さに驚く。横の動きは他の施設でもよく見られるが縦の動きはなかなか見られない。特にフロアをまたいでは。イルカやアザラシが上に向かって昇っていくのを真横で見られるなんて。フロアをまたいでいるので私の真横を上下していく。
海遊館の出口では魚との触れあいコーナーが。よくあるイソギンチャクやナマコかと思ったら想像の斜め上だった。まさかのエイとサメ。まさかにもほどがある。触らせるくらいだし、係員も常駐しているので安全だとは思うが、エイとサメ。大きさもそこそこで1歳になったばかりのレンタくらいはある。「エイの尾は危険なので触れないように」と注意書きやアナウンスがあるものの、あれだけの長さ。うっかり触っちゃうだろ、あれ。なんというかスケールがでかい。妻は嬉しそうにエイを触って感触を楽しんでいた。ナツオは触ろうとするもののどうしてもびびってしまい、腰がひけている。腰を引いたまま手を出すので当然届かない。あげくの果てには「今日は魚に触りたくない気分なんだよな。」なんて謎の強がりを言う始末。そして金魚にも触れないキングオブ小心者の私は当然触らず。「レンタを抱っこしているからやめとくよ。」とこれまた謎のつよがりを言って辞退。
USJに行ったら行ったで楽しいだろうが、これはこれで楽しかったので大満足。むしろ天気に感謝。館内は混雑していたものの、水槽を囲むようにイスが多く設置されており休み休み楽しむことができた。3時間近くはゆったりと過ごしていた。レンタが3歳くらいになったらまた行ってみたい。今度はしっかりとクーポンを印刷して持っていくから。
尚この記事は海遊館レポの体裁をとりつつ、何事も準備は抜かりなく!という自戒の為の記事です。