子どもの成長は早いもので、
まだまだ3歳児だなぁなんて思ってたら
ヤンキーのようにキレられたお話。
いつものように妻不在の土曜日。
最近は繁忙期の為に平日はなかなか遊べていないので、
今日はのんびり遊ぶぞ!
と張り切っていたのに、
ナツオは昼食を終えるとさっさと義母のところへ。
ひとり残された私。
なんでぇ、なんでぇ、誰もかまってくれやしない。
と、哀しくなり、
テレビ見ながらスルメとハイボールで孤独感を紛らわす。
一時間くらいそうこうしていると、
ナツオがようやく参上。
そして机にあるスルメの袋を見つける。
「スルメ!
おかあさん帰ってこないし、一緒にスルメ食べちゃおうよ。
うしし(^_^)」
と悪い顔しながらささやいてくる。
しかし、時遅し。
もうスルメは食べ終わっており、
そこにあるのは食べ終えたただの袋。
ごめんね。
ナツオはばーたんとおやつ食べてたから、
とーちゃんひとりで食べちゃったよ。
また買ってくるね。
と諭す。
びっくりするほど哀しい顔をしながらも、
スルメの袋を持ったままゴミ箱へ。
なんだかんだいいながらも心優しいナツオ。
と、思っていたら大間違い。
鬼
降
臨
!
ゴミ箱に袋を捨ててくれると思ったら大間違い。
いきなりゴミ箱を蹴り上げる!
文字通り蹴り上げる。
「なんで勝手に食べてるんだよおおお!
ひとり食べてるんじゃないよ!」
鬼の形相でゴミ箱を蹴り上げ、
これ見よがしにゴミ箱をひっくり返して中身をぶちまける。
ザ・昭和のヤンキー。
怖い、怖すぎるよナツオ。
今までに見たことがないくらいに怒りくるってるナツオ。
「もうおとーさんなんか知らない!
ひとりでご飯食べてひとりで寝なよ」
あまりの怒りようにただただ驚く。
ゴミ箱を蹴り上げるなんてどこで覚えたんだ?
適切は効果音をつけるならば、
「ゴン!」でも「バキ!」でもなく、
「オ゛オ゛オ゛ラ゛ァァァ!」
濁点満載で怒り満載。
怖い、怖すぎるよナツオ。
怒りにかまけて泣きわめく。
結局、まいばすけっとまでスルメを買いに行くはめに。
たかがスルメ、されどスルメ。
食べ物のみ恨みはかくも深い。