一日15枚だってさ。
毎日の宿題プリントの枚数が。
もうそれ聞いて尻尾を丸めてしまったわけですよ。
情けない事に。
前回こんな記事を書いた。
5月は無料体験期間なのでまずは体験してみて、興味を示すようだったら続けてみようと思っていた。
しかし、結論から申し上げると体験すらせずに挫折してしまった。
公文式を体験するかもと話題にしたところ、「ナツオくんが行くなら、息子も行くかも。いいですね。」なんて言ってくれた保育園のママ友がいた。
ナツオのモチベーションの為にも仲間が欲しいと思っていたので願っていた展開である。
しかし、5月は私が超繁忙期。
連日22時退社であった為、なかなか夫婦で会話する時間が取れず、体験についての話し合いができずじまいであった。
早くしないと5月も終わってしまう。
気ばかり焦る妻。
ただ、無料体験が終わるだけなので、通常月に一回体験してからの入会でもいいのではと提案したところ、御得道を極める妻は、
「無料体験月を利用すれば一ヶ月分の月謝が浮くじゃない!これを逃したら次は秋までないんだよ。」
と激オコぷんぷん丸である。
そんなまま迎えた5月の最終週。
残業の上限に近づいたので久々に定時上がりで帰宅していると、公文の前でママ友に遭遇。
「こんにちは。ナツオくんは何曜日に通っているんですか?我が家はあれからその気になって公文に通い始めたんですが、なかなかナツオくんに会えないと息子がぼやいているんですよ。」
なんてこった。
我が家がぐずぐずしているうちにお友達は体験を終え、入会していた。
誘うだけ誘っておきながら何もしていない罪悪感。
これでは行く行く詐欺である。
ママ友から聞いた公文式をまとめると、
・自由気ままな4歳児でもちゃんと机に座って30分勉強している
・プリント中心なので講義はないが、先生の声かけが絶妙なので子ども達は集中している
・小学生の熱気がすごくひたすら集中して問題を解いている姿には感動する
・一枚あたりの量が多くないので子どもが達成感を味わって楽しんでやっている
ここまで聞いて、公文式メソッドに感心。
ナツオがじっと座って勉強するなんて想像できない。
しかし、問題は宿題について。
・家庭の事情に合わせるが宿題は基本的に5枚/日/教科
お友達は国語と算数の2教科なのだが、入会すると鉛筆の練習となるような迷路などのおまけ教材がついてくるとのこと。これで3教科。
つまり、5枚×7日分×3教科=105枚
もの大量のプリントを毎回渡されている。
とりあえずはその量に圧倒されてしまうらしい。
宿題とはいっても提出することではなく、やることに意義があるのでやらなくても問題はない。
しかし、これも含めての公文式。
やらないと意味がない。
問われるのは親の覚悟。
家庭できちんとやらせきることができるのか。
保育園仲間なのでお友達家庭も共働き。
お迎え行って帰宅したら19時前後。
そこから食事等を済ませて宿題にとりかかる。
公文では30分だが、家ではどうしても毎日1時間弱かかってしまうとのこと。
毎日1時間。
その覚悟が問われてしまう。
ただ、習慣となりつつあるし、テレビ観る時間が必然的に減ったので、大変は大変だがやりがいはあるとのこと。
それになにより、子どもが積極的にやっているのが嬉しいとのこと。
これが強制になってきたら地獄絵図だが、子どもがやりたいというのなら進んで力になる。
勉強習慣がつきつつあるし、体験でも心配しちゃうくらいに勧誘行為は一切なかったので、総じて公文式に大満足のよう。
この話を帰宅して妻にすると、即座に挫折。
公文式メソッドの凄さはわかったが、宿題の多さにげんなりしている。
生意気盛りの息子に毎日1時間も勉強させられるのかと。
早くも白旗宣言。
しかし、横で聞いていた息子はなぜか燃え上がる。
「キヨシがいっているなら、僕も行きたい。勉強がんばるよ。」
ちょっとだけ期待しちゃう私と妻。
そして先日、保育園の帰りにママ友に宿題プリントを見せてもらった妻と息子。
それを見てますます燃える息子。にますます期待しちゃう妻。
しかし、昨日帰宅すると惨劇が待っていた。
息子がその気になっているうちにと、お試しのお試しとして本屋で公文式のドリルを買ってきた妻。
喜びさっそく公文式に挑戦する息子。
だが所詮は我が家。
公文式メソッドなどない。
うまく字が書けずにイライラが募る息子とそれにイライラする妻。
15分もたたないうちに集中力がとぎれ、妻と口論しだす。
そして、あろうことかハサミをとりだし、ドリルをチョキチョキ。
出来ないイライラを解消すべくドリルを切って破くという暴挙。
「僕、公文大っきらい。こうして、こうして、こうしてやる。」
唖然とする妻。
当然怒りだす。
息子は泣きだす。
まったく、地獄絵図でした。
公文式メソッドに触れることなく挫折した我が家。
私が育休取得する9月以降に再考しようということで落ち着く。
問われたのは親の覚悟である。