子どもを授かる前から漠然と育児休業取得の心の準備をしていても、
実際にとるのかどうか、いつ取るのかについては当然ながらあやふやなまま。
妊娠していなければ、まったくもって実感などわかない。
そんななかで妊娠が発覚。
家族が増えることの喜びをかみ締めつつ、
安定期に入るころには曖昧としていた育児について真剣に話し合うことに。
我が家の場合は妻の方が収入が高く、また社会的な存在意義も強かったので、
内心では結婚したときから心づもりはしていた。
「経済的合理性と社会的合理性を鑑みると致し方なし。」と。
しかし、だからと言って、こちらからお伺いを出すのも、
ちっぽけなプライドが許さない。
一寸の虫にも五分の魂があるところを見せ付けなくては。
妻:そろそろ真剣に育児について考えよう。どうする?
夫:育児休業を取得するのはやぶさかではないよ。
君も仕事で忙しかろう。産休→育休が終わったタイミングでの仕事次第だけどさ。
妻:は?私は最低限の産休しか取る気ないわよ。それに、育休取るつもりもなかったんだけど。
夫:へ?育休取らないってどういうこと?どうやって育てるの?
妻:あなたなら大丈夫。
今は科学も発達しているから、母乳を凍らせることもできるし、栄養満点のミルクもあるし。
夫:むむ、むむ。でも、でも…。(反論浮かばず)。
妻:大丈夫、出産後6週間で復帰予定とは言え、フル復帰はする気ないし。
自分の体調も考えて、様子見だから。
夫:う~~~~~~~~~~ん。
妻:はい、決定。あなたが育児休業を取って、2人で協力しながらやっていきましょう!
ということで、小さなプライドなど木枯らしでかき消され、
出産早々の育児休業取得が決定したのでした。