誕生の定点観察用にナンバーを購入したが、誕生の記念に何かお酒を買おうと思いたつ。
成人の記念に息子と一緒にお酒飲む日を夢見る夢子ちゃんを目指して。
ただ、振り返れば20歳の誕生日に親父と酒飲んだ記憶もそんな友達も聞いたことないが。
どんなお酒がいいか調べると管理が簡単で一番適しているのは泡盛ということを知る。
瓶でも熟成するらしいし、常温で日にあてなければOKとのこと。
ずぼらな私でも問題なさそうだ。
せっかくなのでナツオの分(2012年製)もあればいいなと思い、都内有数の泡盛販売店である銀座わしたショップへ。
泡盛がてんこ盛り。
それらの瓶を裏返しては日付を確認していく怪しげな私。
すると、試飲販売をしているヘリオス酒造のおばちゃんに見事につかまる。
「お兄ちゃん、この泡盛はなかなか飲めないよ。せっかくだから飲みな。飲みな。」
と五年ものの泡盛を一方的に注がれる。
ストレートで飲めるかな、空腹だし、とちょっと躊躇するがあまりにもまろやかな口当たりに驚いてしまった。
これは居酒屋で飲んだら危険な味。
立ち試飲でさえこの口当たり、これで美味しい肴があったらグビグビいってしまう。
しかし、今日の私にはミッションが。
この膨大な泡盛のすべてのラベルをチェックしなければならない。
おばさんには申し訳ないが一杯飲んでせっせとラベルチェック。
すると、おばさんがやたらと話しかけてくる。
私も接客業経験者。
こんな時の魔法の行動指針がある。
「一歩踏みこめば響く」
基本的には人の役にたちたいのが人間。
それが接客業ならなおさら。
私も現場時代は一歩踏みこんできてくれたらこちらは百歩踏みこむつもりでやってきた。
先週息子が誕生したので、記念に泡盛を買おうと思っています。2017年の泡盛はもう出てますか?また、ついでなので長男のも探そうと思いまして。2012年はありますかね?
すると、おばさんの目がキラリとひかる。
「それはめでたいさ~。沖縄では誕生記念に泡盛を買うんだよ。私も探してあげるよ。誕生日はいつだい?土日じゃないよね?」
といって探しだしてくれた。
なぜに曜日を聞く?と少し不思議に思いながら。
テキパキと探してくれながら泡盛の保管方法について親切丁寧に教えてくれる。
本当にありがたい。
調べるに調べたが結局2017年製は未入荷、2012年製はないということが判明。
ただ、もしかしたら本社の蔵にあるかもということで、ヘリオス酒造の担当者の連絡先を教えてくれた。
そして何故に平日かどうかを聞いてきたことも。
私は無知だったが、泡盛は基本的には休業日の土日祭日以外は毎日仕込みがあるとのこと。
(ヘリオス酒造だけかもしれませんが)
それなので誕生日を伝えればその日に仕込んだもの、もしくは近い日付のがあるはずとのこと。
これは知らなかった。
早速、ヘリオス酒造の本社に問い合わせ。
2012年7月20日と2017年2月14日の泡盛はありますか?と。
すると、残念ながら2012年製はないものの、2017年2月14日はあるとのこと。
誕生年だけでなく、誕生日のお酒があるなんて!
また、2012年製はなかったものの、今年の秋に出回る五年古酒が2012年製とのこと。
そこで、ナツオの分は秋に出回る古酒を購入してさらに寝かせることにする。
2017年製は@1,200円。
どうせならば送料無料まで買った方がお得だよな、と酒飲みらしい理由をつけて泡盛三本とラム酒を購入。
残りの2本は七五三やら入学、卒業等の節目で飲めればと思う。
ちょっとした出会いときっかけのおかげで安価でいいものに巡り会えた。
問題は20歳になる時にちゃんと1本残っているかどうかです。