マンションでのイクオ生活が始まったのはいいが、
自分にとっては何の地縁もない土地。
結婚してからなので、この地に住んでもうじき3年となるものの、
東京らしくご近所付き合いはなし。
大家さんや同じマンションの人とすれ違いざまに挨拶する程度。
そんなわけで、保育園情報やら小児科情報やらを交換するような、
ママ友、パパ友は誰もいない。
それ以前に、この土地に友達なし。
よって孤独。
そこで、情報交換できるような方々とのお近づきを目指して、
公園へ行くことにする。
「公園デビュー」なんてたいそれたことはまだ望んではいない。
仮入部、いや、グランドに立つことができればそれで十分。
近くの公園まで徒歩3分。
散歩にはちょうどいい。
この公園は2階層構造で、上が遊具、下が小さなグラウンドになっている。
住宅街の中にあることもあり、綺麗に使われているのも安心ポイント。
ナツオにはちょっと可愛らしい洋服を着せ、
イクオは久々にワックスで念入りに髪型をセットし、
いざ公園へ。
しかし、しかし、行ってみると…
ママさんもお子さんも誰もいない。
せっかくの遊具が宝の持ち腐れ。
暑すぎず、昼食の準備にもまだ早い10時半頃を狙ったのに。
悔しいのでベンチで休憩。
そして、昼食後にリベンジを決意。
昼食を取り、ナツオを昼寝させて、再び公園へ。
時刻は、幼稚園組は帰宅しているが、小学生はまだ学校にいるはずの14時半頃。
目論見では、おやつを食べる前に遊ばせているはず。
今度こそどうだ?
しかし、しかし、行ってみると…
いるのはタクシー運転手と工事作業のおっちゃん、あんちゃん。
昼食後の一服だろうか。
みんな気持ちよさそうに日向ぼっこしながら、一服している。
悔しくてもベンチで休憩できず。
空いているベンチに座ろうと思ったが、煙がモクモクなので
あきらめて寂しくナツオをあやしながら公園を一周して終了。
新しい世界への扉を開こうと緊張しながら気合入れていったのに、
見事に空振る。
空振り?いや、ボールさえ投げられていない。
バッターボックスにすら立てなかった。
こうなればもう意地。
時間も期間もたっぷりあるのだから、
傾向を調査しながら明日からも足しげく通ってやる!