くまもんに目覚めたナツオ。
いつも人形を抱えているくらいにくまもんが大好き。
そんなナツオに朗報が。
とあるセミナーに熊本県職員でくまもんの仕掛け人が講演者としていらっしゃる。
そして、その講演会の最後にくまもんが登場するという情報を聞きつける。
このセミナー、最近はあまり参加できていなかったが、
もともとは事務局メンバーとしてイクオも関わってきた集まり。
その為に色々と相談やお願いがしやすいという利点が。
そこで事務局側に事前に相談してナツオ同伴での参加の了解を得る。
会場に到着すると当然ながら大人ばかりの真面目な講演会。
地域経済の発展がテーマということもあり、
ほとんどが公務員メンバー。
そんな中に浮いているイクオとナツオ。
ナツオはくまもんのよだれかけと靴下でしっかりとアピール。
講演会中は他の参加者の迷惑とならないように、
ナツオが少しでも騒ぎだしたら廊下で待機するつもりだったが、
意外や意外。
約1時間の講演時間もお絵かき等でおとなしくしてくれていた。
そしてナツオの集中力が途切れかけた頃に講演会終了。
いよいよゲストとしてリアルくまもんが登場!!!
ナツオとくまもんの可愛らしい交流の瞬間を捉えようと、
登場する瞬間からカメラを構えるイクオ。
そして、ドアの向こうからやってくるくまもんに気付いたナツオ。
待ってましたの瞬間!
そして、結果は予想通りの展開。
激しく、激しく、激しく号泣。
号泣といっても、声は聞こえてこない。
久々に、恐怖で顔がひきつっている人を見た。
もう呼吸困難かってくらいにながーくためてからの大号泣。
表情はおかしいくらいにひきつっている。
くまもんが気を使って、ぴょこんぴょこんと可愛らしく近づいてくるのだが、
一切顔を合わせない。
というよりも、ナツオは土下座しているかのように頭を地面にうずめて丸まっている。
くまと出会ったら死んだふりをせよ。
というのは人間に備わった本能なのだろうか。
ヒトは熊と遭遇したらどういった表情をして、どういったリアクションをするのか、
ナツオを通じてよーくよーく身に染みた。
くまもんは遠慮がちにナツオの頭をなでてくれるのだが、
ナツオは顔をそむけたままくまもんに激しく殴りかかる。
必死の一言。
やはり大きさにビビったのだろうか。
とにもかくにも初めてのくまもんとの対面は見事に砕け散ってしまった。