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月→土勤務の外資系風バリキャリ妻と元気いっぱいの2人の息子たち。2012年度、2017年度と2回育休を取得。育児ブログです。

復職して感じた居場所があるという安心感。

5月1日に復職した私。すぐにGWに突入したのでまだまだ休みボケの最中ではあるが働ける喜び、居場所があるという安心感に包まれている。

 

緊張しながらの復職初日。まずは人事部へ。保育園の状況等を説明した後に職場へ連れていってもらう。典型的な日本企業のわが社。筋道を通すのがとても大切。休職中は所属が人事部休職となるので形式上は人事部長が上司。その為に人事部の管理職と一緒に復職先へ向かい、そこで私を引き渡すという形になる。

オフィスに到着するとなんとも言えない懐かしさがある。家とは違うが安心できる場所。職場内で挨拶をし終えたら、今度は現部署の管理職と一緒に各職場へ挨拶回り。担当役員から関連部署まで1時間近くかけて社内を回る。現在の役員とはあまり接点がないので挨拶に行っても緊張するだけだと思っていたが、「イクメンも今日から復帰か。だいぶ痩せて雰囲気がギラギラしていたから誰だかわからなかったよ。」と言葉をかけてもらった。どうやら「育児野郎」というブランディングには成功している模様。私の知らないところまで広がっていた。そして挨拶に行くとどこでも予想通りの反応。会う人会う人から「痩せたね。誰だかわからなかった。」と言われる。そして優しい会社であるわが社。痩せた理由を聞きたそうな顔をしつつ黙っている。親しい人には「柔術を始めて楽しくなったので体を絞りだしました。」と正直に答えるが、私の中のオフィシャルな回答は「前回は育休中に5kg近く太ってしまったので、今回はそうならないように食事を意識したり赤子をダンベル代わりに筋トレしていました。」というもの。ポジティブなアメリカンジョーク。私が回答をするとみんながホッとした顔をする。

「育児ノイローゼで悩んでいたのかと思った。」

「育休は名目で本当は大病を患って療養しているのかと思った。」

と言われる。気にはなるが申し訳なくて痩せた理由は聞けなかったと。だからみんな「14kgも痩せました!」と回答するとなんとも言えない顔で次の言葉を待っていたのか。最初の数人から同じことを言われたので、それ以降は心配をかけないように自分から説明するようにした。人の噂というのは怖いもの。あっという間に話は広がり、復職の挨拶をしていない人からも「肉体改造したらしいね。」なんて声をかけられるようになった。おかげで「育児野郎」に続いて「肉体改造野郎」「柔術おじさん」というブランドをゲット。これで不要不急な飲み会は子どもや体重維持を理由に堂々とキャンセル又は早退できる。ブランディングは大切だ。

 

初日の午前中は挨拶回りとこれからの働き方についての面談で終了。レンタが1歳でまだまだ大変だろうけれど、後輩達のモデルケースとなるように家庭とのバランスをとりつつも上を目指していって欲しいと激励を受ける。

上司にも職場にも恵まれており、だいぶ配慮をいただいている。渡された担当業務はチェック業務やサポート業務ばかり。暫定的ではあるが復職早々は保育園からの呼び出しや家庭内の調整があるだろうということでサブ的な仕事がメイン。熟知している仕事とは言え、レンタ@1歳の保育園対応などコントロールできない事があるので正直不安があった。仕事に関しては量も質も把握しているのでそれなりにやる気満々ではあるが、無理しすぎて会社にも子どもにも迷惑をかけるわけにはいかない。多大な配慮に感謝しかない。

 

初日は挨拶回りと倉庫に保管していた私物の整理、この8ヶ月間の社内資料の読み込みで終わると思っていた。パソコンの設定もまた一からやらないといけないし。5月1日、2日はリハビリ期間だなと。しかし、職場からの多大な配慮をいただいているのに無駄に過ごすわけにはいかない。それに、育休明けといったらやっぱりリスク管理とタイムマネジメント。いつ保育園から呼び出しがかかるかわからない。できることはできるうちにやらないと。それに私は断然、北風よりも太陽派。負荷がかかりすぎると反発してしまうが、ポカポカされるとテンション上がって張り切ってしまう。これだけ配慮をいただいたらやるっきゃない。上司よりも在職期間が長いので実務に関しては詳しい部分も多い。抜けている仕事を見つけ出して、初日から黙々とやり出す。おかげで初日の午後からフルスロットル。仕事をしだすことで思い出すことも多い。不安だったが意外と覚えているもの。すぐに色々と思いだし、後輩達に指示を出すようになる。そのおかげで後輩達も色々と聞いてきてくれる。

 

必要とされる仕事があり、誰かに頼ってもらえる。自分の居場所がそこにあるという安心感というのがこんなにも心地よいなんて。家庭内の家事分担や子どもからの信頼感とはまた違うもの。というよりも、家庭においては父として、夫として「当たり前」と思ってしまっていた。当事者になって気がつくという自分の愚かさ。経験を重ねるにつれてついつい頑張りすぎてしまう。頼られる嬉しさを思い出したので、もっともっと人に頼っていこう。世の中はお互い様でまわっている。復職初日から大切なことを思い出せた。

いい感じでリスタートできたようです。