たまたま廊下ですれ違った役員に声をかけられて昼食に行くことに。
昔から非常にお世話になった人で、
何かにつけてお酒をご馳走になった人。
結婚の時も豪快にお祝いしてもらい、
本当によくしてもらってきた。
一緒にランチするのは久々なので、
育休中の話から今の仕事の話まで盛り上がる。
話しが一段落すると、役員までのぼりつめた人だから思うところはあるのだろう。
善意が前提であるとこちらにも伝わってきているが、
「これからの会社人生を考えると、育児と仕事のバランスについてどうするかだな。」
と、一言。
「会社で上がっていくのも人生、家族で楽しく過ごしていくのも人生なので、
どちらがいい悪いではないけれどね。」
とすぐにフォローしてくれたけれど。
嫌味はなく、親心からのアドバイスだとわかっているが、
ということは、やはりみなさんそれなりには思うところがあるということが伝わってくる。
ここで半沢直樹ならばニヤリと笑ってうまく論破するのだろうが、
なにぶん気弱なイクオなものなので、
「はぁ、そっすよね。」
なんて間抜けに答えたのみ。
我ながら情けない。
別れ際に
「2人目をどうするか、だな。」
と言われたときは、その役員の横顔が香川照之に見えてしまった。
まさかの片道切符が発券されたりして。
まさかね。