本屋で見かけてタイトルだけで迷わず購入した雑誌Numberをようやく読み終えた。
繁忙期の最中、この雑誌にどれだけ救われたことか。
これからも鞄の中に入れておこうと思ったのは、Numberの926号。
タイトルはズバリ「2017年の松坂世代」。
Number(ナンバー)926号 2017年の松坂世代。 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2017/04/26
- メディア: 雑誌
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私も松坂世代のはしくれ。
読まない理由が思いつかない。
高校時代はハンドボールに明け暮れており、野球とは無縁であったが、誇り高き神奈川県民。
夏は横浜高校を応援していた。
神奈川代表として全国で大活躍していく姿がとてもまぶしかった。
そしてその後に量産される大量の松坂世代。誌面によると、総勢93名がプロ入りとのこと。
村田、杉内、和田、藤川球児、館山、永川といった現役だけでもまだ19人が活躍中。
引退した選手だと、木佐貫、新垣渚、古木、多田野、東出、森本ひちょり等々。
知っている選手しかいない。
アスリートでもエリートでもない私でさえ、松坂世代の大活躍には刺激を受けてきた。
スポーツの力ってやつである。
就職活動での面接で
「将来の夢はなんですか?」
と聞かれたときは迷わずに、
「将来、御社の役員室で松坂選手と対談し、私も○○業界の松坂世代代表と言われるようにがむしゃらにやってきたんですよ。と伝えることです。」
なんて答えていたもの。
このやり取りって冷静に文章にすると王・長嶋に憧れる少年そのままで、実に昭和なテイストであるが、意外と年配の面接官からの評判はよかった。
「ほう。おもしろいね。」
なんて言われていたものだ。
なんだかんだ言ってプロ野球にはいつだって夢がある。
雑誌を読みながらそんなことを思い出していた。
しかし、Numberは昔は良かった話で盛り上がるような甘っちょろい雑誌ではない。
今回は松坂を筆頭に、37歳を迎える松坂世代が必死でもがいている今の姿が中心の構成。
いや~、このタイミングで読めてよかった。
ただただ輝いているだけで憧れであった松坂世代が、試合に出るために、引退後の第二の人生を生き抜くために必死でもがき苦しむ姿なんて当時はまったく想像もできなかった。
そう思うと私なんて、この繁忙期も仕事上の小さな不満も、育児のイライラも小さなことに思えてくる。
野球以外の松坂世代だと、まったく面識はないが大学の同級生でもあったサッカーの中村憲剛、又吉直樹、星野源、壇蜜となかなかのメンツ。
それに忘れてはいけないのが、Bリーグで再び輝きだした田臥勇太。
みんな必死でやってる。
松坂世代に誇りを持ち、○○の世界の松坂世代代表です!と胸を張って言えるように私も頑張ろう。
今となっては役員室へのこだわりはないものの、どこかのホテルのスイートルームあたりで対談する日をもう一度夢見て。
何度も何度も読み返したくなる胸アツな特集であった。