ナツオ@5歳が闘わずして公文式に敗れてから半年。
不戦敗はよくないだろうと11月開催の無料体験会にようやく参加してきた。
すこぶるよかった公文式。しかし2週間の体験期間終了とともに我が家の公文式への挑戦は終わってしまった。
公文の教室での様子。
この体験期間中は公文式の凄さを目の当たりにした。安くないだけはある。ひっきりなしに子ども達がやってきては黙々とプリントをこなしていく。それはもう淡々と。私語らしい私語は皆無でどの子も集中している。ナツオを待っている間にスマホをいじっている自分が情けなくなってくるほど。これは間違いない!そう思わせる光景。
この体験期間中のナツオの様子を簡単に述べると「行けばものすごく集中するが行かせるまでが一苦労」だった。公文の教室に入ってしまえば、過去に見たこともない表情で机に向かって集中しているナツオ。背もたれを使用することなくびしっと座って黙々と手を動かす。とりあえずこの表情を眺められただけでも父は満足。やる気の塊としか言いようがない。先生の褒め方がとても上手なこともありナツオはぐんぐん進んでいく。家では教えたことのない足し算まで暗算で答えているのには驚いてしまった。
教室まで行くのが一苦労。
そんなナツオだが教室に連れて行くのが一苦労、二苦労。とにかく頑として動かない。連れて行こうとすると全力で拒否する。教室まで行ってしまえば上述の通り集中して勉強してくれるのに。そんなにも公文を嫌がる理由を聞くと「なんで僕だけお勉強しなきゃいけないの?みんなお家で遊んでいるのに!」と言うもの。確かに公文を含めていわゆるお勉強しているお友達は一人だけ。英会話に通っているお友達は何人かいるもののまだお勉強とは言えない。それがナツオにとっては不満らしい。そんなわけで公文に連れて行こうとすると、逆走しだしたりあらぬ方向に逃げ出すこともしばしばだった。親を振り切ろうとしてダッシュするので交通事故の危険性があるレベル。これはきつい。
体験のみで断念した理由。
ナツオの嫌々感を目の当たりにしてやむなく公文入会は延期することに。
・教室での学習姿勢
・大量だがぎりぎり頑張れる量の宿題
・緊張感漂う教室の雰囲気
と親としては公文に通わせたかったところだが毎回毎回嫌々連れて行くのは骨が折れる。精神的にも体力的にもきつい。私が復職したら通わせるのに義父母に協力をお願いせざるをえない時が出てくる。ナツオの逃げダッシュに追いつけるだろうか。こんなことで孫との関係性をぎくしゃくさせたくない。情けないが今回は見送ることに。
公文入会のタイミングは本人が自主的に行くようになるまで待つことにした。抱えあげて力任せに強引に連れて行くことや、ビール瓶やリモコンで脅して連れて行くこと、またはおやつやテレビ等でそそのかすことも考えたがそれでは続かないし本来ではない。幼少期から勉強に対して嫌なイメージを植え付けるのはやめようという妻の意見に従うことにした。難関な資格仕事をしている妻の原体験は公文であり、勉強において両親からの過度な強制はなかったと言い切っているので説得力がある。結果が伴っているだけに何も言えない。とりあえず公文は見送るがその代わりに今まで通りに自宅でダイソーのドリルをやっていくとに。公文へのお詫びと体験学習への感謝の気持ちとして一冊くらいは奮発してくもん出版の幼児ドリルを購入しようか。
教室に入ってしまえば、雰囲気や先生の声かけにより真剣に取り組むことはわかった。課題はいかにしてその一歩を踏ませるか。馬を水飲み場に連れていくことはできても、水を飲ませることはできないの逆パターン。連れていきさえすれば水を飲んでくれるんだけど。今は焦らずに小学校入学までに学習の習慣づけできればいいなと漠然と考えている。しかしナツオの自主性に任せるだけでは親としては失格かもしれない。今こそ学問が机上の理論でないことを証明する時。ここはノーベル賞のお手並み拝見である。私は私でセイラー教授の著者からナッジ理論を学び、一年かけてナツオの行動で証明させていきたい。
- 作者: リチャード・セイラー,キャス・サンスティーン,遠藤真美
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