連休の勢いで正月ぶりに母の元へナツオを連れていく。
渋滞の為に246はこま切れに混みこみ。
しかし、母の為だと思えば渋滞なぞ障害にならぬ。
昨今のインフルエンザブームのおかげで
母の入居施設はちょびっと厳戒態勢。
基本、子どものお見舞いはください、とのことなので、
ロビーでのご対面。
迎えにいくと微笑む母。
そして、ナツオのもとへ連れていくと
はちきれんばかりの笑顔。
相変わらず孫の持つ力はすごい。
本当に一瞬で表情が出てくる。
最近は手の動きもちょっと不自由な感じだが、
ナツオを抱かせると
どこにこんな力が!と思うくらいに強く抱きしめる。
そして動きにくい右手をしっかりと動かして
ナツオの体をさすっている。
お医者さんもびっくりするくらいわかりやすい反応。
そしてにこにこしながらナツオを見つめている。
ナツオもお返しとばかりに見つめ返す。
互いに言葉は発していないけれども
しっかりと会話しているよう。
まるで聖母子像のような神々しさ。
母としての本能なのか
ナツオの抱き方はいたって普通だし、
ぐずり出しそうになるとしっかりとあやす。
調子がいまいちなのか言葉を発することはなかなかなかったが、
最後のお別れのときにはナツオに向かって元気よく
「さようなら!」
これまた一同びっくり。
ナツオは結局一度も泣くことなく母に抱かれ
20分くらいじっと見つめあっていた。
お互いにしっかりとわかっているのだろう。
帰りは来た時以上の大渋滞であったが、
あの時の母の力強い声と優しい表情のおかげで
おおらかな気持ちで運転できた。
一人での見舞いではもう見ることのできないあの表情。
もっともっと見せてもらう為にも
またナツオ先生の力を借りなくては。