四十の手習いというわけではないが、37歳を目前にして新しいことへの挑戦。
この歳になって全く未知の世界に触れることはとても刺激で、とても楽しすぎる。
まだまだできる、やれるんだという不思議な自信がわいてくる。
ナツオ@4歳がならいごととして通っている柔術ももう少しで丸一年。
ナツオの様子を毎週見ているうちに私の中でも欲求がふつふつとわいてきた。
「私もやりたい。柔術をやってみたい。」
柔術経験はもちろんゼロ。
柔道も中学の体育でやった程度。
格闘技経験は社会人になってからテコンドーを5年やっていたくらい。
ナツオが柔術をやるまでは、小学生くらいになったら一緒にテコンドーをやりたいなどと考えていたが、柔術を見て行くうちに柔術にひかれている自分がいた。
打撃もいいが、やはり寝技は組合えるのがいい。
子どもと思いっきり体と体でぶつかりあえるのは単純に楽しい。
きっと日本人のDNAには原っぱの上での草相撲が埋め込まれているのだろう。
柔術に関しては全くの素人だし、40歳を目の前にして全く新しい事にチャレンジできるのか不安はあったが、まずは体験してみることに。
一般クラスに体験参加させてもらった。
若い人が多いが意外と同年代以上もチラホラおり、「やってもいいんだよ。」という優しい空気に包まれていた大人クラス。
ナツオのならいごと選びの際に、プロ養成のようなジムは度外視していたので、殺気立った雰囲気はなく一安心。
金髪・茶髪のにーちゃん達が「ぶっ殺す!」なんて叫びながら練習しているような所だったら、素人のおっさんに何ができよう。
目指すのは最強ではなく最高である。
さて、初めての柔術経験であったが、感想は一言だけ。
めちゃめちゃ楽しい。
素人なので全てがわからないことだらけなのだが、この「わからないことだらけ」というのがとても新鮮で懐かしい。
新入部員時代や新入社員時代を思い出してしまう。
自分ができないだけに先輩方をスゴイと尊敬し、将来は自分もできているであろうと想像するとワクワクしてくる。
それなりに社会経験や会社経験を積んできたので、全く未知の世界に触れることが少なくなってきた。
たまたまそれが柔術であったが、対象は別のスポーツでも楽器でもなんでもいいのだ。
頭と体がつながらずにバラバラになる感覚なんて何年振りだろう。
力はあるにこしたことはないが、きちんと手順に沿って手や足を動かして行けば少ない力でもテコの原理や体の習性で思っていた以上に簡単に人をひっくり返したり動かせる。
ただ、頭ではわかっていても体が動いてくれないもどかしさはあるが、それがまた心地よい。
久々に味わう心地よい疲労感であった。
そして信じられないくらいに汗だくである。
気分的にはもう来週からでも入会したいのだが、これからまた繁忙期かつ育休取得にあたっての引き継ぎやらでなかなか時間がとりにくい。
そこで正式入会は育休取得後の9月からの予定となった。
ジムは全面マット仕様。
つまりレンタ@4ヶ月を連れていっても転がしておける。
ジムの人とも相談し、平日の日中クラスならば参加者がとても少ないので赤ちゃん連れでもOKとのこと。
前回の育休中は話す人がいないので限りなく孤独であったが、今回はこれでストレス発散と運動不足解消につながりそう。
さすがに今年は間に合いそうにないが、目指すは来年末、いや再来年末の大晦日@さいたまスーパーアリーナ。
闘う電通マンに続くのは闘う育休マンである。