「ヤバイかもしれない」という父の連絡を受け、
ふたたび祖父のもとへ。
当初は8月の中旬までと言われていたものが、
8月いっぱいまでと延期し、
ナツオパワーで少し安定してきたので
このままの復活を期待していたが
そろそろ本当に限界。らしい。
なんてったて、血圧のあまりの低さにびっくり。
上が50で下が20って…。
先週行った時は、呼吸器をつけながらも必死でナツオに話しかけ、
手を伸ばしていた祖父。
しかし、今回はそんな元気など皆無。
というか、昏睡状態。
ナツオをつかって話しかけるも何の反応もなし。
心電図のモニタが返事代わりにピッピッと鳴っているだけ。
赤ん坊のナツオは当然ながら状況を理解できずに無邪気そのもの。
祖父に近づけると、楽しそうに呼吸器やら点滴やらのチューブに手を伸ばし、
外そうとたくらんでいやがる。
色々なものにつながって、ただただそこにいるだけの祖父と
色々なものが新鮮すぎて、キャッキャッしているナツオ。
そんな2人があまりにも対照的すぎてちょっと見入ってしまう。
不謹慎だが、「生」と「死」があまりにも自然なものとして共存している。
あり余る生のエネルギーと消え行く命が目の前にある。
みんなが祖父に呼びかけている間、そんなことを考えてしまった。
命がつながっていくってこういうことか。
と、スピリチュアルな展開に陥り、
まるで祖父が死んでしまったかのような書き方だが、
今すぐ、今夜すぐ、というのは回避されたようなので帰宅することに。
9月5日で米寿の祖父。
せめて。