父の日のプレゼントをナツオから渡された。
ただし、本人は意味不明の顔をしながら。
紙だったので定番の似顔絵かと思いながら受け取ると、
もっと定番のものであった。
そう、お手伝い券。
どこで手にしたのか聞くと、
近所のスーパーでもらったとのこと。
近所のスーパーで父の日の似顔絵を募集していたらしく、
似顔絵を提供したらそのお礼にもらったらしい。
発泡酒でいいからもっと実用的なものくれよ。
ただし、その似顔絵を私も妻も見に行っていないところが我が家らしい。
なので、どんな絵なのかを確認しないまま、
父の日終了となった。
そして、保存期間の一週間も過ぎてしまうので、
誰もピックアップしないまま、
スーパーの業務用廃棄物に紛れて処分されていく。
まあ、父の日なんてそんなものだろう。
さあ問題はこのお手伝い券をどうするか。
ナツオとの思い出の為にとっておくべきか、
あえて使うべきか。
使い道に困るのは右下のフリースペース。
現実路線だと、
「要介護になった時には面倒をみてもらいます」
とか、
「就職後は給与の額面支給額の一割を父に支給します」
と書きたいところだし、
ネットでの話題を目指して、
「親の意見に従わずに自分の信じた道をつきすすみます」
とか書いて、
成功者へのインタビューとかで披露してもらい、
そこから教育本を書く機会をもらいたいところ。
このプレゼント、単純ながらも奥が深い。
センスが問われている。